「ロハスフェスタ」おかげさまで無事に終了いたしました。
様々な事があったのですが
特に勉強になったのは2日目終了後の反省会にて
お手伝いに来てただいてた、料理店オーナー兼シェフの女性が…
「毎日、お店だけの生活してて…しかも、あたしって…あんたはもう来なくていいから!…みたいな感じのお店でしょ。
さすがに、こういう機会とかにいろんな経験しないと、人間バカになっちゃうからさぁ…」と言ってたお言葉。
う~ん鋭い。
上から目線の物言いをすれば
「世の中何で●●が多いの?」のかなり的確な答えになっています(笑顔)。
特に男性って掘り下げ型の専門性能力高いでしょ。
だからか…ノーベル賞って男性ばかりですもんね。
会社に入って、その分野での専門性のスキルをいったんは身につけていくんだろうけど
ある程度年齢がいくと、「管理職」という人を駒のように扱う専門性を身につけなきゃならない…
そうなると、得意分野の一芸さえも極められないまま「管理」かぁ。
あと、男の人って実際に手を出さない人って多い気がします。
たとえば「発酵」…「味噌づくり」とか
「無農薬・無肥料の野菜作り」…「プランター栽培」とか
「あぁ、震災以降、デットクスやらなんやらで味噌づくりとか、はやってるらしいね…あぁ自然農ってやつ…あぁリンゴの木村さんのヤツでしょ。知ってるよ。」
…こんな人多いでしょ。
本とかも、その内容よりも年間…月間の読破した冊数を自慢してるような人…
いない? そういう人…そういう男の人。
「知ってるよ。」だけど「やったことない人」
人間やらなきゃわかるまい。
俺は変わった…というか、お陰様を持ちまして「わかった」よ。
味噌作って、野菜作って…以前より、ましな人間になったよ。きっと。
おかげで、多少はもうちょい「使える人間」になったと思うんだ。
さてさて今回のイベントでも大盛況だった…
私の作品の中で、最も世間で評価されているであろう「輪ゴム鉄砲」(笑顔)は…
実は
「杉」だから…
「超仕上げのかかったツルツルの杉だから…」
「しっとり感のあるこう高樹齢の百年杉だから…」
これだけウケているのだと私は思ってますし、またウケさせてもいます。
「はい!問題です!!この杉の木は樹齢何年でしょうか~??
①10年
②50年
③100年…
正解~(ざんね~ん)!!!
この杉は100歳です~
だからこの輪ゴム鉄砲ができたら
君の家で最も年上は「輪ゴム鉄砲」ということになります~
だから大事にしてあげてね~
君たちのおじいちゃんよりもおじいちゃんよりも年上なんだからね~
今日は敬老の日だしね~。
実際にこうやって面白おかしく深刻に子供たちに
「伝えたいメッセージ」を伝える事。
たぶん、どの林業家も木材業界人も誰もわかってないな。
皆、木は見えても、森が見えていない。
「やる事」そして「やり続けてる」人間にのみ
上記のような台詞が降りてくるのであって
更にはもっと高性能な「輪ゴム鉄砲」やスタイリッシュなモノがでたって
我々のこういうストーリー披露&メッセージが無ければ
意味がないでしょ。
そしてそんな台詞が思いつくのも
味噌づくりも無肥料野菜づくりも、大きな糧になっているのだ。
木やら森林やらの技術論だけではね。
ほぼ、本物の木に触れた事の無い子たちに
「百年杉」に触れて、作って、遊んで…大切にしてもらって
百年という時間軸を手中のおもちゃの「心地よい感触」と共にしまってもらう事。
まぁ林材業界じゃ
「子どもは仕事の発注くれないのに
あいつはあんな大変な準備までして、鉄砲作ってモノ好きだよなぁ…
もっと簡単に準備できるヤツでいいのになぁ。」
くらいの評価かもしれないが
ところがどっこい
私は世の中を極めて具体的に良くするためにやっているのであり…
「子どもの知識と心」→「森に対する畏敬の念」
「百年の時間軸」→「おごるなかれ人類」
「自分が創った達成感」→「遊び道具(相棒)は木(杉)」
「子どもたちの製作をフォローするお手伝いスタッフ」→「充実感と肌が触れる距離感での人付き合いや社会との接点」
続けに続けてやってくることによって
改良と改善を重ねて、実にうまい事、皆がhappyな体感をしながら
数百人規模での木(杉)…森のファンを作り続けてるプログラムができたもんである。
今回もお手伝いいただいた皆様
本当にありがとうございました。皆さんの所作…活躍を拝見して
ぼくもたっぷり人間性を回復できました。
ご来場いただいた皆様
木を杉をこれからもよろしく
ごひいきにお願い申し上げます。