『百年杉』の専門会社 加藤木材

アライグマ幼児から考える

『百年杉』の専門会社 加藤木材

弊社の事務所×「百年杉体感ルーム」へと向かう階段は長く急です。
(通常の3階建てストレート直通くらいかな)

(下から見上げた様子です)

先日、20時頃、物音がするので2階事務所から出てみると…
アライグマが飼い猫のエサを食べに階段上まで来ていました。
アライグマは脱兎のごとく駆け下りていったのですが
足の短い…アライグマ幼児×2匹は段差にお腹がつっかえて
ノロノロと降りていて…ぼくを見上げておびえて…を繰り返しています。
写メろうかと思ったけど、なんかあざとくてやめました。

(そこ…その3段目くらいから苦労しながら…こっち振り返りながら時間をかけて降りていきました)

 

外来種…在来種…農作物の被害…

そのことがあってから…毎日考え事をしています。

あのアライグマ幼児は弊社近辺の「武蔵野の雑木林≒トトロの森」がふるさとなのです。
けれども、捕獲されれば殺処分なのだろうかね。

先日、友人の林業家にシカ害についてのお話を聞く機会があって
あれも外来種じゃないけど、もともとはいなかったのに…という話。

外来種がそこにいる理由は全て人間がもたらしたモノです。
外来種じゃない鹿もそう…

そしてその実施理由もたいがいがお金と浅はかな身勝手。
「あ~かわいい!!」→「おぉこりゃ売れるぞ!」→「こりゃ面倒みきれん!捨てたろ。」
食用前提の輸入であってもやはりそこには「儲け話」の匂いがします。

もちろん人の命と動物の命を一緒に考えはしませんよ。

拉致されて、異国に連れ去られて
そこで結婚した人と子供を授かって…「あり得ない!」ような過酷な話なんだけど
いくらあり得ない“きっかけ”であっても家族とか愛とかは大きく深く存在している訳で…“きっかけ”があり得ないからその家族の存在や愛までは否定されまい。

自然生態系の保全…生物多様性の保全…

もともとそこにいた“いのち”を守り、他地域から入ってきた“いのち”は駆除すること。
入れたのはホモサピエンスなのにね。

米国大統領がアメリカファーストと言って
イスラム教徒が多いと思われる人々の入国がしにくくなるような策を講じている。

在来種の保護。

米国はもともとネイティブアメリカンの方々が持続可能な生活をしていた大地を白人が奪って、アフリカ人を奴隷として連れてきてつくった国だ。

最近ニュースになった北方領土も
アイヌ民族の方々が持続可能な生活をしていた島を日本人が乗っ取って、その後にロシア人が乗っ取った島なはずである。

それを言うなら北海道じたいもアイヌの方々から日本国が侵略して入手した大地である。
我が国は公式にアイヌ民族が先住民族だと認めている。私は北海道生まれだから侵略者の血筋である。

もともとの生態系…もともとの“いのち”。

核もそうである。
もともとこの世に存在しないモノを作り出して
それは技術革新としてもてはやされ…
使用済み核燃料を100万年以上隔離保存するという…
縄文時代からだって15,000年しか経過していないのにね。

もともとこの世に存在しない使用済み核燃料や使用済み太陽光発電パネルは
やはり大地を汚し、その結果…またいつものように
実に厄介な負のプレゼントを次世代にするのでしょうね。きっと。

「そんなに“もともと”にこだわってちゃ、なんの技術革新もできやしないよ!」

まぁたしかにそうです。

そうやって私たちは
推計5万種もの…もともとの生態系にはなかった化学物質を流通させていて
工業用途だけでも毎年300種程度増加させています。
そうやってもともとはこの世に存在しない物質を作り続けています。
それらは利便や安価といった効果ももたらすだろうけど
そしてそれらがまた治療治癒困難な様々な症状を次世代にプレゼントしていく…。

う~ん。

世界が時間をかけてグローバル化が進んで
全ての肌の色が同じになれば世界は平和になるのでしょうか。

先住民族は駆逐されてもしょうがないのに
そこまでの原風景までは戻す気が無いし…
戻したくないのに…
動植物だけは守る。

中国語をしゃべる?日本で産まれたトキの“いのち”は、ぼくらの税金で厚遇されて
弊社のそばの雑木林がふるさとのアライグマ幼児は殺処分か。

ブラックバスは外来種であり、釣った後のリリースを禁じている自治体もあると聞きます。

それでもTVでは「リリース時の映像」を写さずに釣り番組は成立しています。

ようはブラックバス釣りの道具さえ売れればいいのでしょうかね。

バス釣り愛好家がバスを殺処分しているとも思えないのだが…

TV番組はそこだけ写さなきゃいいんでしょ…って感じ?

 

まったくアライグマ幼児の怯えたつぶらな瞳には
いろいろと考えさせられました。

だいたいこういう問題を考えたって
明確な答えどころか正義は無く我らの愚行に気づくばかりである。
だって我らは、なんらかな「愚行」や「悪行」の上にこの世に生まれているのだから…

それでも…だから「考えても意味がないのさ。」という考えが
ぼくはいちばん愚かで危険だと思っています。

正解のない問題をあきらめずに考え続けることこそが
人間の“知性”だと思いたいのです。

こうやって…ときに深刻に考えることも

明るく楽しく…アルタナティブに「杉バカ男」でいられる必要条件なのかもしれません(笑顔)。

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