『百年杉』の専門会社 加藤木材

「愛」

『百年杉』の専門会社 加藤木材

一般的に…
特に「環境」を一義に置く方々の中には
「人工林」を困ったモノとしてとらえ
「原生林」を素晴らしいモノとしてとらえる風潮があるように思います。
それらの価値観はある意味正しく、ある意味正しくないのですが
物事をシンプルにYES/NOにてカテゴライズしたい現代社会では
その「正しく…正しくない」という肝の部分があまり議論されていないのが
残念である。この辺りの「正解なき議論」のみが「私たち」を賢明にすると思うのだが…。

またまったく違った話ですが
木材としてのマテリアルとしての「木」に関しましても
「針葉樹は柔らかい⇔広葉樹は固い」
という素材特性の話から、柔らかい木を固くする技術だとか…
そういう話はあるのですが
これも木という栽培可能な生物を「素材」としてしか見ていない風潮を
いつも感じてしまいます。それは事実であり正しいのだがそれだけで木を見るなよ…という事である。

ようは「愛」が無いのだ。

杉SUGIと広葉樹の決定的な違いは
そこに人の情熱が宿っているという点である。

我が国では、広葉樹を木材生産を前提とする
計画植林がなされているケースはほぼ無いので
広葉樹の材の多くは、生えてきた木だったり、生えてきた木を残した木のはずである。
杉であれば50年や100年という…なんとか「見える世代」にての継承なのですが
広葉樹だと150年~300年の時がかかりますからね。

家に「百年杉」の床材がある。
という事は100年前に命がけで植えてくれた人が居るという事である。

【(仮称)江戸時代に生を受けた杉】であれば
まだお侍さんがいた時代に、この杉を植えてくれた人が居たという事である。

しかも高樹齢材はたまたまそうなったのではなく
狙って植えて…狙った施業をしてきた杉である。
そして「百年間」…更には江戸時代より現在まで…
ずーっとこの木の世話を適宜にし続けてきた方々がいるという事である。

百年後の…200年後の…この杉の収穫時には
自分はこの世にいないのを知っていて
それでも手を抜かず、「植えて育てて…夢は百年」だったのである。

このストーリーを子供に伝える事ができるのは
「百年杉」であり【(仮称)江戸時代に生を受けた杉】だからなハズである。

「感謝のできる人間」
「おごらずに足るを知る人間」
「人の気持ちがわかる人間」

親のそういった我が子の成長への願いに必要なのは
木目が印刷されたビニルの床や
そして広葉樹でもなく
やはり子育てには杉SUGIではないのだろうか。

「このビニルは安くて同一品質が可能であって…廃棄時には大気を汚し、木工品などの2次生産も不可能な…完成した瞬間、環境に負荷のかかる事が決定している床材なんだよ。」

原生林も素晴らしいのだが…
人工林には、今は亡き先人の情熱があり

広葉樹も素晴らしいのだが…
さらに手にした杉材には柔らかいだの固いだのというだけでなく
ここまで世代を通じて継承してきた物語がある。
そしてその継承のゴールの全ては…「あなたに喜んでもらう為だったのよ。」

我が子が得るものは実に大きいはずである。

杉が使えないのではなく
相変わらず「私たち」に愛が無いから
杉という「足るを知る」事を気づかせてくださる存在を生かせていないのである。

私にはひょっとしたらたくさんの「愛」があるのでろうか。
そうであるのなら、独り占めしないで
お分けしていく事にしよう。

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