『百年杉』の専門会社 加藤木材

このところ続けて【百年杉】リフォームのOB・OGのお客さまのお宅にお邪魔する事がありました。
2軒ともマンションなのですが、冬らしい冬の今年も無暖房で過ごしているとのことでした。

今の建築はゼロエネ住宅…高断熱一途な印象を受けます。もちろん高断熱は良い事ですが、2軒に共通するのは杉の「貯湿」に「貯温」という効果であろう。杉は軽い木ですよね。軽い理由は樹内の多くは空気ということ。空気こそ無料の高断熱素材です。
冬季は太陽が低いので屋内まで太陽光線が差し込みます。
もちろん2軒とも開口部は内窓にして断熱効率を上げていますが
この太陽光線が「温まりづらいけど冷めにくい杉の内部の空気に貯温されているのです。」
だから夜間も床~壁などからじんわりと温かい“ぬくもり”があり続けるのです。

そして湿度。写真はマンション2階のお客様の玄関なのですが、2月4日(月)のお昼くらいで湿度が47%もあります。
湿度がこれくらいあればインフルエンザウイルスの数もかなり少なくなるでしょうからね。
ウイルスから逃げ続けるのではなく、撃退可能な状態のキープということ。
エアコンで「温まりづらい屋内空気を無理やり温めると…」空気中に保てる水分量が増えますから、相対湿度が低下してウイルスに好都合の乾燥した空気質になってしまう。しかし床や壁に存在する【百年杉】は貯湿~調湿を繰り返してくれるから冬季もウイルス日和にはならないのである。断熱は重要なのですが、その断熱素材が湿度を通し貯めて放出を繰り返す=貯湿~調湿が可能であるか?…は実は大きい。いくら高断熱でも湿気を通さなくては…ということ。

そしてもう1点は「足温頭寒」。足元が温かくて、脳は高温に弱いですし…頭の辺りはクリアに冷えている状況が健康の基本であるはず。このように冬季の暖気エアコンは効率も良くないし湿度が下がってウイルス喜び駆け回るし…マンションなのに冬季無暖房の恩恵は実はすそ野が広いのである。

じゃぁ加湿器ということになるけど…加湿器では水分を大量に含んだ空気は“重く”…とてもじゃないけど頭~呼吸器の高さまで浮き上がらないだろうから加湿器単体では気休め程度か…屋内循環の強制的な空気の流れを作らないといけないはずで、それを実施すればそれだけで相当肌寒い感覚が生まれるでしょうしね。

また電気や温水の強制床暖房は自然界には無い暖かさ→熱さとして脳がとらえてしまったら…体温を下げる指令を出してしまわないだろうか…体温と免疫力は比例しますしね。15年ほど前に医療従事者の友人からその考えを聞いてから強制床暖房には興味なし。
まぁ推論に過ぎないと言えばそうなのですが、「そうであった場合」のリスクがでか過ぎです。
赤ちゃん~子どもの体温とか老いてからの体温低下とかね…。

そこに木があれば…【百年杉】があれば
電気もエネルギーも不要でスイッチさえいらない
「実にバランスがとれた住まい」になるのにね。

昔は木しか無かったけど今はもっと安価で均一なモノがあるんだよ…とばかりに
わざわざビニルとか貯湿のできない素材だけで家をつくって冷たい床にして…
加湿器を買って動かして、強制床暖房にして…
なんともかえって処々「高くつく」感じがしませんか。
安く仕上げて、人生も安くなっていく…
いったいなにが高く…なにが安いのでしょうかね。

ちなみにわたしはもう20年くらい
風邪もインフルエンザウイルスの侵入を許していませんね。

あと人類が1000年続いても
おそらく人類は木を…【百年杉】のような素材は創れまい。
そう認識して、畏敬の念を抱き…継承して…
ただただ感謝して身の回りに置けばいいのにね。

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