『百年杉』の専門会社 加藤木材

1/100のこども

『百年杉』の専門会社 加藤木材

GW中はほぼ休みなく六本木で「輪ゴム鉄砲づくりWS」のイベントにでていました。

わたしはこのワークショップを
おそらくこれまで…延べ3000人とか~数千人以上
インストラクションしている人間なのですが…

そうだから「知り得る」話を
今日は書いてみたい。

100人に1人くらい
素晴らしい子がいます。まったく素晴らしいのである。

ここまで読んで…
いわゆる「早熟のできる子」を思い浮かべるのは当然なのですが…
以降は「そうではない事を記します。」

ひょっとしたら何度読んでも理解不能な方もいるかもしれません。

年齢は4歳~5歳なのですが
「愛」に満ち溢れている子が100人に1人くらいいます。

礼儀正しいとか
頭の回転が速いとか
運動神経とか…

そういう言わば“特性”のようなモノではなく
「利他の心」があるというか…
「他者の幸せも自分の幸福の為には必要である。」ということを体現したような子なのです。

残りの99人がダメとかではなく

99人の子たちも是非成長して、そうなっていって欲しいのですが

そのうちの50人以上はひょっとしたら
一生涯かけても得られないかもしれない領域に
すでに到達している感のある子なのである。

もう会えただけで感激な子なのである。

60年生きてきても
得られない人には得られない領域。

「やさしい」とか…そういう感覚ともちょっと違う。
心の大きさや深さがぜんぜん違う感じなのだ。

やっぱりそういう子の親御さんも
それなりの雰囲気もお持ちですから、遺伝的要因も大きいのでしょうが
それだけで片付けていては
人類の進歩も無いので考えてみたい。

だいたい私もそうですが
未熟な稚拙な人間は…
「~したい!」
「~したくない!」
「暑い!~寒い!」「食べたい!~食べたくない!」「欲しい!~いらない!」

…のように
どうしようもない自己の欲求を言い続けているか…

そしてもうちょっと知恵がついても…
「わたしは間違っていない。」
「わたしへの適正な評価がされていない。」

という自己防衛をし続けて
しまいにはそれが目的になって
事の本質を見抜く機会を逸している感を持ちます。

簡単そうに見えて
「輪ゴム鉄砲づくり」は実は結構テクニカルでして…
5~6歳の子で独力で完成させる子は300人に1人いるかいないかです。

そういう子を見ていると
まず1/100の子は基本的に器用ですね。
ワークショップをやっていても目を引きます。

手足~指先には脳の受容体が集中していますからね。
「素晴らしい子」も脳が発達しているのでしょうからやはり器用。

あと創意工夫が物凄い。

小さな両手と指先だけでは足りないと感じれば
ヒジを使ったり…とにかく「考えて~やってみる。」のだ。

そして上達スピードが物凄い曲線を描いています。
ほぼ垂直か?!

男の子には晩熟の子が多いので
小4~小5くらいでも男子は結構苦戦するのですが
「素晴らしい子」は普通の子の2~3年間分くらいの上達を
わずか30分ほどでやり遂げてしまう感があります。

 

対称的なのは…
こどもが「できなくて、ぐずりだしたら…」
親が作ってしまうパターン。

これでは「興味」、「能力」、「メンタル」…とにかく何から何まで
得る機会を親側から放棄している印象。

どうしようもない“のび太くん”をドラえもんはいつも助けてしまうから
“のび太くん”はいつまでたっても…なのにね。

目前でおこなわれているワークショップにて
これを機会に物凄く成長していく子と
親がやってしまうことによって成長の機会を逸している子たちが
同じテーブルにて同居しています。

1/100の子の親御さんは基本的にやらせますし

ほんとサポートがうまい。

うまく「気づかせてあげて」「手柄はぜんぶこどもに…」
すごくゆったりとお子さんとコミュニケーションをとっている印象があります。

「大丈夫!あなたならできるわ。ほらできるじゃない!その調子!!」

「急ぐ」「急かす」「焦る」…
何をそんなに現代人は急いでいるのでしょうね。

1/100の子は
悠々としています。
一所懸命にたくさん考えているのが、見ていてわかります。
考えて考え続けて行動して、修正して…ぼくの話を聞いてまた修正して…
それを行動に生かしていきます。

技量が一定の水準にまで達したら
兄弟や友人のフォローをし始めます。

「大丈夫!できるよ!」

こういう子はこれからの成長の過程において
理力の暗黒面の誘惑にやられることがあっても
またジェダイの騎士に戻ってくると思いたいですよね。

前述の通り…遺伝要因は大きいのかもしれないけど…

いのちを授かって
お腹の中にちっちゃな“いのち“が誕生してからの約1年の間に
ママになる前のママが触れた、聴いた、見た、話した、読んだモノと
その後の気持ち…感情。

赤ちゃんが生まれてからも…
夫婦が互いにリスペクトの気持ちを伝えながらも
何を話し…どういう雰囲気を作ってきたのか?

赤ちゃんの脳の基礎的なフォーマット形成には約4年。
満3歳くらいになって脳がようやくゼロから1になります。

4~5歳と言えば
脳の基礎形成ができてからわずか1~2年なのですが…
とにかくここまで一切“不安”になるようなことが
1/100の子には無かった…少なかったのでしょうね。

“未来が不安”になるような環境要因をつくっているのは、大人でしょうからね。

こどもが良い点数をとった際に
ママ友から
「○○ちゃんは凄いよね。」と言われて
「うちのあの旦那の子なんだからマグレよ。」…

なーんて冗談と謙遜のつもりで言った言葉を
こどもは以降ずーっと心の奥にしまいこんでしまって…
伸び悩む…壁を突き破れない…なんてことは
心理学的にはよくある話らしいので

「ご夫婦の会話」の質や所作がもたらす雰囲気は
お子さんの「安心⇔不安」に大きな影響があるのではないでしょうか。

「安心してじっくりと考える時間を与えて
ゆっくりでもいいから、自分で考えたことの行動をとらせて
トライ&エラーを繰り返していって
自信をつけていってもらうこと。」

基本的にはその辺で
こういう1/100の子ができるんだろうな…って

いつも考え事しながらやっています。

 

 

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