『百年杉』の専門会社 加藤木材

西軍の圧勝! 杉分け目の合戦!

『百年杉』の専門会社 加藤木材

正確には「軍」ではなく「国」なのですが…

東国に対して西国の圧勝である。

 

何の話かというと…

・弊社のweb shopの販売と

・各種のお問い合わせ…

・弊社に見学にくる方の数字である。

 

ようは

名古屋以西と以東での弊社への何らかのコンタクトの数という事ですね。

 

北は北海道から南は沖縄まで

弊社は過去に何らかの販売実績などはあるのですが

金額もメールも電話も来社も…

実は西軍の圧勝なのである。

埼玉にある会社なのにね。

 

これについて私も処々考えてみたし、処々、友人の意見も聞いてみたのですが…

以下のような考察を持っています。

 

弊社は常々「質」で決まる!…と申し上げてきました。

杉であればいいのではなく

高樹齢の杉の素晴らしさ=「百年杉」の得難い恩恵。

そんな若い杉じゃ、たかが知れてるでしょ…木(杉)は樹齢っすよ!!

 

東軍は…「木であればいいのさ。日本の木を使えばいいんじゃない。杉を活用しようよ。」

まぁこんな感じ。

西軍は…「木材は樹齢だ!年季の入った木…特に高樹齢の杉にはかなうわけあらへん。」

そんな感じ。

 

コンパネと呼ばれる12ミリ厚のベニヤ板のようなものでも

日経見てても、関西の方が関東よりいつも100円くらい高いし

処々の寸法や長さも西軍の方が東軍よりどれも長く、大きく太いのであります。

 

ということは

西軍ってゴージャスなバブリーなのかというと

全然そうではなく…

見せかけの安さや高さと

本当のバリューとしての価値がわかる人が多い気が致します。

 

ある意味、弊社が関東で…

「杉も100年くらい経てば、凄いよね。150年もしたら、あなた、もう別の木のようなんですよ!」

「150年の杉と言ったら、昔ながらのちゃんとした発酵食品の樽ですよ。そう…モノを腐らせずに熟成させる力を有する(菌のお家としての)木なんですよ。50~60年の杉にはない“力”があるんですよ!」

 

…なんて日々力説してるのって

そんな思いをまったく持っていなかったのですが…

なんだかアウェイな環境で奮闘しているような…という

今更ヘンテコな事に気づいて…勉強になったり自覚したりもして、ありがたかったりしました。

 

関東の人たちは…

「そんなに良いモノを使ったら、コストが高くなって、競争力がなくなるから駄目だよ。」

とか

「そんな良いモノ使ったって、わかる人なんていないんだから、もっと安いモノで充分だよ。」とか

「木(杉)なんて、どこのだって同じだろ。」とか…ドライな感じ。

(木こそ杉こそ全然まったく違うのにねぇ…)

 

頭の回転は速いんだろうけど…う~ん。温かい感じはしないかな。

利口で正しいんだろうけど、なんか楽しくない。

 

「木はいいね」と言いつつも

はなから本気で「木(杉)の力」を信じている人が

いったい何人いることやら…という感じでしょうか。

 

理屈としては「木はいいね」と言いつつも

それはマテリアルとしての評価みたいな感じで

もっと他の素材と違って

畏れ多いとか…ありがたいとか…

そういうロジックを超えた

木には…森にはかなわない的な感覚が無い人が多いのではないだろうか…。

惚れてる感が無い感じ。

 

ぼくも、今更こんなことに気づいちゃって

「百年杉の加藤木材」は名古屋とか大阪に引っ越そうかしら(笑顔)…。

 

西国の木の文化…継承…というあたりはやっぱ凄い。

幼少の頃より「木の素晴らしさ」を体内に刻みこめるような…

それこそ文化があって…それが継続しているのでしょうね。

 

東京はお金を出せば何でも買えると思ってる人が多い気もします。

百年杉は誰が植えても100年かかるという事の

本当の意味がわかっている人は少ない気が致します。

「百年杉」を手にしてる軌跡…奇跡…みたいなトコ。

 

そんな土壌…ノリ…文化ですから

必然的に最高の木(杉)は東京にはほとんど来ないし…

また東京のプロも求めちゃいない…

だから触れば震えが来るような

神々しい高樹齢の杉は東京にはほとんど無いのだ。

(まぁしょうがないよね。求めてないんだからね)

 

つくづく…なんで弊社は関東にいるのでしょうね(苦笑)。

マーケティングが間違っています(汗)。

 

思い返せば

「あなたは面白い。あなたに会いたい!」って関東のプロで

弊社まで会いに来た人はたった1名。…設計士さんでしたね。

 

でも一般の方々はたくさんの方々にご来社いただいていますし

遠路はるばる西国から来られる方の多い事多い事…。

 

あと関東地方でも実は大きな特徴があって

東京が多いのは人口比として当然なのですが

突出して人口と比較して弊社へのコンタクトが少ないのが千葉県。

 

全国的にみますと…

人口と照らし合わせて明らかに多いのは…

西より挙げていきますと…

沖縄、長崎など九州北部、広島・岡山など山陽地方、山陰も結構あって、富山などの北陸地方…

という感じです。

もちろん大阪も名古屋もお買い上げ…お問い合わせをたくさんいただいているのですが

人口も凄く多いですからね。

 

沖縄は木が無いからゆえの渇望なのでは…

それ以外の前述の地域も、江戸幕府以前より、木の文化栄えた地域です。

 

今更ながら、文化の継承って凄い。

江戸時代以前より続く「木の力」「森の恵み」に畏敬の念を持つ雰囲気、ノリを…

西軍の現代の木に携わる各種のプロ(林業~工務店)も努力し続けているという事でしょうからね。

そうでなければ途絶えてしまう。だから脱帽。あっぱれ西軍!!

 

それに比較すると

東軍は…

「木の力」「森の恵みの素晴らしさ」を市民、消費者に発信…の前に

自分がまず、どっぷりと木に…杉に惚れぬくことから始めなきゃ…

とまで言うのは可哀そうであろうか…

(自分が惚れてないのにどうやって人に惚れさすつもりなんだろ?)

 

そこまで言われて逆に「伸びしろ」があるってことだね!くらいの…

木材バカ…杉バカがバンバン!出てきてほしいものだが

前途はそうは明るくない気が致します。

 

 

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