『百年杉』の専門会社 加藤木材

さて続きは「男社会と政治」である。

江戸時代の「士農工商」が身分の順番ではなかったと
最近、新聞で読んでビックリしたのだが
どうやら「武士」という支配者と
あとは横並びに被支配層として「農工商」が存在していたというのが正しいらしい。

明治以降の「四民平等」を際立たせるための
確信犯的なウソの教育だったとの記事だったのだが
まったくヒドイ。この国の学問や学者もやはり男社会なのでしょうね。

おかげで気づくのが遅れました。

江戸時代において被支配層の反逆である一揆は結構おこっていて
回数だと月/1回以上の一揆が国内ではおこっていた勘定である。
265年間で月一以上ですからね。多いでしょ。

武士という支配層とそれ以外の被支配層の関係性なのだが
被支配層は従属というより
公利の采配を支配層に委ねただけという感覚だったのではないだろうか。
だからこれだけ一揆が頻繁に起きている。

前項でお話ししたが、なにしろ、利己主義に走り
自分の幸せだけを願って生活していても
欧州と違って、経済という「車輪が十分に廻る国」なのである。
みなが自分の家族の幸せだけを考えて
利己主義に走って生き抜いてもなんとかなっちゃう。

「全体としての皆の幸せのかじ取り」は簡単ではないし、知見も情熱も必要。
だから一部の支配層に委ねる。しかし、そのかじ取りがうまくないときには
堂々と文句を言う。それが一揆。

このスタイルは明治以降も続いたのではないか。
いやいまだに江戸時代とたいして変わらないような気がする。
投票にも行かずに政治家任せで政治家の悪口ばかり言って
社会の問題の具体的な解決策なんて考えたこともない男たち。
考えるのは個人の利益のみ。
江戸時代の男とまったく同じではないか。

政治は政治家や官僚任せ…
明治以降は「国家」という存在が、ビジネスを拡大し続ける機会となっていったから
必然として国家間の争いごととしての「戦争」は増えていく。

「軍部の独走」と言われた第2次世界大戦も
支配層に委ね続けているのですからね。そりゃ独走もしますよ。
結局、華族か士族の流れを組む支配層に政治という
めんどくさい公利の追求を委ね続けて
私利の探究のみを続けていては、ああなることは必然。

しかも戦後は
市民としての、これまでの自分の私利のみの行動が戦争を生んだことを恥じずに
昨日まで「欲しがりません勝つまでは」を指導していた教職の人間などをパージして、
相変わらず、一部の他者のせいにし続けて復興に立ち上がる男たち。

知識を有する学者に任せて原発のような制御不能なメカを増殖させたことや
華族・士族の流れを組む旧支配層の2世~3世議員を輩出し続けていることは
公利を考えずに私利の追求のみを続ける市民側の「政治お任せ主義」の結果であろう。

社会という容器の中での情報処理能力が
決定的に不足している男性先輩方は多い印象を持ちます。
自分のお仕事以外のことを知らなさ過ぎるのである。

ようは「自分の仕事さえできて、お金になればOKの男社会」

この国の男性とは「政治と宗教の話はビジネスでは×だ。」のような
みなの幸せの達成のための具体策(=政治)や
その達成のための心がけ(=宗教)さえもタブーにして放棄。
お金の積み上げのみの生活のみに腐心してきた生き物の流れを組むのではないだろうか。

だいたい3種の神器などと、物質の購入こそが「家族の幸せ」であると
この国初の物欲主義たる価値観を根付かせた方々でもあるのだ。

All for oneであったり
one for allのような皮膚感がまったく欠如しているのである。

そう、この国に民主主義は、まったく不向きなのである。
上杉鷹山のような独裁支配者が優秀なケースが
最も市民サイドが幸せな社会なのではないだろうか。

もちろん、数パーセントの例外の方々も多くいらっしゃるでしょうから
気を悪くしないでいただきたいのだが
これらの伝統的なこの国の男社会の流れをくむ生き物は
年齢65歳以上男性というあたりではないだろうか。

「使い切る。奪う。汚す。」などの手法は経験してきたので得意中の得意なのだが
なかなか今~これからの「長持ちさせる~共有する」が必須の社会において
それらが求められることも無いので
「男社会」全盛期に得た経験をこれからの社会にお返しできないという
ある意味、かわいそうな生き物でもあります。

本稿はそれらの時代を生きてきた男性への批判というより
(賞賛もしませんが…)彼らの特異性を共有することにとって
分断ではなく理解とすることも狙って記しています。
また重ねて記しますが、当該年齢の男性に価値なしと言いたいわけではなく
例外多いでしょうし、あくまでもわが国独特の男社会の流れを検証しながら
「高度成長期」という形で、ひとつの花として咲き誇った男社会を考えているということです。

事項はこれらの歴史ある男社会による、具体的な結果について考えてみたい。

(つづく)

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