150年前に植えられた杉。
150年前と言えば1866年。
ググってみると…
慶応2年 薩長同盟、寺田屋事件、第2次長州征伐…とあります。
まさに風雲急を告げる頃である。
江戸時代に植えられた杉です。
近いうちに弊社の「新ブランド」として
「樹齢150年オーバーの高樹齢杉材の床材・壁材…家具」を立ち上げるつもりなのですが
ブランド立ち上げの前に…
弊社に来社いただいたお客様…
何と言ったらいいだろうか…リピートいただいているお客様…
親しくさせていただいているお客様より…
私の話やらブログなどから
具体的に150年杉の床材・壁材・天井材というご注文をいただいたので
その入手と処々打ち合わせをすべく
弊社の林産地パートナーである三重県尾鷲市の畦地製材所の畦地秀行くんと
1/14に鈴鹿で落ち合うべく原木市場に行ってきました。
結論から申し上げれば
樹齢200年の杉の丸太を3本。140年の丸太を1本入手できました(安堵)。
でもまだご注文に必要な数量には足りませんが
まずは一安心です。
この杉は偶然発生したモノではなく
200年前に人によって植えられたものです。
そして更には、樹齢200年後あたりに伐採されることを想定した
植え方と施業を200年間続けられてきた「山の畑」としての「森の恵み」です。
木(杉)としてのマテリアルだけでなく
そういう人間の情熱の継承(=ストーリー)までを欲しがっていただく方にだけご購入いただきたい杉SUGIなのである。
建築業界の人が読めば…
「確かに素晴らしいだろうが…そんな高価な杉じゃ、予算がおっつかないよ。とてもじゃないけど使えないよ。」
が100人中100人の感想でしょうね。そういうお気持ちは私にだってよく理解できます。
だけど…最高の杉がいつまでたっても使われないから…
それだから価値ある素晴らしい杉の良さを広がっていかないのでは。じっさいに広がっていない原因なのでは…
というのが「杉業界」の弊社の考えである。
自動車に例えると…今までは「百年杉」たるレクサスばかり販売していたのですが
いよいよメルセデス級の新ブランドを立ち上げるという自然でシンプルなステップアップである。
今回入手させていただいた…200年前というと伊能忠敬が生きていて、間宮林蔵が樺太を探検して…
ベートーベンも生きていた頃である。
そんな昔に…実際に200年前の人が、苗木に触れ…苗木を持って植えた杉に
その同じ杉に自分が触れている事を体内に刻もうとすると身震いがいたします。
200年前に植えた人の願いと
杉だけでなく、その願いさえもいただきたいという人を
弊社はつないでいきたいのである。
木の恩恵は香り。
香りで選べば杉。
より濃厚な香りは樹齢。
だから「百年杉」!!…というのは私のエンドレストークなのですが
買える高樹齢杉材のおそらくリミットである
樹齢150年~250年くらいの杉材の新ブランドを立ち上げたい!
そして立ち上げる前にお買い上げいただけて
感謝感謝の雪の鈴鹿でした。