『百年杉』の専門会社 加藤木材

前回に続いてお伝え先のイメージは高校生である。
常連さんは釈迦に説法でして…「知ってるわい!」という話でごめんなさい。

今回の新聞記事は2018年4月3日と2019年12月3日のそれぞれ毎日新聞です。
前回記した「抗菌剤・抗菌薬」の使用→乱用に関する警鐘の記事と類似するのですが
ちょっと違います。もうちょっと深刻かも。

まず18年の記事ですが

●鶏肉の半数(49%)から抗菌剤が効かない、スーパーな薬剤耐性菌が検出されたとの厚労省研究班の発表。

まずいよね。ほら言わんこっちゃない…という感じ。
ではなんで?鶏肉から検出?というところについては…

●家畜の成長を促す(うながす)目的で飼料(エサ)に混ぜて抗菌剤・抗菌薬が与えられることがあり、鶏の腸内にいる菌の一部が薬剤耐性を持つなどして増えた可能性がある。(厚労省研究班)

●「半数という割合は高い。」不要な抗菌剤(抗生物質)の使用を控えるべきだ。」(同研究班の大学教授)

「えっ?」っと驚いたヒトも多いだろうけど
わたしも最初に聞いた際は耳を疑ったけど、事実なんですよね。

2019年の記事を見てみると…
●抗菌剤(抗生物質)の使用料は(世界的に)ヒトの治療用より、農業や畜産、水産分野の方が多い。家畜の体を大きくする効果があるため、飼料添加物として用いられる。国によってはヒトの治療で重要な薬が医療でも畜産などでも見境なく使われている。国内でも効果のない風邪に抗菌薬(抗生物質)がよく処方されている。

なぜ?かはしらないけれど
抗菌剤(抗生物質)を食べると、体が早く大きくなるのですね。
だからダイエットって永遠の成長産業ですね。
だって…これだけ抗菌剤(抗生物質)が使われているんですからね。

わたしが以前読んだ外国人の著者の本では
(記憶でさかのぼって確認せずに記しています)
◆人類の身長体重が増えて大きくなっているのは抗生物質の摂取による影響では?…
◆抗菌薬(抗生物質)入りのエサを食べた畜産の肉を食しても、その効果(=大きくなる)はヒトにも引き継がれるような危険性…が書いてありました。

だからお肉もお魚も、それが養殖モノであるのなら
その「エサの質」も重要だということ。

この問題は結構、深刻で…

●健康な人の半数以上がESBL産生菌(薬剤耐性=薬が効かない大腸菌)を保菌して、飲み水から検出されている国や地域があることも報告されている。「もはやヒトの分野だけ、動物の分野だけでは解決しない問題になっている。」(食品衛生学の教授)

大腸菌はおとなしいから、すぐにどうこうではないけど、
もし尿路に入れば→膀胱炎(ぼうこうえん)→肺炎などになりますからね。

すでに国内で尿路感染症の病気になったこどもたちのうち6割超えが
薬剤多耐性を持つ大腸菌=ESBL産生菌で病気になっている地域の報告例が
あるとも新聞には記してあります。

やがて製薬業界は、このESBL産生菌をもやっつける抗菌薬(抗生物質)を開発するのでしょうが…それさえもやはり耐性を持つウルトラスーパーな耐性菌が誕生しちゃうとどうなっちゃうの?…との疑問が生まれてきますが、記事はこう締めくくられています。

●「次の薬の耐性菌まで増えたら、最悪のシナリオだ。」と国立国際医療センターの国際感染症センター長の先生)

冒頭の18年の記事には「鶏肉の49%から検出」とありますが
輸入品では34%だったのですが、国産品では59%の鶏肉から検出(驚)!されていますからね。我が国はこの分野ではどうやら、あまりよろしくない国のようなのです。鶏肉の6割くらいのエサに抗菌剤(抗生物質)を使っている国ということですね。

新型コロナウイルスの猛威によって
なかなか苦しい状況は続いていますよね。

だからステイホームで歌を歌ったり、エクササイズしたり…
まぁそれらも結構なことなのですが
こういう機会にヒト、菌、ウイルス、薬、欲望…のようなことを考え直す機会としないでいったいいつするの?…と思うのですが
これがわかりやすい話で、ぜったいにこういう時にこういう話は
大衆メディアからは出ません。おそらく。

けれども2年くらい前までさかのぼれば
こうやってちゃんと考え事ができる題材を大衆メディア側も報道しています。
大衆メディアに文句を言うのも簡単なのですが
あのヒトたちはそういうお仕事のヒトたちなんだ…と認識すれば問題ないはずです。
誰にだって得意不得意はありますからね。

あなたが病気の際に「ワクチンで治る」とか言われると飛びつくでしょ。
「人類滅亡になりかねないから、この薬使えば治るけど、あなたに使いません。」って言われたら悲しいでしょ。怒るでしょ。

あなたが養殖している魚が「早く大きくなってしかも、フツーのエサより安価なエサ」があったら、使いませんか?早く出荷できますから売り上げは増えますよ。売り上げが増えれば収入が増えますよ。

薬の定義は「薬効あるものは必ず他の部位に毒性を発揮してしまう」であります。
そしてその毒性は実際の身体の場所に対する悪さ(=副作用)だけでなく
どうやらエンドレスなのだ。

薬で治る→その病気は治るが、その薬が他の場所に悪さをして違う病気を招く

抗菌(こうきん)という考え方→いったん多くの菌を駆逐できるが、体内や表皮の菌を殺すことは抗ウイルス行動をとってくれる自衛隊的な菌の死滅でもあり、免疫力という概念ではその低下を意味する。そして、さんざん体内の菌を殺しまくったあげく、やがてその抗菌でも死なない菌が必ず現れる。そして今回のように新たな変異したウイルスが、ここのところ10年単位で出現してきては免疫力の弱い人間(自衛隊のような菌が少ないヒトとも言えるかな)を死に至らせる。

「抗菌(こうきん)抗ウイルス」という考え方のすべてを否定しないけど
それ一辺倒では先々苦しくなることは、どうやら目に見えているのである。

薬のお世話にならないために必要なのは自己免疫力の向上と維持です。
そのためには「衣食住の質の維持」が不可欠であり
そのなかで【百年杉】が必要だとわたしは確信している。

また、「衣食住の質の維持」のために
知識・知見を様々な学問や哲学を有するプロから得続けていくこと。
偉そうに言えば…それらの継続行為こそが人生というような考え方。

ぼくが杉という木の素晴らしさを発信し続けている仕事は誇りに満ちたものです。
「今だ!売れるぞ!」とばかりに
今までの抗菌の売り文句に
慌てて「抗ウイルス」という文言を付け足して
芸能人にTVで宣伝させているような発想とはまったく次元の違う普遍的なものなのです。

思考し続けていけば
普遍な価値観も見えてきます。

がんばれ!高校生!
こういう機会に思考を止めるな!!

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