台風の被害は広範囲にて甚大でした。
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに
お怪我をされた方の1日も早い回復と
被災された方々にお見舞い申しあげます。
弊社は水無き+山無き場所ですから、無事でございました。
わたしたちは、水さえあれば2日間くらいは生きていけます。
そして水が無ければ、わたしたちは生きていけない。
けれども水は怖い。
水は山を崩し、人も流し去る。

わたしは生まれも育ちもこの地ではありませんが
弊社の位置する狭山市堀兼は「井戸を掘っても枯れる=堀兼」なんでしょうし
わたしが住んでいる三芳町も水の入手困難にて
かつては遠く柳瀬川まで汲みに行ったとの記述を読んだことがあります。
そんな乾燥地だからサツマイモが名産。
わたしたちは水をコンントロールしようとするのだけれど
なかなか、そうはいかない。
しかも、この島は台風だけでなく、土地も“若く”…地震や火山活動も活発で
フィンランドのオンカロのような“枯れた地層”も無い。
だから「くよくよしている場合じゃない。前を向いて立ち上がろう!」を繰り返して
何度も立ち上がって、現在に至る。
だから復興のために必要な、腕力に勝るシンプルな思考の男性が常に権力者であり
物事を深く考察する習慣もなかなか身につかない国民性なのかもしれない。
考えていても、また天災はやってきて
ヒトやマチを飲み込んでいくのだから…
北欧のドロップアウト無き社会保障や優れたデザインは
嫌になるくらい長い冬季と夜間…
そして屋内にこもらざるを得ない安定した長き鬱々とした期間が続くので
“考え事”をするしかなかったから身に着いたのであろう。
わが国では、深く”考え事”をする時間はなく
また新たな天災がやってきてしまう。
また、わが国民が評価される“勤勉さ”も
天災による被害のリカバリーの連続が習慣づいたものかもしれない。
しかし、ここまで毎年、災害による多数の死者が継続する社会となっている事実は重い。
オリンピック期間中にこういう大災害がやってきても
確認や救出や復興を後回しにして、オリンピック運営を続けられるのであろうか。
気候変動をもっと自分事に考えないといけない。