『百年杉』の専門会社 加藤木材

桑沢デザイン研究所 2年生 エレメントデザイン製作の

家具製作課題作品の素材が弊社の【百年杉】限定なのです。

幾多の逸材を輩出されている専門学校の桑沢デザイン研究所さんで
素材を【百年杉】に限定した家具と空間デザインづくりの講師として
お話してきました。
もう5年目になるでしょうか。

毎年誰か友人にサポートしてもらっていましたが
今年は材料をひとりで持っていって…
ひとりで授業やって…
ひとりで工具の安全な使用法を説明して帰ってきました。
ぼくってなんかひとりでできちゃうことに気づいたのですね。

(【百年杉】に触れながら学生さんたちがプランを形にしていきます)

現代の学生さんは…木を扱う仕事を希望しても
木材の「節(ふし)」がどういう過程で発生するのか?
その節が丸太の外見上は見えなくてもどこに隠れているのか?…
などを学ぶ機会がありませんからね。
そこを補完するためのわたしの役目でもあります。

(この授業風景は昨年の写真。今年はひとりだったから写真は無しです。授業に専念しました。)

以下は授業のわたしの最後の方の言葉…

「デジタル時代の現在において
“ゼロor 100%”というか、それは良いのか?悪いの?とか
2択…3択クイズというか…
そういう考え方が主流なのですが、実際に重要なのは“質”だと思うのです。

野菜であればイイの?
お野菜の質は?…農薬は?肥料は?品種は?…って話。

たとえば“地産地消”の杉を使え!というヒト。
品質に劣る地元の杉と品質に勝る他地域の杉。
それでも地元産??

“地産地消の杉”というヒトは杉なんてどこの杉でも同じだろ。
って考えが根底にあるんですよね。そう…“質”がわからないヒト多し。
質を問わないヒトというよりわからないヒトだね。

でも君たちも“杉の質”なんてわかんないよね。
けれども“質がわかるヒト”になる第一歩が今日。
わたしの【百年杉】以上の香りと色艶の杉には生涯出会うのはむずかしいはず…。
だから以降は…どんな杉を見ても心がときめかない(笑顔)…。
ほら“質の違い”を知る第一歩が今日。

このように“質の違いがわかる人間”になるには
高品質のモノに触れなければ不可能ですし
時間もお金も…そしてその“高品質”を体内に感覚としてとどめるスキルも必要なのです。

(毎年、皆、ホームセンターの木とは全然違う香りと肌触りって言ってくれます。まぁ当然ですね。そこで負けてちゃあね…笑…ホームセンターにあるのは”木のようなモノ”さ。)

 

ですから質の違いがわかるヒトとつながったり…

最高のホテルに宿泊したり…

やはり「質を知る」には

自分のスキルを向上させていくとか…
なかなかたいへんだし時間もお金もかかりますよね。

そう…だから…重要なのは物質の種による優劣ではなく「質の違い」なんだけど
そこがわかるヒトよりわからないヒトの方がいつも圧倒的に多いのが人間社会なのね。

そうなると「質の違いがわかる人間」だけがわかる商品じゃ
そういうヒトが少ないから売れる数が少ないでしょ。

でも「質の違いがわからない人間」という成長途上のヒトはいつでもたくさんいるから
そういう人間に訴えかける商品の方がたくさん売れるからね。

“質のわからないヒト”は安けりゃイイとか…
芸能人が宣伝してるからとか…
だってなにしろ“質の違い”がわからないんですからね…
そういう理由で買うしかない(苦笑)。

もし君たちがそういう…「質の違いがわからない人間」に
バンバン売れるデザインをしたいのであれば
こういう話も…【百年杉】も不要なのですが
“質の違いがわかる人間“に評価されるデザインをしたいのであれば
「質の違い」の話を覚えておいてくださいね。

特に木…ましてや杉はほんと個体差激しいからね。
ヒトみたいなんだ。

(完成した課題作品です。”和”のテイストを生かした空間ですね)

スマホで「10,000円の商品を5,000円で買ったんだよ~」

とか喜んでるヤツばっかの世の中だけど

「TVで芸能人使ってCMやってんだから
あんな商品…製造原価は10%前後…1,000円くらいのもんだろ…」

みたいな“質の違い”がわかるヒトでありたいじゃんね~!やっぱお互い…(笑顔)。

「ねぇ杉ってイイの?
そりゃぁその杉の質によって変わってくるよ!」…

そんな感じ(笑顔)。

(上の方が大きい…アンバランスさと【百年杉】のもつグラマラスな温かさがうまくマッチしていますね)

授業が終わって水谷先生が…

「マテリアル(素材)の質という加藤さんの話。

その”質の違い”の為の

世代を超えて100年かけて紡いできた、ヒトの基軸と哲学の継承という話。

譲れないものは絶対に変えないけど

より良い品質の為の新たなトライはし続けていくという考え。

伝統もイノベーションも…その両方とも常に求め続ける気持ち…。
今回、1人あたり3万円の材料費がかかったとしても
それを1万円の杉にしても…
君たちはおそらく学ぶものは一つもない。まったく無いのだ。

今、きみたちが、この時期に加藤さんを介して高品質な素材に触れることによってのみ
次のステップにつながっていくのだ。」

とお話されて授業は終了。

うれしかったなぁ。

もうあと10年くらいぼくはヒトに褒められなくたって生きて行けそうです(笑顔)。

(中央の”本棚”は面白い。固まっていないから、どんなに高く積んでもバラバラになるだけで崩れるけど一体として倒れない究極の免震家具である)

 

どうすれば幸せになれるの?方法を教えて??

お野菜を食べればいいの?

友達がたくさんできればいいの?

勉強すればいいの?

本を読めばいいの?

「そうじゃないよ。お野菜の質…お友達もお勉強も読書も…その質が重要であって、その質によって未来の”幸せ”の到達点は変わってくるはずさ。」

杉は低温乾燥ならいいの?自然乾燥ならいいの?葉枯らしならいいの?

「そうじゃないよ。いまの話は全部、手法でしょ。お勉強に例えるなら勉強の方法論であって、受験合格~成就を保証するモノではないはず。”木の本当のプロ”が認めた杉が高品質の杉であることが基本で、木の素人がいくら方法論でアピールしても…大間のマグロだからgoodでしょみたいに…トンチンカンな面前の魚の目利きができないから不味い魚を薦めることもあるでしょう。やはり基本は”質の違いを知りしヒト”が選んだモノが素晴らしい杉であり魚なんですよ。」

”木の質の違いがわからないヒト”が木の素晴らしさをアウトプットしてくださって…

(基本的にはありがたく感謝しております。ありがとうございます。)

”木の質の違いがわかるヒト”は黙って

木の素晴らしさを殺すような手法で大量の国産材を流通させて収益をあげようとしている

ヘンテコな世の中はまだ続きそうである。

 

 

20歳そこそこのあの子たちが
どれほど「質の違い」の話を心に留めてくれるかはわからないけど
あきらめずに“狙い”を持ち続けてやっていきたい。

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