「皮膚→脳」の話の続きである。
私は床材には「百年杉」や
それを上回る高樹齢である新製品の「(仮称)江戸時代に生を受けた杉」が最適だと
私は考えています。その理由を「皮膚」から考えてみましょう。
弊社の床は桧+リボス社ホワイト着色自然塗料の床と無塗装「百年杉」の床の2種がございます。
玄関から最初に触れるのは桧の床。
ファーストインプレッションとしては皆さま
「あぁ木(=桧ですね)の床はいいですねぇ。」っていう感じ。
こう言う人が100%。←ほんとに100%!!
あぁなんで100%なのに現実は1%もないのだろう?っていつも思います。
そこから円卓でお茶をいただきながら
ちょっとジラして?お話してから
奥の「百年杉の部屋」にお通ししてドアを開けると…
「あぁ(イイ香り)!!」そういうリアクションがやはり100%!!
「百年杉」部屋にて、しばらく五感を堪能していただいた後は
再び桧の床に戻って、足元の感触を再度うかがいます。
桧の床は「百年杉」の床に対して…
「固い感じ。」
「しっとり感が無い感じ。」…これも皆さんそうおっしゃる。
「あれ?いらした際にはあんなに桧の床がイイっておっしゃってたのに…。」
「そうなんですよね。私は杉の方がいいです。」
「あらまぁ、可哀想にヒノキさんは、早くも元カレ元カノなんですね。」
「ははは!」
いつもこういう感じ。ほんとに毎回そうなのです。実にパーフェクトにね。
「皮膚」の話。
私たちの指先の1/1000ミリの凹凸識別可能能力の話としてきましたが…
「皮膚→脳」の話。
実は足の裏のセンサーも、モノ凄いのである。
靴下やストッキング越しでも
床材の年輪の凹凸がわかるのである。
それらさえも感じ取れる鋭敏なセンサーが
「心地よさ」の度合いも「脳」に伝えているのであろう…
「私たち」は好適な安全・安心の触感の五感としての基本=価値観を
おそらくは胎内でのママの人肌を記憶してから
生を受けるのでしょうが
ここで整理して考えてみても
その「ママの人肌」のような安全安心な触感と似たような感触を
私たちはほぼ毎日得られていない。
ビニルの床…塗膜型ウレタンなどの塗装品の床…化学繊維の靴下やストッキングの感触
ケミカルな素材であるスリッパの中の底…靴の内側の底…ユニットバス内の床…浴槽内の底
ほらこうやって羅列してみても
ほぼ1日中、私たちの足裏は人肌に似た「好適な触感」を得られていないのだ。
そう…「好適な触感」の重要な必要条件は「吸湿性」であることは
以前から何度も記させていただいています。
私たちの皮膚より発生する「湿気」を吸ってくれる素材でなければ
ベタベタして我々は「不快な触感」になるのである。
もし、ここのところ記してきた「皮膚→脳」の情報連絡の中で…
① 皮膚が不快に感じる触感が、要注意事項として脳に伝達されているのであれば、脳は全身の臓器や神経に対して注意報を慢性的に発する事となり、それではあらゆる臓器や神経は過緊張状態の継続ですから、頑張り過ぎちゃって…という事にはならないだろうか。(慢性的な血管の過緊張による高血圧なども…)
② 皮膚が単なるセンサーではなく「皮膚は考えている」→「脳への分析情報連絡」であるのなら、皮膚が1/1000ミリ識別能力の【触感力】を使わない状態が続く事は、脳の衰えというか…使わない事による皮膚力の衰えが脳の衰えにさえも影響しないだろうか。
というような推察が成り立ちはしないだろうか。
このように…足裏の【触感力】の衰えが脳機能にまで影響する事があるのであれば
誰もが【好適な感触】との評価を頂ける
単なる杉ではなく、もう一声!!という感じの【百年杉】の床材がご自宅にあるという事は
実に大きなhappyを届けてくださりそうだとは思えないだろうか。