『百年杉』の専門会社 加藤木材

【百年杉】が身近にある暮らしとは、“植物のいのち”の恩恵をいただく暮らしということです。それではここで“植物のいのち”のいただき方を整理してみましょう。

“植物のいのち”を「食す」
(「食道」第1ルート)

固定種のお野菜を育てる様子

わたしたちは“植物のいのち”を体内に取り込まなくては生きていけません。
あのライオンだって草食動物の内臓を食べることによって“植物のいのち”をいただいていますし、北極圏のイヌイットの方々も海獣類の内臓を食すことによって、海草という“植物のいのち”を摂取してきました。

これが「食す」という、わたしたちが植物を取り入れる第1のルート。
以下「第1ルート」の留意点をあげます。

  • 植物酵素は50℃弱が沸点なので、それ以上の温度で調理すると酵素が壊れてしまう。
  • 新たに品種改良された野菜は「食べやすく」なっているが、栄養価などが低くなっている傾向がある。もともとの品種…固定種のお野菜を選ぶなどの「質」の選択も重要。
  • わたしたちの身体は毒性物質の誤飲食を想定してできているので、肝臓が9割くらい解毒して守ってくれるが、逆に効果を望んでいた物質も代謝されて性質が変わることがある。

未抽出のまるごとナチュラル・エッセンシャルオイルの吸引(「気道」第2ルート)

前項「【百年杉】の10年間の検証」で記してきたように、【百年杉】の香りという精油入りの空気に身を置くことで、大量の酸素を体内に取り込むという「呼吸の深い生活」は可能です。

【百年杉】の精油分がもつ、若年杉よりとても大きな空気浄化能力や鎮静効果物質の恩恵だけでなく、「大量の酸素を身体の隅々まで届ける」というライフスタイルです。

百年杉のリノベーション

そしてここでは、その空気中の植物精油のいただき方である「抽出」と「まるごとナチュラル・エッセンシャルオイル」について考えてみましょう。

「抽出」とは、原材料の中に含まれている多様な物質の中から特定の物質のみを取り出すことです。
「薬」の起源は植物の精油分の抽出利用です。
そして薬の定義は「薬効あるモノは必ず他の部位に対して毒性を発揮してしまう。」
ですから、ものごとはなかなか簡単には解決いたしません。
ピンポイントで効果のみを求めるとしっぺ返しにあいます。

抽出のイメージ

このように「抽出」は狙った効果も大きくなるのですが、それ以外の影響もありそうなのです…。
そう考えてみますと、未抽出な植物精油である「まるごとナチュラル・エッセンシャルオイル」入りの空気のいただき方とは、抽出されていない香る木が「住まい」の中にある生活ということになります。
そう…木材の香りを吸引することが「まるごとナチュラル・エッセンシャルオイル」をいただく唯一の方法なのです。

まるごとナチュラル・エッセンシャルオイル

欧州発のアロマは植物精油の50℃弱の沸点を利用して、一度揮発させたものを冷却凝固します。その精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身の健康に役立てていくというものです。もちろんわたしたちはアロマ文化を否定するつもりはございません。それどころかとても肯定的な親しみを抱いています。

話がそれてしまうのを覚悟して申し上げるのなら…
【百年杉】を探求し続ける弊社代表の加藤政実という人間まるごとではなく、彼の【百年杉】への情熱だけを抽出して使用したとします。元気のない人には効果はあるかもしれませんが、暑苦しいと感じる人も多いでしょう。また、いつもにぎやかな彼の周辺とは違った、彼の好む「ひとりで読書やお勉強」といった、「静かな個」のみを抽出したとします。とても勉強になったという人もいるかもしれませんが、やはり「つまらなさ」を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

このように、まるごと加藤政実とつながることによって得られる感想も、彼のある部分のみを抽出したのでは、なかなかうまくいかないように思うのです。もちろん、わたしたちが求めるものを効率よく得ることのできる「抽出」という行為自体を否定するものではございません。

ただ欧州では不可能な…
世界で唯一「木の国」として恵まれたこの日本だからこそ可能な、“植物のいのち”のいただき方のベーシックな方法のお話をしたいのです。

この地球上の“いのち”の質量においては、「乾燥地域では少種類個体数多数」、「多湿地域は多種類個体数少数」の特徴があります。

個体数

たとえば北の海のオホーツク海ではニシンとかサケなど、種類は少ないが、それぞれの個体数は多い。木も同じ。乾いた大地である欧州には、植物の種類は少ないけれど、それぞれの個体数は多く、“木ぢから”の目安である香る木々も少ない。欧州の木はほとんどが香らない木なのです。

それに対して熱帯雨林の森では多種多様な“いのち”が生息しています。けれども一種あたりの個体数が極めて少ない。もともと数百羽しかいないインコとか…とにかく種類は多いのですが個体数が少ない。だから熱帯雨林をある程度の規模で不法伐採しますと、あっという間に数十種類の動植物が絶滅してしまいます。欧州で同じ規模の森を伐採しても1種類の動植物も絶滅しないのに…。

このように熱帯雨林のような多湿な森の木は、大航海時代を支えたチークのように、精油分豊富な“木ぢから”を持つ香る木材も多い。
けれども個体数が少ないので、その“木ぢから”をなかなかヒトの生活に生かせないのです。
その代表例として、ブラジリアンローズウッドがあります。
ギターの音色がいいというだけで絶滅させてしまっています。
杉のように「睡眠に良いとか呼吸が深くなる木」と言ったら、あっという間に絶滅でしょう。

蛇足ですが、木材の“香り”とは「木ぢから」であり、パワーウッドの目安です。
香りの少ない木は外部放置にて早々に溶けてしまいますが、香る木はしぶとく生き残ります。

わが国は、この地球上で唯一、梅雨があって雪が降る島です。
多湿な夏季と乾燥した冬季がある唯一の陸地なのです。
“木ぢから”満点のパワーウッドたる香る木がたくさん存在する地球上唯一の島なのです。

そしてわが国に多数存在するパワーウッドの代表的樹種が、学名「クリプトメリア・ジャポニカ」(語意 隠された日本の財産)である杉なのです。

欧州にはパワーウッドたる香る木が無かったからこそ※1
それでも止められない植物の香りへの渇望から、刺激的な“葉油”を利用したアロマ文化が花開いたのでしょう。
欧州では香る木がありませんから「抽出」という手法にならざるを得ないのです。

しかし、わが国には香るパワーウッドが多数ありましたから、それらの鎮静的な“材油”を生かした「素木の文化」による、未抽出の「香るお部屋」を楽しんできたのです。※2

※1:大切なクリスマスツリーに利用するモミの木を、欧州の方々は力のあるスピリチュアルな木という位置づけにされていますが、わが国では棺桶にしか使われていません。この辺りもパワーウッドの選手層の厚さの違いが明白なエピソードのように思います。日本にはモミの木以上のパワーウッドはゴロゴロあるのです。
※2:同じ精油の成分であっても、その量が大量にある「葉油」をわたしたちは刺激的に感じて、微量な「材油」は鎮静的に感じる傾向にあります。同じ物質であっても、わたしたちの身体の反応は、その量によって感じ方が違うのです。ですからご自宅に欲しい空気が「刺激」ではなく「鎮静」であるのなら、葉油ではなく材油で得るべきなのです。やはり「まるごとナチュラル・エッセンシャルオイル」が鍵なのです。

行き過ぎた効率化によるハイプレッシャーの常態化という現代において、未抽出の、まるごと【百年杉】のナチュラル・エッセンシャルオイルを吸引し続ける生活。
【百年杉】をご自宅に招き入れることは、欧州のような「乾いた大地」では不可能な、まるごとナチュラル・エッセンシャルオイルライフなのです。

木のある生活。
木の“いのち”は香り。
香りある(=まるごと精油分)木に囲まれる生活。
香りで選べば杉。
杉を“質”で選べば樹齢。
だから【百年杉】。

抽出ではなく、森の恵みをまるごといただくというナチュラルライフの提案をご理解いただけるでしょうか。
そしてその唯一の方法は、ヒトが根源的に求める香りを持つ【百年杉】の「住まい」へのスペックインなのです。

ナチュラル・オイルイン
(「皮膚」「素足歩行」第3ルート)

【百年杉】の精油分はビニル、紙コップ、陶磁器などを透過して外側に染み出してきます。

【百年杉】の精油は「極小」であるようです。それだけ「きめの細かい」ものであれば、【百年杉】の精油はわたしたちの皮膚さえも透過しそうです。

わたしたちの皮膚は水・ウイルスなどの侵入を許さないつくりになっていますが、弊社の約10年間の経験から、【百年杉】の精油を通す印象を受けます。

ひょっとしたら、わたしたちの皮膚のつくりはその逆の考え方であって、あらかじめ、植物(【百年杉】)の精油を体内に取り入れられるようにできているのかもしれません。

ナチュラルエッセンシャルオイル・ナチュラルオイルイン

水やウイルスは入ってこないけど…
“植物のいのち”たる精油を吸引できるようにあらかじめ開けてある…。

容器をたやすく透過するのですから、衣服や布団なんて全然目じゃありません。
デニムや靴下やストッキングなんておそらく一瞬にして透過しています。

【百年杉】の床である【尾鷲香杉】や、【百年杉】寝具の【眠れる森のSUGI】を使用することによる【百年杉】精油の皮膚からの吸収は想像に難しくないのですが…【百年杉】のデスクやテーブル…椅子などの使用も、大地に100年あって生成された自然界の化学物質である【百年杉】のエッセンシャルオイルの「ナチュラル・オイルイン」という行為なのです。

【百年杉】のデスクやテーブル

【百年杉】の精油がわたしたちの体内に入っての恩恵となりますと、たやすく実験というわけにはまいりませんが、アロマテラピーにおいては「湿布法」や「トリートメント法」など、皮膚からの植物精油の吸引を狙ったと思われる手法がとられています。弊社商品の「入浴百年杉」も、お風呂のお湯に精油を入れて、それを肌から吸引するという考え方です。

おそらくは1000年以上も続く、長きに渡るわが国の「素足歩行文化」ですが、それじたいが、杉の植物精油の足裏からの皮膚吸収を望んだ文化であったとしたら、わが国の住文化はとても興味深い。

無垢の木であっても広葉樹は精油があまりありませんからね。
欧州の土足歩行文化も、触れても…堅く冷たく人肌のような、オイリーな触感が無い木だから…
多くの欧州人は感触が気持ちよくないから靴を脱がなかったのかもしれませんよね。

樹内に大量の空気を内包した人肌のような、やわらかい温かさと、杉の精油に、その香り成分と同じ鎮静効果や弛緩作用があるのなら…
ご自宅の床は杉以外には考えられなくなります。

皮膚(足裏)から未抽出の精油吸収をするという行為が、心身に良い行為であると仮定して…
(1000年以上続いているのですから悪影響はないはず…)
日本人はそれを無意識に求めた結果が素足歩行文化になったのであるのなら…

わが国の素足歩行文化は、同じ無垢材でも精油が極めて少ない広葉樹などの樹種や…
ましてやビニルに木目印刷の床では…
まったく意味のない素足歩行文化ということになります。

またそればかりか超長期的に考えてみた場合には、1000年以上の長きにわたって日本人が無意識におこなってきた、皮膚(足裏)による杉精油の“食”をやめることによる影響さえもあるかもしれません。

【百年杉】の床材である【尾鷲香杉】や【尾鷲200年杉】は、皮膚(足裏)による杉精油の“食”に関しましては最高級品質としての自負がございます。
ご機会あれば是非サンプルを入手して比較してみてください。

要返却!比較サンプル送付サービス

樹齢60年程度の杉+弊社の【百年杉】+【200年杉】の3種類の同サイズの比較サンプルを送付します。

他社流通杉床製品100g、「百年杉」床材150g、「200年杉」床材175g

どれもカラカラに乾燥していますが、精油分と抽出成分の質量の違いが、具体的に重量の違いとなって表れています。

また「経口吸収9割排泄可能も経皮吸収9割排泄不可能」と言いますからね。
皮膚から【百年杉】の未抽出のナチュラル・エッセンシャルオイルを吸収することの効果※3は、これからの研究が望まれる分野だと考えています。

※3本編第2項に記したように、欧州発文化に多くみられる…大量に存在する植物の「葉油」の精油分の抽出利用は「薬」の発想ですので、求めた「効果」を早く大きく得られる恩恵もあるのですが、その恩恵をもたらす植物精油の力が、他の部位に対して思いもかけない不都合な結果をもたらす事も考えられないでしょうか。

わたしたちは大量の葉油に対して…少量で鎮静的に感じる=「※2」に記載…木材に含まれる材油の植物精油を香りと皮膚より(特定の成分の抽出使用ではなく)、まるごと吸収することによる恩恵の可能性を考え続けているのです。

※2でも解説しましたが、成分はまったく同じでもヒトは植物精油の「葉油」の大量の精油を刺激的と捉え、少量の「材油」を鎮静的と捉えるそうです。

現代社会では「良いモノと悪いモノ」という考え方をしがちですが、植物精油のいただき方ひとつをとってみても、精油を丸ごと適量いただくことがどうやら肝要であって…「過ぎた」いただき方…良い成分だけを大量に吸引しようとすると…刺激的=お腹いっぱい拒否反応(=副作用の予見なのでしょうか…)になるようなのです。

一見無駄な成分も含まれているように思われるのですが、“植物のいのちのいただき方”としては、抽出せずに、まるごとすべてをいただく方法が副作用なきベーシックな方法であるように思うのです。この辺の話は実は極めて重要な話なのですが、ご興味お有りの方は様々な経験を有する代表の加藤政実にメールするなどご連絡ください。

有限会社 加藤木材
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