毒ガス想定外の身体のつくり (集中連載2)

 そして毒ガス。

 
 この地球上に誕生した原始的な生き物は毒ガス渦巻く大気が落ち着いてから
(そして、オゾン層が形成されて強烈な紫外線がおさまってから…)陸にあがったと考えられています。

ようは、我々人類は大気中に危険物質である毒ガスがちょこちょこある状況を想定して
生まれてないのではないでしょうか?

「我々の命の起源は毒ガスが無くなってから誕生しましたので、我々は空気内の毒性に対しては極めて無防備な身体の作りをしてはいまいか」

私はこれを飲食物と空気の体内への搬入経路の差から
感じています。

飲食物は「肝臓」という関所が…門番がいますからね。

「肝臓」って調べれば調べるほど
誠にありがたいスーパー内臓でして
有毒な物質を無害に変えるどころか有用な物質に変えたりもしちゃう…
まさにマジシャン!…ウルトラスーパースターとも言うべき存在です。

これって逆に…

人類の歴史=「毒物を口に入れ続ける歴史」だったからこそ
進化の過程で肝臓ができて
更にはその肝臓がパワーアップ!し続けてきたのではないでしょうか?

逆に、そうしなきゃ、生き続けられなかったから今の肝臓があるのでは…。

それに比べて
空気の吸引経路は「やわ肌」では済まない
極めてデリケートな部分を無防備に晒しています。

吸引された空気は肺を経由しますが
肺はまるでエアコンのフィルターがごとくの存在で
異物の除去程度のフィルター行為はしても、肝臓のように物質の毒性の除去のような
スーパー関所&門番のような存在ではありません。

体内にとりこまれた空気はその後、血液を通して、なんと全身を駆け巡って
心臓を通り、更には空気中に21%存在する酸素の約2割は脳が食べちゃいます。
脳は酸素の大食漢なのです。

血液~全身~心臓~脳~

いくらなんでも、吸引中の空気に微弱とはいえ毒性の存在を想定していれば
人類はもっと強力なフィルターを装着しているでしょ。

ほぼ無防備に、空気を心臓や脳という極めて重要な部位にそのまま取り入れるような経路ということ自体
やはり人類は毒ガスが無くなってから陸にあがった生き物の末裔なのです。

いいですか…
そこに現代社会の住環境と照らし合わせてみますね。

そう、我々人類は、超長期に渡って
微弱な毒性かもしれませんが
屋内のチリも積もれば的な…様々な揮発性化学物質を吸引し続ける事を想定していないのです。

更には…私たちは人生の9割を屋内で過ごして
1日の飲食物の5倍の量の空気を吸引して
前述の「やわ肌」のごとき経路にさらし
人生の1/3くらいを自宅の寝室で過ごして一生を終えます。

屋内の空気を大量に吸い込み続ける行為=人生のようなものなのです。

それなのに…
水道の水は飲まなくとも
ミネラルウォーターや浄水器経由の水しか飲まなくても
まるで泥水がごとき化学物質に囲まれた屋内空気に問題意識もなく住み続けるという…
屋内空気質に対する無知による「劣悪な屋内空気質」の影響は相当深刻だと私は考えていまして

その結果、現代社会において…

我々の有する様々な治療治癒困難な様々な症状の大きな要因となっているのでは?
だから苦しむ人がたくさんいらっしゃるのでは?…
というのが私の考えです。

粗暴に言ってしまえば
私たちは「毒水を飲んでも死にぞこなうけど、毒ガスならイチコロ」
という身体のつくりなのです。

飲食物だけで健康を維持できるように考えている人は多いのですが…
私は、いくら「衣食」を充実させても
屋内の空気の質を変える事にトライしなければ
越えられない壁があるように思っています。

そして空気浄化には「杉」の能力はダントツだと申し上げているのです。

浄化能力2位グループの桧の約6倍!(NO2の浄化)
欧州の家具の広葉樹などにはたいした空気浄化能力はございません。

けれども空気だけ浄化すればいいという訳ではありません。
後述致しますが…見た目、触感、鎮静効果物質などなど、多様な恩恵がございます。

さきほどは
微弱な毒性と申し上げましたが

よく潜水艦の映画で
「艦内の酸素がもたない…」…なーんてシーンがありますが

あれってCO2濃度が2%になって意識がなくなって、3%になって死!なんだそうです。

「たき火」で倒れる人ってあんまりいないでしょ。
その、たき火を焚いたら発生する微弱な毒性のCO2=二酸化炭素でも2%で倒れちゃう。

毒性の比較としては…
二酸化炭素は30,000ppmでも1時間でも大丈夫で
一酸化炭素だと100ppmで数時間、400~500ppmで1時間くらいしかもたなくて
塩化ビニルからでる塩化水素だと50ppmでも1分しかもたなくて
やはり塩化ビニルからでてくるホスゲンだと5ppmの量でも1分で死んでしまいます。

ですから私が指摘している
ビニルクロスや各種の建材や家具などからの揮発性化学物質の量というのは
もの凄~く微弱な量の毒性。
されど数十年単位での超長期に渡る吸引による弊害という事です。

超少量だから、「大丈夫っすよ」という扱いなんだけど
超長期に渡るそれらの吸引による弊害は、期間が長すぎて、とてもじゃないけど
サイエンスごときじゃ立証できないから野放し。

それらに気づいてほしいからの(集中連載)っす。