『百年杉』の専門会社 加藤木材

わたしは「聖火リレー」なるものに、まったく興味がありません。
なぜなら、なにがそんなに素晴らしいのか?が
わたしにはまったく伝わってこないからだと思います。

もちろん、聖火ランナーを侮蔑しているわけではありませんよ。
どっちかというと、沿道の方々と距離をとりたい感じかな。
蜜を避ける意味じゃなく、いっしょにされたくない気持ちかもしれない。

そんな時に…Numberを読んでいたら
ギリシャのオリンピア神殿跡でトーチに火を採り
開催都市までつなぐ…というのはナチス体制下のベルリン大会のための発案だったそうだ。

この炎を賛美した沿道の多くの市民の中には
数年後に市の収容所に送られた方もいたことであろう。

そしてこの「聖火」という言葉も、わが国独特の表現で
英語もドイツ語も、そのまま「オリンピックの炎」と記されるらしい。

ナチス体制下ではじまった1936年ベルリン大会以前のリレー無き「オリンピックの炎」は
「オリンピックかがり火」と呼ばれていたらしい。「かがり火」イイよね(笑顔)。

あぁそうか、わたしは長らく聖火の“聖”が気に入らなかったのだなぁ…きっと。
わかったわ。腑(ふ)に落ちたわ。

単なるプロパガンダとして計画された行為と火なのに
それなのに…「聖なる炎」と、恥知らずに言い切ってしまう口上に
クリスマスやバレンタインデーやハロウィン以上の
たちの悪い広告業界の醜悪さを
感じてしまっていたのでしょうね。きっと。
そして「なんで聖なる火なんだよ?」を思考せずに
それに盲従する人々とも距離をとりたかったんだろうな。たぶん。

しかもナチスの第三帝国の優位性を示すための手法を
以降そのまま使っている商業五輪と広告業界による「かがり火リレー」(笑)。
大衆扇動という点においての手法は
ナチスも現代広告業界もまったく同じムジナ。

五輪不要とまでは言わないけれど
もうすでに多チャンネル+端末携帯(スマホ)なんだから
今後は、五輪はかなり下火になっていくだろうね。
85年前とはスポーツと発信者の多様性も段違いだからね。
五輪をありがたがってるようでは…まだまだだね…という民度の尺度になったりしてね。

冬季五輪でカーリング日本女子が銅メダルを獲った
最後の一投を投げた英国の美しいスキップの方の生まれ育った村で
「直近のカーリングの世界選手権は開催されて、多くの村人がボランティアをやっていて、思い出深い大会だった。」って解説の女性がおっしゃっていたけど
ほんとそうあるべきだよね。「いいなぁ…」って思ったもん。

世界各地で小さな世界選手権をやっていけばいいのさ。

「オリンピックじゃなければ、マイナー競技に光があたらないじゃないか?!」
というヒトもいるかもしれないけれど
地上波なんて「お笑いバラエティ番組」ばかりで
もはやスポーツじたいが放映されないし
だいたい、この国ではもはや、こどもが外で遊んでないでしょ。
皆、家でeスポーツでしょうが…
こどものあこがれは、もはやスポーツ選手じゃなくユーチューバーなんだからね。
もはやスポーツじたいがマイナーな国じゃんね。
スポーツなんて、どんどんすたれていく運命であるはず。
わたしたち大人が、そういう国づくりを推進しているんでしょ。

あと、がんばって見ようと思えば
バレーもバスケも多チャンネルだから見られるはずだしね。
それにマイナースポーツはマイナーなままであって
決してメジャーにはならないし
サッカーやラグビーがメジャーになったのは
もともと世界ではメジャーであったからに過ぎないし
だからってマイナー競技がダメってことではないはず。

マイナースポーツはメダル獲った時だけの瞬間最大風速なんだからね。
あとは胴上げからそのまま床にたたきつけられるだけだったでしょ。

マイナーにはマイナーの良さがあるし
「かがり火」には「聖火」のような
恥知らずな呼称には無い“味”があるというものではないだろうか。

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