『百年杉』の専門会社 加藤木材

もうジジイなのに…
21年6月は激務である。

「一週間」という歌があるから…
ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~♪~
と振り返ってみたい。
いつも長いけど、今回はバカ長いからね(笑顔)。

6月20日(日)はオンラインイベントにてファシった。
いつものヒトを植物(【百年杉】)によって幸せにしていく話ではなくて
久々にソーシャルな内容であった。

でも元々は
この周辺についての主張と提案を
非営利団体を率いてし続けてきた熱量と知見が評価されて
今の「立場」であるのだろうから…初心って感じだったかな。

主催の団体は、ほんと「おとな」で(笑顔)
「はい。任せたよ。」の放任主義。
だからプロデュースも内容も…全部ぼくなのよ。

これは結構大変だった。
以前はソーシャルなことを進めていくことも日々のお仕事も…
10個くらい同時進行で苦も無く「思考し…話し…行動し続けられた」のになぁ。

まさに勉強し続けてきたわたし自身の「脳の衰え」である。
こういう機会に自己の脳の衰えを自覚できることは
悪いことではないはずである。
これを自覚できずに「老いる」ことは誰もhappyにしないように思うものである。

21日(月)は、家具製作でした。【200年杉】ベッドを仕上げました。
新居のご完成にあわせての発送となりますので
以降の到着日の打ち合わせはスタッフに任せます。

22日(火)は四国にお住いの化学物質過敏症の方の材料の製作です。
お会いしたことは無いのですが
わたしも「変わり者」だが、この方も「変わり者」である。
あとふたつくらい…ゲートをくぐることができれば
この材料も彼女のもとに発送できるのだが、果たしてどうであろう。

しかし、弊社の周辺の雑木林のヤブカは大きく数も多いので…
蚊取り線香をそろそろ焚きたいので
時期的にも、もはや限界である。
自然素材のみでできている蚊取り線香でも
彼女は、木が吸った香気を感じてしまうので
もう製作は待てないので、製作を先行させて
エアパッキンで梱包して【百年杉】の中に立てておくこととした。

だからあとふたつのゲートをクリアできなければ
このまま放置の可能性も高いのであるが、致し方あるまい。
「無駄働き」の可能性もあるのであるが
蚊を避けるために作業中に事故…も愚かなことなので
いたし方あるまい。

わたしは化学物質過敏症の方からの問いあわせに関しては
いつも「ひと・環境計画」の濱田ゆかりさんをご紹介しています。
彼女自身も化学物質過敏症であるし
「わたしたちは!」という彼女の台詞にはいつも深い敬意を思うのである。

しかし、偉そうに建築文化を語りながらも
化学物質過敏症の方々を儲からないから門前払いの会社・個人の実に多きことよ。
建築業界のほとんどがそうであろう。恥知らずが。

ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~♪~

水曜日は7月8日(木)のオンライン+リアルイベントの打ち合わせであった。
主催はイケダコーポレーションさん。
ここはエコで健康的な資材しか扱わない商社である。
弊社はもう20年くらいのお付き合いになりますかね。

3人の女性スタッフとの週一でのやり取りを重ねているのだが
彼女たち自身が「取り戻していく…」感じが面白い。

このイベントは熟慮した上で
あえて有料とすることにしました。
有料とすることが集客を困難にすることはわかっているのですが
「無償なら聞いてやるか。」のような方々とは
結局は理解しあえないのではないか…というのが今回のわたしたちの結論である。

また、有料であるということは
わたしたち自身にプレッシャーがかかるのであるが…
いまこそ、ここを乗り越える時である!…という決意がわたしたちにはあるのだ。

24日(木)は新商品の「【百年杉】のジャングルジム」の開発である。
プロトタイプの試験期間を終えて
次はもっと大勢のこどもたちでのテストに移っていくのであるが
製造原価の算出のために
ある程度まとまった数の製作をしながら
タイム計測をしていくのである。

だから水曜日の空いた時間と木曜日丸一日という短くても連続した
まとまった時間内での作業が必要になってくるのである。

わたし自身はデザイナーとは程遠い存在であるが
デザインだけでなく製作もやる人間!
アートっぽくていいので
手が動くプロダクトデザイナーがこの国は極端に少ない気がする。
KOMAの松岡くんや三輪ノブヨシさんのような方が少ないのである。

プロダクトをすっ飛ばしてアートのみでは
お仕事としての継続は、なかなか困難。
手が動くアーティスティックなプロダクトデザイナーという才能に
自分のお家に関与してもらって
素敵な空間デザインを得るのである。
良さそうでしょ。

設計士に頼んで…一辺倒の家づくりでは到達できない領域なのにね。

手が動くデザイナーって、ぼくは男しか知らないけど
ふたりとも稀有な個性の素敵な男性なんだけどね。
なんでみんな「手が動かないヒト」のみを神格化してるんだろうね。
いつも不思議に思うことのひとつですね。

ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~♪~

25日(金)は仙台まで行って、コンサルテーション。

このご夫婦はお家を【百年杉】の床にしたい!ってことで
23区内のお家を売りに出して、5年くらいかかったのかなぁ…
お家が売れて~仙台で新築マンションを購入して、即リノベーションなのですね。

「長かったですよね~。」

なんてお話をしながら…
「ここに家具が欲しいから…今ある家具の修繕を…」などなど
やはりお会いしなきゃ理解しあえないことばかりですからね。お住まいの話は。

26日(土)は会社の近くで2階のウッドデッキリノベーション工事。
梅雨の合間のピンポイント工事なので
アウトソーシングしづらいので、わたしが施工。

施主は留守なのでハシゴで上り下りしての作業でした。

これがBEFORの塗膜型の塗装です。

腐食したレッドシーダー材は処分か短く切ってリユース。
塗装は塗膜型塗装だったので、1ミリ削ってリボス社「タヤエクステリア」を
弊社で3回塗り。

これが完成後の写真です。

仕事ぶりは腕のある工務店さんのお仕事なのですが
塗料の選択ミスとデッキ材の「こぐち部」から腐食が進行しています。
カラカラに乾燥させたデッキ材に「タヤエクステリア」を塗った後は
「こぐち部」に溶かしたロウを塗り込んで施工とした。

「こぐち」部にはロウを塗布。

既存の左右方向の大引きは全部 レッドシーダー材→杉黒心材に交換したのだが
左右の2本まで交換すると「新築」になってしまうので
腐食部をそぎ落とし、腐食していた辺りには脱気・脱水の穴を開けて対処とした。
木材腐朽菌は移っていくので、やるだけはやったというリノベーション工事である。

ハシゴで上り下りでの作業だから最低2人は必要。

旧デッキ材は精油が揮発して「タヤエクステリア=他の植物精油」を吸うわ吸うわ…。
想定以上の塗料を使ったとは担当者の言。
やはり他の植物精油=植物性自然塗料にて
増し塗りメンテナンス作業ができる塗料の使用が不可欠なのである。

こうやって今や誰も知らない「木の現場の話」を読んで
わがもの顔で、建築業界の人間は木を語るのであろうが
エキスパートにちゃんと敬意を払って
チームとして作業することが大事であって

『「安く早く」を求め続けて、知識は無償でググればいいのさ』

だから泣けてくる。

ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~♪~

26日(土)は、そのまま会社に泊まって
27日(日)の早朝4時前に4トン車に乗って、一路三重県へ!

まずは津市三杉町の三浦林商さんを訪ねて材料を積み込みます。
この方は、ほんと天才!
ご自分の思考や行動がそのままブランドになっている感じのヒト。
やっぱ「なんでもできる」ヒトなんですよね。

「おお、そうだ樹齢450年の杉と250年のヒノキのコースター持っていって。」
とか言って、機械を使いだします。

なんでもできちゃう三浦さん。ってすごい!

「弊社は木材加工できます!」とか言ってても

実際に「個」として、できるヤツが何%いるであろう。
そのほとんどが、会社にできる人間がいることであったり
他の会社に頼むだけのことである。

実は「木の人間」は
このガサガサの木を自分で磨き上げていく作業ができるかできないか?
によって「見えてくる」ものが違うように思うものである。
「木の人間は、磨き上げられなければ、その両目は開くまい。」

これは結構重要。
下手したら「木の人間」を名乗る人間の
95%以上は「できない」んじゃないかな。

建築業界になれば
「磨き上げる」ことができるヒトはいるけど
多くの場合、そこに日本の木や森への敬意が無く
「儲かったor儲からなかった」話ばかりになりますからね。

やはり「日本の木のみを磨きつつける」ヒトは
わたしも自負しているのだが
宝石よりも貴重な人間なのである。

コーヒーを頂きながら
たくさんのお話を聞いて、充足した時間をいただきました。

「三浦さんまた来ますね!」

そこからまた2時間トラック乗って尾鷲に到着。
積み荷に2時間半(驚)!
畦地製材所の畦地秀行くんは
ほんとイイヤツ。

「頼まれた材料が多過ぎて、長距離走るの大変かもしれないから
小さくできるように作ってあるから。」

とは彼の言。
たしかにそうだから
どうしても減らせない材以外で減らしてもらって積みましたわ。
ぼくの安全を考えて、わざわざ、手間かけて時間かけて売り上げ減らしてるんだからね。

「早く安く」の現代ビジネスでは考えられないことでしょうね。

その晩は尾鷲に泊まって

28日(月)の翌朝8時に尾鷲を出発。
帰路につきます。
そして、7時間半くらい…無事に15時半には帰ってきまして
フォークリフトで荷物を降ろして

時計をみれば、もう月曜日の夕刻

ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~♪~

飽きることない…同じことは無い人生は続いていきます。

有限会社 加藤木材
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