『百年杉』の専門会社 加藤木材

尾鷲に行って材料を引き取ってきた。
下部の厚い材はなんと!推定樹齢200年の板である!

これがベッドの「床どこ」になります。

早朝3時半に起きて昼前には尾鷲に到着。
早朝4時には起きて、やはり昼前には埼玉県に帰ってきた。

材料引き取り以外の目的はふたつ。
今後20年くらい産地の応援者になる方を産地とつなげること。
そしてもうひとつは「砥石」の役割である。

この国の地方は極端な人材不足である。

ダイヤモンドはダイヤでしか磨けまい。
ヒトは人によってのみ…なのである。
わたしは毎回、かなりキビシイ言葉をかけ続けている「砥石」のつもりである。

地方の木材供給者に共通するのは、極端な「勉強不足」であろう。

別に医者になれ!…とは言わないが
「日本の木」によって心身のコンディション向上を感じているのであれば
「身体のいとなみ」に関する勉強を継続して
それをアウトプットにつなげていくべきであろう。

林産地のリーダーに対して
それらのキビシイ言葉を言えない発注者は
ある意味でも~どの意味でもニセモノではないだろうか。

現状の林産地のリーダーは
「日本の木の可能性」について自ら研究の継続をし続けないと
学者も設計・建築業界も研究~到達する気は無いことに
気づいていない愚か者なのか?…
そこに気づいているが、行動しない怠け者なのか…?のどちらかであろう。

先人が「山の畑」として創造してくださった
「山の畑」としての日本の木を伐採するだけで…
また、その丸太を四角くするだけで…
儲かることなどあろうはずもあるまい。
あるなら俺がやるよ。だってラクちんだもん。

もちろん彼らもその分野に関しては精進しているよ。
しかし付随する違うカテゴリーに関してのアプローチをしているリーダーって
この国の林産地には、ほぼいないっしょ。
毎日同じ行動と思考のくり返し…
ブレイクスルーどころかブレイクすべき壁を見つけられない人物か?
壁がわかっていても見えないふりの人物ばかり。

設計士や工務店は自らのファンを増やし依頼人につなげていくことに腐心し続けることは当たり前を超えて当然のことである。
それではいったい誰が?…杉や桧という「日本の木が欲しい!」というマーケットを構築するというのであろう。

消費地の木材供給者=材木屋さんは
外国の木や…木を模倣した工業製品でも売り上げになるのである。
じゃぁ言いたい誰が?…

「杉で眠れる」は、もはや事実である。

がしかし…肝心の「杉と桧しか売り物の無い林産地の業種」のリーダーたちは
そこをアウトプットするどころか…
アウトプットできるような勉強の継続どころか…
勉強の開始さえもはじめていないのである。

尾鷲の疇地製材所さんでは
ちょうど樹齢140年の丸太を製材していたので
そのジューシーな赤身の生木の破片?を持ち帰って
子ども達の枕元に届けてくださいな…と
信頼している女性に預けてから帰宅した。

乾燥の過程において
飛行機も自動車も無い時代に得た樹内の水分を睡眠時に被ばくできっからね。
すごく眠れるはず。

「売る」とか「売れない」の二択ではなく
数少ないまともな大人は
「お金の儲け方」だけではなく
「お金の使い方」に関するヒントを子ども達に与える責務を負っているはずである。

こういうちょっとした行為によって
たった15年後に、杉ファン消費者が誕生するはず。

もちろん「砥石」は自らも減って…削られて…捨てられていくのだけど
もちろん望むところである

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