『百年杉』の専門会社 加藤木材

日曜日には「落ち葉野菜研究グループ」主催
の「落ち葉はき」に参加しました。

300年以上続く伝統的な作業であり農法。
熊手で落ち葉を集めて「はちほん」」という竹製のカゴに入れて
「つくてっぱ」と呼ぶ堆肥場に運ぶ。
温かくなるとカブトムシの幼虫が落ち葉の中に生まれて
幼虫のフンによって「たい肥」化は進行する。

持続可能な「農」のプレイヤーにカブトムシもいるのである。

わたしがこの三富の持続可能な農法と出会ってから
もう20年以上たつという。

ちょうど三富開拓300周年を迎える前のことである。
そしてダイオキシンショックがやってきた。

このままではすまないと…
いつかそうなるとは薄々感じてはいたが物凄い出来事であった。
雑木林は農用林でもあるのだが
莫大な相続税がかかるが建物などは建てられない。
「野焼き」のような業者が横行した背景には税制があった。

この事件以降、わたしはこの地域を通して
学校では教わらない様々な学びの機会を得た。

雑木林は今、ナラ枯れに見舞われているという
虫が入ったコナラの木をビニルで巻いて虫の拡散を防いでいるのを見たのだが
相変わらず人間は愚かである。

燃料として使われないコナラ林は
もう後期高齢者級のごとく老木であろう。
元気がないから虫にやられる。
コナラ林を定期的に伐採して
薪を使えば、元気の良い若きコナラであれば
虫にもやられまい。

ヒトと同じである。
病気の根源は「老い」なのである。
そして「老い」は止められないのである。
クスリで治るという思考がわたしには理解できない。
「老い」を止めるワクチンでもあるのなら別だけどね。

ミクロな近眼思考全盛だな。

かつてのマツクイムシと同じような構図であろう。
松は放置されて混んだ森になることによって
松にとっては湿潤すぎる環境に苦しんで虫にやられた。
コナラも放置されて老化が進んで元気がなくなって虫にやられている。
数千年間も木を燃やして燃料として使っていた時代は終り
放置された森になれば、そうなるだけのことではないだろうか。
ビニルを巻いても何の解決にもなるまい。
そういえば、ハブにマングース…というのもあったね。
あほらしい。

近眼的な対症状的な思考は
いつもまた新たな厄介ごとを生み続けるであろう。

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