『百年杉』の専門会社 加藤木材

フジロック2021で

「フジロックの森」プロジェクトのお手伝いをしながら

休み時間にいくつかのライブを観たけど

「演者の喜び」がビンビンに伝わってきて

熱くこみ上げるものがあった。

 

レッドマーキーでBAWDIESをちょっと観たのですが

演者は「声を出さないで…マスクを外さないで」を語り

観客は声が出せないので

全身で動作でアーティストに「最高だよ!」を発している。

 

ライブじたいも素晴らしいものであった。

一度観たいバンドだったのだが

30ランクアップの経験であった。

 

どのライブも最高である。

 

演者はほぼ2年ぶりの

観客であり、しかもフジロックである。

 

それこそ“気負い”からか

オーバーペースで突っ込んでいく感じのバンドも多い気がする。

これが一番大きいグリーンステージ

BAWDIESの観客も

それこそハードコアパンキッシュバンドのSIMの観客だって

 

間隔をあけて、出したい声を我慢して身体をゆすり

両腕をあげて「最高ぉ!」を伝えようとしている。

 

ルールを守っているのである。

 

残暑厳しき暑さの中、鼻までマスクを装着して

呼吸は相当苦しいのだが、来場者は演者に感謝を伝えようと

無音で体をよじって拍手をしているのである。

 

まったく泣けてくる。

実に得るもの多き1日であった。

これが2番目に大きいホワイトステージ

わたしたちスタッフ側も

当然のことながら

事前の2回の検査をふくめて

度重なる検温に

マスク+フェイスガードの義務化など

猛暑なのに、必要なストレスをかけられているのだが

 

プロは「何をどうすれば実施できるのか?」を突き詰めるのがお仕事である。

 

「鳴かせてみようホトトギス」なのである。

 

わかりやすい例がある。

 

男子バスケットの男子日本代表がテストマッチとして

埼玉県で7月16日と18日に試合があって

八村塁選手も合流したとあって

チケットはプラチナペーパーだったそうです。

これはレゲエやブルースとかが多いかな。フィールドオブヘブン

対して8日後の7月26日の

本チャンのオリンピックでの試合は無観客です。

 

試合は10日間も離れていなくて

試合会場は同じ埼玉県内です。対戦相手のクオリティもほぼ同じ。

この差異は何でしょう?

 

かたやバスケットを愛している主催者であり

バスケットの素晴らしさを多くのヒトに知ってもらいたくて…

バスケットというスポーツを通して、いわゆる世界平和のようなモノまで

繋がっていることを考えている団体であり

さらにはそれをお仕事にして

持続させていくことに汗を流している人たち。

 

そしてオリンピックの方は

組織委員会という大会が終了すれば解散される団体が主催であって

あらゆる団体からの出向者で構成されています。

もちろん「寄せ集め」=無責任というつもりはありません。

 

しかし、「生まれ変わってもバスケット!」という感覚ではなく

オリンピックという巨大イベントの実施がモチベーションでしょうからね。

スポーツというより巨大イベント。

巨大なモノに自分が関われる喜びということになるでしょうか。

そう…突き詰めれば“自分のため”。

 

コミットする力が弱いとは言わない。

東京2020が終わったら次の組織員会…終わったらまた次の…

という旅人もいらっしゃるかもしれませんが

そうはいないはず。

 

ようするに情熱はオリンピックではなく

「巨大イベントへの個人としての関わり」であるわけです。

 

だから政治が無観客という判断をしても

ただ受け入れるだけなのです。

「どうやって観客を受け入れるかの方法論を議論しましょうよ!」

…という声にはならない。

 

フジロックの開催で

フジロックというワードがトレンドになっているらしい。

 

わたしもいろいろ読んだのですが

「オリンピックに反対してた人間がなんでフジロックに出演してんだよ?!」

という突き上げが多かったように思うので

 

こうやってオリンピックとフジロックをそのままに比較して

異を唱えるのであれば

なぜ?たった数日前のバスケットボールの男子代表選の有観客試合や

野球やサッカーなど

情熱を有するプロの方々が

「何をどうやれば有観客で実現できるのか?」を考え続けて

がんばって実行し続けている団体を非難しないのであろうか。

 

まさか野球やバスケットは世の中に必要で

音楽は不要というわけでもあるまい。

 

ようはオリンピックとそのまま比較できる

スポーツや芸術なんてないはずである。

オリンピックはスポーツの実施ではあるのだが…

巨大さを求めて格付けを上げて利権の濃度を濃くする狙いのイベントであって

狙いはスポーツの素晴らしさじゃなく

巨大イベントじたいでしょ。

それを自分の喜びとする方々が集まって終わったら解散する仕組み。

 

実際に初日はたくさんの場所で状況を確認しましたが

それこそ鼻を露出しただけで

スタッフが入場者を注意していたのを

複数回見ましたが、ノーマスクの入場者は見ませんでした。

 

また「声」も

思わず出てしまった1人とかのケースはありましたが

本当に入場者は決められていたルールを守っていました。

 

もし?著しいルール違反を思わせる記事があるとすれば

それはおそらく一方的に記事の成立を前提に書かれたものでしょう。

おそらく1%も無いですからね。1/1000もないし…1/10000も無いと思うな。

 

でもそれくらいの率での

思わず…の入場者のミスを誇張した記事だろうね。

それがもし映像であるのなら

まず確率としてはあり得ないくらいの話だから

「やらせ」か映像技法によるものだろうね。

 

フジロックが密になってるとか

やりたい放題との記事があったらフェイクだな。

今のところはね。

 

ステージからは爆音なんだけど

来業者は無音だよ。

 

「これが最後の曲になります。」の際のお約束の

 

「え“~~~~~~!」の黄色い声さえも無いんだよ。

 

泣けてくるくらい

来場者はある意味無茶苦茶な主催者の要求に

ほぼ完璧に(ミスは除く)応えています。

 

これを見てて

泣けないわけがないだろ。

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