『百年杉』の専門会社 加藤木材

今年も「フジロックの森」のスタッフとしてフジロックフェスティバルに参画してきました。

木曜日に前日搬入を終えます。ぼくがつくったNGOビレッジの「トークステージ」も設営完了。

 

まだ開催前の前日と言うのに

もの凄い数のヒト…ヒト…ヒト…。

暗くなるころには物凄いヒトになってました。

明日の1dayチケットは売りきれだし、なんかすごいことになりそう…。

 

さぁ金曜の初日のはじまりです。

ゲート前に並んでいる大勢のお客さんの横を抜けて

場内最大のグリーンステージ…2番目に大きいホワイトステージ…と抜けて

わたしのお仕事場所であるアバロンステージ上のNGOビレッジに向かって歩きます。

これが毎日のウォーミングアップです。

 

開催初日の開場直前のグリーンステージ

 

これはホワイトステージ

 

わたしたちNGOビレッジ内の「フジロックの森」でおこなうワークショップは

まず丸太を切るところからはじめるコースターづくり。

これは地元の湯沢町役場の職員の方々や観光協会の方々が中心となって運営しています。

それからボードウォーク廃材を使って作成したコースターの射的と輪ゴム鉄砲づくりワークショップが

ぼくの受け持ち…。

それからフジロックペーパーを使った

オリジナルノートづくりを中越パルプさんが主体となったチームで運営。

実はこの地元の間伐材を使った紙=フジロックペーパーというのが実に秀逸かつ素敵な仕組みです。

これはまた後述いたします。

 

これが弊社製作の「フジロックの森」のワークショップメニューリストのトーテムポールです。いろんなヒトが写メってくれてうれしいです。デザインもぼくだよ~

 

初日の金曜にこれだけのヒトが入ったのは記憶にないなぁ…。

21時にワークショップを終えてケミカルブラザースを観にいきました。

もちろん、楽しいんだけど

このFUJIのグリーンステージのリミッター無しのバカでかい音量がまったく物凄い!

まさにトランス!!じょーたいなり。

 

翌日、土曜日も1dayチケットはソールドアウトなんですが

なんだかいつの間に台風が来てるらしい…マジか。でもまさかね。

 

午後からはもの凄い雨!!風はたいしたことないんだけど

とにかく雨量がはんぱない!!

21時に終えてグリーンのSiaを観にいきましたが

もう雨はんぱなくて…ポンチョなんて役立たず…すべてがぬれねずみのずぶぬれで

体温が下がるのを自覚します。

「あぁヤバイ…もたないかも。」

でも最後の30分くらいかな…雨が小降りになってきました。

「あぁ、最後まで(聴く)体力もつかも。

しかもまだ”シャンデリア”聴いてないし~ここまできたらあの曲きかな~(執念)。」

最後までなんとか聞き終えたものの…もうオアシス(近くにある最大の飲食エリア)に行って飲食する気力も無く

会場を後にしました。

 

さぁ最終日の朝が来て

やはり会場内を登ります。

あら?!スポンサーさまエリアが(驚)!!

 

「フジロックの森」のスポンサーさまのテントエリアが池になっちゃってる!!

昨夜のグリーンステージなんかも場所によっては「川」だったもんな。

ワークショップやってたら

伝説の台風直撃で中止になった第1回フジロックの参加者の方が「あの日より昨日の方が凄かったよね。」

っておっしゃってて

あらまぁ…そうなんすか。

でも写真みたら凄いゴミとかだったじゃないですか。

「あのころ、みんなアウトドアとか経験無いままに、ただ行っただけだったから

もう”捨てて”逃げ出すしかなかったんだよね。」

なるほど。

やっぱ正確な知識とそれらの情報処理能力こそがヒトのいのちを守るのですね。

勉強になるなぁ。

 

最終日も凄い数のヒトです。

丸太きり~焼き印ジューのワークショップも終日にぎわっています。

最終日はトークステージにぼくもあげていただきました。

真ん中がボク。なんか疲れてますね(笑顔)。ぼくの左はミスター竹紙の西村さん。フジロックペーパーの生みの親でもあります。

 

初日にある方々に聞かれたんですが

「なぜ?新潟だけ?FUJI ROCKだけが地元の間伐材を使った紙のみを使って、廃材のみを使ったワークショップやキーホルダーお土産品の販売とか、完全なパッケージでやれているのですか?」

 

という実に素晴らしいご質問をいただきました。

 

もう今は効率化の世の中ですから

まず廃材のみで…なんてことを木のプロ側から提案するような木に愛のあるバカもいなくなりましたよね。

廃材使われちゃ木材が売れないもんね(苦笑)。

ボードウォクメンテナンスキャンプにてボランティアの方々が集まって腐った板材をフレッシュな板に交換。さらに廃材のくぎ抜きまでしてくださって、それを地元の方々が「寄せて」くださっています。
それをぼくが苗場にいって積み込んで、弊社に持って帰って…

会社で加工します。

釘は抜いてあるけど、石を食ってるから、刃物もすぐにダメになっちゃうしね。

こんなのだれもやりたがらないよね。

でもほら磨けば光る。そうなるとうれしくなってきます。
これはキーホルダーになっていきます。腐っていて「歩行」には危険だけど、すべてが「腐りきっているわけではない」から、腐食部と腐食部の間でプロダクト製作は可能です。
パッケージに入れて箱に詰めて、会場に持っていきます。

これが弊社で作らせていただいた廃材で製作したキーホルダーです。

 

こうやって木は製品になっていくのですが

今の効率化の機械はもう…フレキシブルな作業なんかできない機械ばっかですからね。

効率化をつきつめると弊社のようななんでもできるけど

なにを造るにも効率的ではない機械を持ってる工場は生きていくフィールドが無いんですよね。

だからだれもやらない…できない。

 

それでも木は木目があって「木あじ」があるけど

紙はそういう擬人化した「愛」を感じづらい…というか、誰も感じないでしょ。

それなのにフジロックペーパーの仕組みというをつくった西村さんて凄いと思う。

たぶん、今ではもはや誰もできない「奇跡の素敵な仕組み」なのではないでしょうかね。

時代、人材、情熱…

 

トークではそこを掘り下げたかったのですが

もうひとつ、そこまでいけませんでしたね。

 

午後からは沖縄の玉城デニー知事がいらっしゃって

アバロンステージでトークライブやってから

NGOビレッジのトークステージにもご登壇!

右はジャーナリストの津田大輔さん。彼は3日間ともにNGOビレッジのステージに登壇してました。

 

沖縄のTV局とTBSが取材にきていました。

記者会見もやってました。

いちどちゃんと聞くと、本土での報道との差異も感じられますね。

沖縄の方々の「ちゃんと自分たちで決められない」ストレスのかかるお話は

やっぱ沖縄の方に聞くのが一番ですね。今年のNGOビレッジは「チーム沖縄」から学ぼう!…という基軸がありました。

県では一問一答式の「基地の話」関係の本まで作られて

配布していました。ぼくは多少知識もあるだろうから

「知らない」方の為に使われた方が良いと思ってご辞退しました。

「知る」が全てのスタートですものね。

 

そんなこんなで3日目は天気にも恵まれて

にぎわったまま続くのですが

ぼくは昨夜の、滝打たれ修行僧後のSiaのライブに「やられちゃって」

頭の中では常に「123…123drink…あいわなごーあすうぃんっがシャンデリアヒーーー~」と

やられまくってしまって、常に頭の中でシーアがダークサイドな歌声を歌い続けていて

まったく何も聴きに行く気がおこらないのである。ははは。

(siaのシャンデリアはこちら。シーアは顔出さないヒトなんすよ。)

https://www.youtube.com/watch?v=ILTZ8qZbNK0

 

気づかった仲間が、「なんか観にいってきた方がイイっすよ!」って

言ってくれるからsuperfly観にいったけど

ぜんぜんときめかなくて途中で帰ってきてしまいました。

 

suparflyのグリーンでのライブですね。

 

こうやってことしも無事にフジロックは終わったのでした。

さぁ、待ってもらってた様々な「お問い合わせ」やら「見積もり」やら「製作」やらやらねば~!!

 

 

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