忘れられない「百年杉」事例:百年杉8ヶ条の7

現状の現代建築への批判というよりは「【住】環境の過ぎた効率化」によってもたらされているのかもしれないリスクを考えて、その推論への対案としての「住まいに百年杉を!」を記しているつもりなのですが、お読みの方々に届いているであろうか?

ここで思い出深い事例をお話させていただきたい。

私が以前より大変お世話になっている先輩の女性のお母様が、認知症になられてしまいました。

お母さまはいわゆる自立型の施設にお住まいで、そこはいわゆるワンルームマンションのような、トイレも流しもあるお部屋なのですが、それ以上認知症が進行するようなら、特別養護老人ホームにお引越しの必要がでてきたとの事。

そんな話を聞いて…
「それじゃあ「百年杉」でなんとかなるかもよ…
お金はいらないよ。」

という私の提案に、先輩も「百年杉」の快適さは、ご自宅の大規模リノベーションにて体感いただいていたので、うまく行かなくたって害は無さそうだし、「やってみよう」という事になりました。

私が一度現地調査にお邪魔して、介護ベッドの真下と横1面とヘッドボード部の1面という3面から、「百年杉」の芳香がでるようなパネルを工場で作成して、それを施設に持ち込んで、5分くらいで介護ベッドの下~横に設置して、あっという間に「百年杉の芳香」にベッドが包まれる状況を作り出したのです。

介護ベッドを包み込んだ百年杉

湿度変化時に杉は空気を吸って吐きます(=呼吸)。そして吸う際に空気を浄化してくれて、吐く際に鎮静効果物質を出してくれる訳ですから、湿度変化の大きな季節ほど「杉のありがたい活動」はたくさんしてくれている事になります。

季節は秋でしたから、温かいうちに何か奇跡が起きればいいね。
…という話を娘さんである先輩にしていました。

結果として認知症は治らなかったのですが、「すごく元気になった…その進行が緩やかになった気がする。」というのは娘さんの「個人の感想」です。

それは何で感じたのですかと伺うと…

以前はベッドに腰かけて、「私にだけお迎えが来ない。」と生気なくつぶやくだけの毎日だったのですが、(お母さまはご主人に先立たれてからお元気がなかったそうです)、今は週2日、デイサービスに行っていて、こないだは90歳を過ぎてカラオケデビューを果たして大ハッスルだったらしいし(それでも翌日にはその記憶もない)、デイサービスでも、どうやら「仕切りはじめて」いるらしいのです。(笑顔)

母は教師だったので、以前から電話口で私に対して、口うるさく隙の無い諭し方をしていたのですが、なんだか最近の電話だとそんな以前の母に戻ったような、やかましさなのです。(笑顔)

私は母に長生きをしてもらいたくて、「百年杉作戦」をお願いした訳ではありません。すっかり母らしくなくなってしまった母が少しでも彼女らしく召されるようになれば…と考えてお願いしたのです。おかげですっかり母は以前のように口やかましくなりまして…(笑顔)これは加藤さんのせいです。感謝しています。

私としては「良い方向に進むであろう…確信」はある程度ありました。
(その理由は長文になる為省きますが、だからトライさせていただきました)
ただ後から聞いて驚いたというか、なかなか整理ができなかった事がありまして…

「母は睡眠導入剤を飲んでいます。」との事
「えっ!!」

4条でも記しましたが、睡眠の目的は「脳の創造と創造された脳機能の維持」であって、その為の手段としての「睡眠」があります。

ですから疲れたから眠るのではなく、「睡眠」は極めて重要な行為なのですが、我々はよく「目的と手段」をはき違えてしまいます。

眠れないから一大事。
だから睡眠導入剤で眠れるように…、眠ることが目的になってしまいがちです。

薬の存在はもちろん否定致しません。
されど薬の定義たる、「薬効あるモノは必ず他の部位に毒性をもたらす。だから薬づくりは難しい。」であるのなら…薬の弊害もどこかにはありそうです。

そんな状況にもかかわらず、良い兆候が感じられたことは本当に嬉しい百年杉のHappyな事象でした。

また、彼女の場合は特筆すべき点があります。

これも5条~6条で記してきた「百年杉を身近に!」で、具体的に書いてきましたが…、最も近くにいる百年杉=いつも触れている素材=床材に直接接触する事による恩恵が今回は無いのである。

ベッド下に敷いたものの、それに触れるのは困難なはず。

そう…かなり効果は高いと思える(その推論は前述5条~6条に記載)床材の効能は無く、オンリー「百年杉の芳香」のみによる事例なのである。

睡眠導入剤の常用という状況下で、(彼女はご主人に先立たれてから入眠困難な状況が続いてそこから睡眠導入剤のお世話になっているそうです)代謝に劣る(=細胞の再生能力)ご高齢の90歳のご婦人が、「百年杉の芳香」のみで、これほどまでに「変わる!」ものなのであろうか?

10年間の経験として、大人より子供の方が効果は早く大きくて…、それは体重当たりの呼吸量が大人の2倍である点と代謝の良さと考えていました。

事実、高学年より低学年…そして幼稚園…と小さい子ほど、早く大きく効果が出たという「個人の感想」はいただていたのですが、この事例に関しましてはなかなかすぐに咀嚼(そしゃく)できませんでした。
そう…すぐには自分の体内に刻めませんでした。

そして考えるうちに、私は別のケースを想い出しました。
その方はやはり認知症のお母様と同居されている女性で、田舎に住んでいたお母様と東京で同居しはじめた方でした。

お母様とご同居前にマンションでの「百年杉リノベーション」をして、それからお母さまをお迎えになる形となりました。
数年が経って、遊びにうかがった際に、

「加藤さんが研究している“杉の力…恩恵”のような話だけど、母を見ていると、そうなのかもしれないって思う事があります。母は認知症だけど、そんなのはたいしたことではないの。」

「…。」

「徘徊したって、カードをぶらさげているから戻ってこられます。
この辺りは“人づきあい”もまだある地域ですからね。余計にそうです。

母はいまだに夜中に一人でトイレに行って、自分で排泄を済ませて、また自分で眠りにつきます。
これがもし“杉のお陰”だとしたら、こんなにありがたいことはありません。
母の排泄の世話を1~2週間するのならまだしも、何年ともなると、いくら娘でも辛い。

私は母がこうやって自分で動ける限りは、同居し続けたいと思っています。
もちろん母の認知症は喜びではないのですが、そんなに絶望的な事でもないのです。

時々…認知症なのにまだまだこんなに母が動けるのも、これも加藤さんが言う“杉の力”なのかなぁ。…って思うんですよ。」

「ありがとうございます。ぼくじゃなくて杉に感謝をありがとうございます。」

「(笑顔で)加藤さんも、もう少しお歳を召されたら、私の言ったことがもっと理解できるわ。きっと。」

「百年杉の効能」を約10年かけて探求してきて、様々な方とご縁をいただいて、様々な事を学ばせていただいてきました。

「百年杉によって、その子の見えない壁が取り払われて可能性が広がって、ベテランさんも元気に歳をとって自分らしく召される。」

おそらく森の恵み足る、木々の香りがするような寝室…子供部屋でなければ、その人なりの…その年齢なりの…、ベスト…ベターな心身にはならないような印象をわたしたちは持っています。

水が無いと魚は生きていけない…それほどではないのですが、木々の香り無くして…私たちは、その年齢なりの100%の心身になれないようなのです。

そしてそれはおそらく植物が…遥か昔の私たちの祖先だからなのでしょうね。

高温多湿の夏と降雪の冬という、世界でも類を見ない年間湿度変化の激しい陸地である我が国では、そのスペシャルスタンダードな植物は杉SUGIであって、更にいうなれば高性能な杉SUGIが高樹齢杉材たる「百年杉」ではないでしょうか。

  • 「百年杉」による排泄難の解消…
  • 発達障害のお子さんの症状改善…
  • お子さんの発熱(免疫力の強化か…)…
  • 先天的脳障害の子や後天的脳性まひの方の症状改善…

…これまでいただいてきた多くの「個人の感想」(トップページ中段にあるお客様の感想動画をご覧ください)は、その人のありとあらゆるスペックを酸素不足が解消したことによって
取り戻したことによる効果なのでしょうね。きっと。

今までの酸素不足の状態が…2割減なのか?3割減なのか?…わかりませんが…ようやく10割にようやく到達できたことによっての各種の症状改善です。

「脳独自の選択」による慢性的な酸素不足の開放が、「百年杉」が身近にある事によっておこなわれて…というこれまで記してきた推論です。

そして第4条で記した、岐阜大学の光永徹先生の杉の芳香によるマウス実験ですが、嗅覚というのはとても原始的な仕組みでして、脳はなにかと忙しいから慣れてしまって「嗅覚」を感じなくなりますよね。

でも慣れて感じなくなっても…、副交感神経の弛緩と交感神経の抑制という効果はマウス実験の結果持続していたそうです。

芳香を感じるという事は、その素のようなモノ=精油分がミスト状なのか…、とにかく空気中に含まれている状態なのでしょうから、私たちは“香り”を認識しているのでしょう。

その“香りの素”たる空気中の「百年杉」の精油分を、全呼吸の0.6%程度の量でしていると言われる、いわゆる「皮膚呼吸」のような行為によって、ありがたい微弱な精油分を体内に取り込んでいるから…だから「効果は持続」なのではないでしょうか?

「脳独自の選択」は鼻孔だけでなく皮膚も毛穴も全開にして、鼻からだけでなく全身の皮膚にて精油分を吸収しているのではないだろうか。

そしてもし?睡眠導入剤の副作用によって皮膚や毛穴が閉ざされている状態が長らく続いていたおばあちゃんのそれらが開かれることによって、内臓も含めたご全身の全てのスペックが取り戻せて「気」さえも取り戻したという事は考えられないでしょうか。

百年杉のベッドと眠り

肉屋さんや魚屋さんより…「いくら洗っても身体に匂いがしみついているんだ。」との話を聞くことがございますが、(私も150年杉の芳香が洗っても落ちないように感じた経験があります)同じように微弱なありがたい植物の魔法たる精油分が、その全身の皮膚より入り続ける作用が、冒頭のまるでワンルームマンションのような小さな居住空間ではなおさら…、90歳のおばあちゃんにも吸収→効いてきて、単なる「香り」の効果というより、精油分の皮膚透過も含む効果と考えれば、「睡眠導入剤常用なのに大きな効果」もうなずけはしまいか。

そしてすべての臓器を含む身体からリミッターが外されて心…メンタリティさえも…、という推論である。あのおばあちゃんは小さなコンパクトなお部屋でしかもベッドをソファーがわりにしていましたからね。

ほぼ24時間全てにおいて百年杉の精油分入りの空気を口+皮膚より吸収していますからね。

飲食物による「経口吸収」9割くらいが排泄されるらしいが、化粧品などの化学物質の皮膚透過の経皮吸収は実に排泄が困難で、逆に9割くらいが残ってしまうとも言われています。

そう考えると私の推論たる「杉の精油分」の皮膚よりの吸収も、とても大きな「命を太くする効果」を残しそうな気がしてきます。

また経験的にも、「百年杉のチップ枕」の詰め替え用ビニル入りは、もうあっという間にビニルの外側に染み出したサラサラとした精油を認識できますので、杉の精油分は、ビニル分子間の隙間よりも小さなモノである印象を持っていますので、それこそ赤ちゃんのハイハイ時などは、皮膚呼吸だけでなく経皮吸収くらいはしていそうな気も致します。

百年杉のチップ

ですから「百年杉」は何に効くの?…という問いに対しては、「すべてに効く。」というより…、薬や治療行為ではないのですが、極めて病気になりづらい心身の為になる未病の素材だとは言えまいか。

もし、そう言い切る事に問題があるのなら…そういった方向性の認識がふさわしいと言っておこう。

されど現状の【住】環境による屋内空気質が劣悪であればあるほど、同じ杉でも高性能というか、樹齢が香り=精油分という論理によって、まるで魔法のような各種の症状改善たる「個人の感想」を頂戴し続けてきたのではないでしょうか。そう考えれば約10年間の点と点が線につながってくるのである。

論拠を明らかにした「百年杉」の素晴らしさについての私たちの推論は以上である。

精油分の豊富な百年杉の床材

どうやら「百年杉」が身近にある事によって、我々はもっとできるし我々らしく召されることも可能なようであるのです。

おそらく様々な内臓も各種の神経や血管も…いや…心の深さや広さも…
「百年杉」が身近にある事によって、リミッターが除去されて、我々はもっとできる自分を取り戻せるのではないでしょうか。

そして総じて我らはもっと【住】環境において「触感」や「皮膚」に対して十分な注意を払うべきではないだろうか。

そしてやはり重要なポイントとしては、同じ杉でも…「葉油」のような、大量の刺激的な精油ではなく、「材油」のような微弱な鎮静的な精油の超長期に渡る吸引ということであろう。

ややこしい話し方になってしまって恐縮であるが、微弱な鎮静的な精油が大量にあるのが高樹齢杉であって、「百年杉」の価値はそこにあるのであろう。

最後になる事項は、これまで記してきたような効果の高い杉について、今一度考えてみたいと思います。