日本人は世界一眠れていません。
以降、書いていて嫌になりますが「ファクト(事実)」を書き記していきます。
「日本人成人の20.6%が慢性的な不眠。(2022年厚労省)」
「世界の平均睡眠時間は8.5時間。日本人の睡眠時間は7.4時間。(2020年OECD加盟国)」「平均睡眠時間が6時間以下の人が74%。睡眠の改善をしたい人は約80%。(フィリップス2023年)「睡眠に何らかの問題を抱える子どもは中学生で約7割。(厚生労働省2009年)」
また長き人生の中で、特に重要な3歳までの睡眠(脳のフォーマット形成のための睡眠)に関しても
わが国の小さな子ども達は世界一眠れていません。
そしてこの事実はいわゆる経済発展とは無縁の話なのです。
文明的にはわが国より劣ると思われるフィリピンの子よりも日/1時間…
ベトナムの子よりも日/1時間半も眠れていません。
これらの「眠れない状態」が夜間中途覚醒であるのなら
それらは言い換えるならレム睡眠の減少~消失とも言えます。
※「京大レム睡眠」で検索すると林教授の研究結果が出てきて
レム睡眠の大切さが理解できます。
夜間中途覚醒=レム睡眠消失による認知症リスク増大を指摘されています。
水槽のお魚が体調不良であるなら、まず水質を疑うのが常道。
ですから…「なぜ?子どもたちが眠れていないのか?」に関しては
子ども部屋の環境要因を疑うのが、まず当たり前の思考のはず。
他の先進国(G6)には無い…わが国独特のまるでレジ袋内かのような
ビニル&プラスチックのお部屋(「加藤政実の考え②」で記述)が
眠れない理由とは立証できないけれど
そういう子ども部屋の子たちが世界一眠れていないのは事実なのです。
眠れなければ脳・神経系の発達と維持は困難になります。
子どもは必ず大人になりますからね。
育ち切らない大人=利他の心どころか自分の事も面倒見切れない大人の
出来上がりになってしまいます。
いくら防衛費を増額しても
もはや賢く~しぶとく~生き残れるような…有能な自衛隊員という大人の確保は
これらの「眠れない子ども達の数値」を見る限り困難であることは自明の理であるはず。
防衛費増額より子どもたちが眠れる環境の確保が重要だと…
なぜ?わからないのであろう。
弊社HP内の「杉だからできること」にも記してありますが
わが国は先進国の責任として、2050年のカーボンニュートラル達成を国際公約しています。
そして2021年6月18日に菅内閣時に閣議決定された
「グリーン成長戦略」というのが、その達成の為のアクションプランになるのですが
その中の「食糧・農林水産業」部門の中のプランとして
『人工林の伐って、使って、植える循環利用を確立し
エリートツリー等を活用した再造林や木材利用の拡大を促進』という記述があります。
しかし「安価な木目印刷のプラスチック製品や外国の木→(杉を含む)日本の木」に
転換していくということは、国民側からすると一見、高コストな変換に思えるので
それでは転換が進んでいきそうもありませんよね。
そこで国は「2050年における国民生活のメリット」を明示しています。
「一見高そうに見えるけど実は安い買い物なんですよ!
だから(杉を含む)日本の木を使いましょうよ!」という道筋です。
「内装を木質化することにより、睡眠効率の向上をはじめ癒し
リラックス効果など、木材による心身の好影響の実現に貢献。(原文まま)」
これって実に重要な「国民生活のメリット」ですよね。
だって!本項冒頭で記しましたが、世界一!眠れていない国民なのですからね。
その眠れない国民が(杉を含む)日本の木が身近にあるだけで睡眠効率が上がるだけでなく
心身の好影響まで得られて…結果、国家としてカーボンニュートラルが達成される!!
まぁ確かにこれこそ三方…四方良しなのかもしれません。
本項の最後にこれらの「眠れる日本の木≒杉」であることのお話しをいたしましょう。
わが国は国土の2/3が森林という(世界第2位の)森林大国なのですが…
その森林のうちの約41%がいわゆる「山の畑」としての人工林となります。
そして、その「山の畑」としての樹種の内訳は杉が5割近い数字になるのです。
内訳第2位は桧で25%になるのですが、桧って暑過ぎ~寒過ぎでも育たないので…
新潟にも生えてないし…北限が福島あたりですし…
「日本じゅうに生えている木」という表現には当てはまらない樹種なのです。
またその香りの杉との比較において、覚醒効果をもたらす香りという研究結果も
森林総研から報告されています。
乱暴に言えば「鎮静の杉!覚醒の桧!」なのですから
桧は睡眠に良い木とは言えない存在なのです。
おそらく「グリーン成長戦略」においては、杉が無い県や極めて少ない県(沖縄や長野)への行政的な配慮によって
「日本の木」という記述をしていますが
この「グリーン成長戦略」に表記されている「日本の木によって睡眠!」とは
「杉」と言ってもいいとは過言ではないと言いますか…杉なのでございます。
本稿の最後になりますが、「眠れない」とは、ある意味も…どの意味でも「結果」であり
「眠れない」には別の理由があるはずです。
「眠れない」ことが理由で、子どもの脳・神経系が発達しないとか
認知症になりやすくなるとか…「不都合な結果」を招くことも事実なのですが…
その「眠れない」ことも結果であって
やはり「眠れない」ことには別の理由があるはずです。
次項以降はその点について考えていきたいと考えています。
(つづく)







