『百年杉』の専門会社 加藤木材

杉の「目おき」

ウッドデッキ改修工事のすぐ近くの公園で

杉の笠木がありました。「木裏(きうら)」という丸太の中心部を表に施工してありました。

おそらくは施工した大工さんのお考えなのでしょうね。

現場監督さんや設計士さんの指示ではないでしょうね。

木が「むくって」きての

左右が盛り上がって、真ん中が凹こんで水が溜まるのを嫌ったのか…

木表側の白太部の早々の腐食を嫌ったのか…

とにかく言わば逆に取り付けてあります。

杉という木の特性で

「木裏の木目の剥離」が起きやすい。「目おき」というかね…。

木目の剥離が起こってしまうと、やはり触れることによるケガなども予想されます。

そこに木があれば、ましてや柔らかくて温かい杉があれば

日本人は体内に刻まれた遺伝子より

触れて撫でて愛でる所作をおこないますからね。

 

そうすると「悲劇」がおこる可能性がある。

(可能性としては決して高くはないですが、以前バレーボール選手が飛び込んで…体育館で大けがを負った事件がありました)

(木裏部の”目おき”です。杉の欠点と言うか特徴ですね)

 

だから弊社では、こういう施工は絶対にしない。

 

だれが良いとか悪いとかじゃなく…

「考え方」の違いですね。

木の長持ちを考えるのか?人の安全を考えるのか?…もしくは杉の特性をご存じないのか?…

まぁなんでもそうなのですが

持ち得る情報と考え方ですね。

 

そういえば以前、立木から皮をむいて桧を中心とした間伐小径木で床材を作っている方に…

「桧ならまだしも、杉の(木)裏使いは危ないですよ。」と忠言申し上げたら

「それは木材業界の慣習であって、そういう所を変えていかなければならないのでは…」

のような返答をされたことがありました。

抱いた感情としましては、怒りではなく…

木のプロ無き木を広げる人たちの新たな発想も素晴らしいのですが

その裏の危険性を感じて、関わるのはよそうと思った次第でありました。

 

小径木だと木表づかいでは材料がぜんぜんとれませんからね。

丸みがついた木表側の外側を床下の裏側に押し込んで「歩留まり」を上げなきゃお話になりません。

 

もちろん、日本の木の素晴らしさの発信を

木のプロではない人がやってくださることは

基本的にはありがたく深謝していますし

互いにリスペクトしあえる関係で

木のプロとしてかかわることは望むところです。

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