『百年杉』の専門会社 加藤木材

籠(こも)ってたんじゃ…賢くなれない。
木材業界の先輩にご配慮をいただいて
勝どきまで安藤邦廣先生の講演を拝聴しに行ってきました。

もう…カッコイイ!ヤバイ!!キュン死しそうだったわ。

たいていの学者さんや設計士さんの話に途中で飽きちゃうのは
話の内容の範囲が人間社会においては一端部過ぎている点と
その話を哲学まで昇華させてないからである。
「お勉強のできる方の良い話」で終わりなのである。
哲学まで持っていかないと
その見識を「生かせない」から人間社会は変わらないのである。

安藤邦廣先生のお話は多様な学問の交差点であり
人間という知性を有する生き物の未来を思考させるための激しい慟哭である。

お話を聞いていてドキドキが止まらないのだ。

わたしは男性である。
女性が好きなのだが
憧れはいつも同姓たる男性である。

今のわたしの憧れの男性は
安藤邦廣さんと野口勲さんの2名に限るものである。

憧憬の男性はこの2名である。
まぁ、まだ知らない素晴らしい男性はいるのかもしれないけどね。
でも哲学無き、たいしたことない男が箱積みになって積みあがっている感があります。

ポールポジションたる最前列中央部で聞けたし
講演開始前に安藤さんとお話しできて…
「東松山の丸木美術館の建て替えの話があるんだけど…
加藤さんの【百年杉】を使えたらいいよね。」

なんて言われたもんだから
もう…ウソでもいい。
この言葉だけでいい。実際にそうならなくてもいい。
この言葉だけで、生まれた甲斐があったってもんです。

もし本当にそうなったら
次の日死んでもいいよ。俺は。

安藤邦廣先生とご一緒に丸木美術館さんのお役に立てるなんて
もう1回人生があったって
できるもんじゃないだろうからね。

「欧州に茅葺き屋根はあれど、教会の屋根への使用例は無い。
されどわが国の伊勢神宮には茅葺きが随所にあるどころか
重要な本殿に使われている。

これは非戦の平和主義の思考の具現化ではないだろうか。
建築とはその時の思考を表してはいるはずである。
燃える屋根を最重要な心のよりどころたる社殿に使うのである。

欧州の教会は対立する勢力からの攻撃に備えて…
燃えづらい素材でできている。」

あぁ、こんなお話を聞けるなんて
なんて果報者なんだろう。ぼくって…。

日本の土にはケイ素が多いのは知ってたんだけど…
その豊富なケイ素が
ススキのようなガラス繊維を有する高く伸びる植物を育み
そこからの茅葺きだったんだね。

イネ科の豊富な植物はケイ素が源であって
ケイ素は火山噴火だもんね。

あぁ、私が得てきた様々な知見がつながっていく…
廻っていく…。

素晴らしいオスがわたしのような
稚拙なオスを、多少はマシなオスにしてくださる。
記念日にしたいくらいの、ありがたき日であった。

みなさまにもそういう日がやってきますように。

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