『百年杉』の専門会社 加藤木材

ペンフィールドのホムンクルス

「ペンフィールドのホムンクルス」をご存じでしょうか。

カナダ人の脳神経学者であるペンフィールド氏が考えた像です。
その立体像はロンドン博物館や
わが国の国立科学博物館にも収蔵されています。
その大きくデフォルメされた手は
脳の中に「手先~指先」を司る部分が圧倒的に多いことを示しています。

運動野の働き
脳外科医ペンフィールドのホムンクルスの大きな手と指先はそれだけ脳に多くの受容体領域があることを示しています

平たく言えば、赤ちゃんや子どもたちが手先を使うことによって
脳の活性が進んで脳が発達していくということです。
つまり、手先を使うと、手先が器用になっていき、脳が発達していく、
という良きスパイラルに入っていく。

また逆に、手先が不器用のままでは
なかなか脳の発達が促進されないことを意味しています。

輪ゴム鉄砲づくりワークショップ

加藤木材の代表取締役、私、加藤政実は、西は福岡~東は東京まで、約8,000人以上の
3歳~10歳くらいの子どもたちと
「輪ゴム鉄砲づくりワークショップ」を一緒にやってきました。

経験的に、手先が器用な子は、なんでも“できる子”で
不器用な子は、心を含む成長が遅い印象を持っています。

もっと乱暴に言えば、
手先が器用で“つくれる子”は何でもできるのに
不器用で“つくれない子”は何もできないのです。

「インストラクションに対する言葉の理解力」
「集中力とその持続力」
「アイディア(工夫する力)」
「他者の幸せさえも自己の喜びとする広い心(助ける気持ち)」

器用な子はそのすべてを備えつつあって、
不器用な子はそのすべてがまだ身についていない印象を持っています。

器用な子は4歳~5歳でも30分くらいかけて、ひとりで完成させます。
見ていて実に感動的です。

でも10歳くらいの子でも、
不器用な子は途中で投げ出してしまって
親が作ってしまい、
親が作った輪ゴム鉄砲を親から奪って遊ぶ。
そんな子もたくさんいます。
親が作ってしまいますから、子どもは指先の器用さの成長の機会を逸し続けてしまうのです。

できる5歳とできない10歳、そんなに違うのです。
その違いは年単位を遥かに超えて、数年単位の“成長の遅れを感じます。

器用な子の親はとにかく、辛抱強く「見守って待ちつづけます」
できない子の親は「早くしなさい!よそ見しないで!」という感じ。
まるで急いで仕事をさせているような口ぶりの場合が多いですね。

だから、赤ちゃん~幼児の頃の手先を使う日常って
それくらい大きな「結果の違い」になっているんだなと感じます。

その子の「性(しょう)やスキルや心」みたいなモノが
透けて見えてくるんです。なんてったって8,000人ですからね(笑顔)。

手から伝わる【百年杉】の感触

理解力が高く、さらに自らの思考で工夫して実行しだして
うまくいかない他人への助言やサポートをするような
もの凄いお子さんは、300人~400人に1人、なぜか必ず男子です。

輪ゴム鉄砲づくりワークショップ

しかし総じて女子の方がレベルはかなり高い。
女の子の方が、手先が器用で理解力も高い。
やはり男女は違う生き物ですね。

男子はたいてい苦戦するのですが
スーパーなスキルの子は必ず男子ということです。経験上の話ですが。

男女の差異の原因はわからないけれど、
親が“急がせ、成長を待てなくて、伸び悩む、
というのはあるかもしれません。

あと、男女の差異なく、触れるモノが気持ち悪いから、
じっくりと落ち着いて触れ続けないから、
手先が器用にならなくて、脳や心の発達が妨げられる、
というのはあるのかもしれません。
経験的にはそう考えています。

プラスティック、ビニル、化学繊維、タッチパネルetc.
現代住宅の特殊シート張り床材もそうだし
遊具もそうですが、
現代の赤ちゃんや子どもが触れるモノって
人間が生理的に「触れて気持ち悪いモノ」ばかりになっています。

人間は「不感蒸散(ふかんじょうさん)」ですから
自覚は無くても
生きている限り放出し続ける“湿気”を吸収してくれる素材じゃなきゃ
指先にベタベタ感を感じて、不快に感じてしまう生き物なのです。

受け入れて包み込む素材

この辺りの「皮膚→脳」のやり取りに関しては
ここ10年ほどで新たな見解がたくさん披露されていますから
更なる科学の進歩に期待したい分野ですが

「肌と脳」に関する加藤政実と小倉洋子先生との対談はこちら
「【百年杉】に触れる」加藤政実と小倉洋子先生との対談はこちら

「皮膚→脳」への「不快な感触に関する情報」の連続が
「脳→各所」への「注意報情報」の継続となって
それが子どもたちの成長に何らかの影響を与えているとしたら。

何に触っても心地よくない感触だから
落ち着いて安心した後に
芽生えるであろう「トライする気持ち」が芽生えない。
それではいつまでたっても不器用なままになってしまうでしょう。

やはり、遊具は木製がいい。

というか、
湿気を吸ってくれる素材は木と紙と土くらいのものですから、
プラスティックの遊具を否定するというより
まったく木の遊具ゼロのお子さんでは
その子が持って生まれた素質の開花は
カナダの脳神経学者の研究結果を待つまでもなく困難というか、
わざわざハンデをつけていると言っても過言ではないかと思います。

心地よく、安心な感触があるからこそ
こどもたちには興味が湧いてきて、好奇心が芽生え、
どんどん指先を動かして器用になっていき、
脳の発達もうながされていくのではないでしょうか。

ハイハイ省略は危険信号

最近では赤ちゃんが生後1年も経たずに
ハイハイを省略して立ちあがることに
警鐘を鳴らす先生方も増えてきました。

それ以降の運動神経や心の発達の遅延に関する影響への危惧です。

赤ちゃんが好感触に感じる素材

私、加藤政実は、
現代住宅の化学物質製の不快な床の感触(や化学物質の臭気)を嫌って
赤ちゃんたちが悲壮な覚悟を持って立ち上がっているのではないか…という
哀しき推論を持っているのですが、実際にはどうなのでしょう。

それが事実であるとすれば
気持ちの良い【百年杉】の床材の上でハイハイをして、
四肢を使っての長期間にわたる全身運動は
以降の運動神経や心の成長に
大きな良い影響を与えそうです。

【百年杉】床材の「人肌」のような好感触を科学したのはこちら

だから(地方によっては)満1歳のお祝いに
わざわざ重い一升餅を背負わせて転ばせる、という慣習があるのは

「一度立ちあがれば一生継続するので
ゆっくりと存分に、まだまだハイハイしていなさいね。」

という先人の教えを赤ちゃんに伝えているのかもしれません。

「お金が無いから木目印刷特殊シート床で我慢しろ!」ではなく
我慢が利く大人になるためにも
こどもには心地よい感触の【百年杉】の床が必要なのではないでしょうか。

同じ木の床でも
最も心地よい床は「人肌」の感触に似た【百年杉】の床だという確信が
わたしたちにはあります。

「裸足」の”足裏”生活のすすめはこちら

【百年杉】床材でも到達できない領域がある「【百年杉】の木製ジャングルジム」

多くの子どもたちとかかわり続けてきた
私、加藤政実がデザインしたのが
「百年杉ジャングルジム」です。

『百年杉の床材は汚れたから変えるという床ではありません。
本来可能な自分を取り戻すための床材です。

百年杉ベッドの「眠れる森のSUGI」も
引っ越したから買うベッドフレームではないのです。
引っ越さなくても買うベッドなのです。

長期間の進化を経ても
いまだ人類が求め続けている印象を持つ
「森の空気」と「触れて好感触の素材」とはかけ離れた
現代「住環境」に“気づいたヒト”が

ダブル

すぐに「住」環境を変えるべく行動し始めて
本来可能な睡眠の質を取り戻すためのベッドなのです。
ベッド購入に「引っ越し」は必要ないのです。

私、加藤政実は、
百年杉の床材とベッドのふたつがあれば
たいていの現代人のhappyはかなり取り戻せると考えています。

そのあたりは科学の進歩を切実に待ちたいのですが…
経験的にそう考えています。

でも床とベッドでも…得られない領域が
「百年杉ジャングルジム」にはあります。
それは、子どもたちの手足が百年杉を「握る」ということです。

心地よさに「乗る」だけじゃなく
「つかみ続ける…握る」ってことです。

百年杉の床やベッドが2次元なら、3次元の快感があるのです。

残念ながらこの国の「住まいの環境」は
子ども達の成長にとってはかなりの逆風なのではないでしょうか。

言うならば、子どもたちが持って生まれた素質を開花するには困難な住環境です。
だから【百年杉】!なのですが…
このジャングルジムは
さらにぐるっと【百年杉】を握ることによる恩恵を狙っています。

もともとは渋谷の専門学校の桑沢デザイン研究所さんの授業における
【百年杉】を素材に限定した家具製作の課題作品がきっかけでした。
学生さんたちのアイディアによる、とても素敵なジャングルジムで

某上場企業のデザイナーさんがそれを見て
「今、打ち合わせ中の仕事に提案しようか…」くらいの話もあったのですが
かなわなかった。

初代【百年杉】の木製ジャングルジム プロトタイプ

でも、鋼製のジャングルジムは不快で冷たく堅いのに
すごく気持ちよかったのが忘れられなかった。

3センチ角というジャングルジムの太さの寸法はすごくよかった。
幼児が「握れる…ホールドできる寸法」だったからです。

組み立てるとそれなりの大きさになるけど
棒と棒との間は何も無いのがジャングルジム。
バラバラにしたら少量の棒になる特徴を生かして
どこでも置いておけて…誰でも「組める」仕組みにしたかった。

バラシてしまえばロッカーに入るくらいのサイズ感です

技術と電気が不要な…電動工具無しで
それこそ幼稚園児でも「組める」遊具にしたかった。

柄の長い&短いドライバーがあれば組む道具はOK

そこで3センチ角の3ミリを加工して、削って組む手法をとりました。
たった3ミリだけどジャングルジムの横棒の3センチ角の実に1/10が
縦棒に乗っかってますからね。もの凄い強度を実現しています。
体重100キロ越えの方に乗ってもらって実験しましたが、へっちゃらです。

一見、華奢に見えても、強度を保っている。

そして、再び桑沢の学生さんたちにデザインしてもらって
1台大きめのジャングルジムを作って
わたしがスタッフをしている「フジロックの森」出展ブース前で
展示したところ大好評でしたし、遊んでもまったく問題がありませんでした。

百年杉のジャングルジム

というわけで、百年杉ジャングルジムのデビューは
世界のフェス『フジロックフェスティバル』だったのです!
NGOビレッジという
社会の課題を発信するエリア内の
「フジロックの森」というブースにての
「日本の木の遊具」という発信でした。

学生さんたちにも喜んでもらえました。
そのジャングルジムは今でも弊社にあって
弊社にお越しのお子さんの人気のアトラクションです(笑顔)。
もちろん販売もしています。

【百年杉】の大きな木製ジャングルジムのweb shopはこちら

そのジャングルジムは凄くいいんだけど
自宅使いにはちょっと大き過ぎなんですね。

だからご自宅使いが可能な「百年杉ジャングルジム」を
デザインしたくて…ようやくできたのがこれです。

一般家庭には大きめかもしれませんが、これ以上小さくしては
「子どもの成長のためのジャングルジム」ではなく
親の自己満足のための「子どもだましのジャングルジム」になってしまいます。

このサイズにした理由は2つあります。
まずひとつはこの「百年杉ジャングルジム」で
伝い歩き~10歳くらいまで
親しんで欲しいという気持ちがあります。

そうなると幼児が楽しむだけでなく
ある程度、年齢を重ねても触れ続けるような魅力が必要になってきます。
最上部のイスなんかは10歳くらいまで大きくなっても
あの上で読書するイメージを持ってデザインしました。

そしてもうひとつは、あとはある程度大きくなった子がつかまっても
ひっくり返らないサイズとなると1m30センチ四方くらいが必要になってきます。

デザイン意図として
この百年杉ジャングルジムは、生活環境に木が無いこどもたちにとって
救いになる想定でデザインしています。

それって、やはりお部屋に森を創り出すようなもの。
ある程度の大きさは必要になってきます。

そのあたりはベッドデザインにも共通するのですが
「売れればいい」という安く効果のないデザインと
「実際にこどもの成長を狙ったデザイン」との大きな違いです。
ここは哲学ですので、強調しておきたいです。

「握って~握り続けて」という行為は
ひな鳥のようなこどもたちにとって
過緊張をほぐせる森の樹上の巣のような場所なのです。

子どもたちにとって必要なのは建築という学問ではありません。
木であって杉であって【百年杉】のような
「人肌」感触の高品質の杉です。

子もたちに必要なのはジャングルジムではなく、【百年杉】なのです。
そして【百年杉】の特性と子どもたちを育んでいくのに必要な要素を考えて
ジャングルジムというプロダクトを製作したのです。

【百年杉】のジャングルジムの材料は白太部も混じりますが
意識して「つかむ」ことの多い横棒は
精油分たっぷりの「人肌」のような感触の赤身・黒心部多めで製作しています。
すべてが赤身部では「使えない材』が増えてしまいますからね。
環境と森とヒトをつなげるベストミックスを目指しています。

お子さんが生まれたら【百年杉】

小さな“いのち“は生まれてから
たった3年間の睡眠で脳のフォーマット形成が確定しますし
いわゆる五感の発達も3歳程度で決まると指摘される先生方も多い。

そして、やはり3年間に触れたモノや食べ物によって
体内細胞の3倍以上の100兆個もの細菌類の常在という
まるで指紋のように個々で異なる…
先天性、後天性に次ぐ第3の免疫力たる
マイクロバイオームの配置も決定されてしまいます。
3歳までにその子の“いのちの大きさ”のようなモノが決定されます。

また、運動神経の発達も8歳くらいまでと言われています。
子どもたちは生後たった8年間で
生涯にわたって身体を司る神経系の約90%の発達をし終えるのです。
ですからこどもたちの「未来の可能性の伸びしろ」は
生後10年間程度で、ほぼ決まってくるとも言えるのです。

しかしそれらを知らない方々は多い。

わたしたちの30歳~33歳の3年間や~38歳の8年間とは全く違った
実に重要な3年間…8年間のはずなのですが
若いママやパパはそれをいったいどこで学ぶことができるのでしょうか?
この国の教育は避妊の方法は教えても
幸せな子育てや、家族の育み方のための「衣食住」は教えませんからね。

“いのちを太くする衣食住”と“いのちを削っていく衣食住”についての
探求を継続し続けなければ、自分も、子どもも、家族も幸せにはできません。

やはり10歳くらいまでに
容姿・性格・気性、そのすべてをひっくるめて
「あなたはそのままのまるごとで
この世に充分存在価値があるのですよ。」

というオーラを親はわが子に発し続けて

子の成長を待ち続けて
子どもたちのそれらの理解と吸収をもって
第一段階の「子離れ」としたい。

ほら!自己新記録!素足でつかんで…

たとえるなら
ベビーカーに乗せて効率的なスピーディな移動の
休日の外出ではなく
こどもの歩幅にあわせた
「ゆっくりと待ちながらの寄り添いながらの歩行」
ということです。

子どもに向けた言葉の「早くしなさい!」は
百害あって一利なしではないでしょうか。

【百年杉】のまるで魔法のような恩恵も
百年間の太陽と雨をくぐることを
わたしたちは待ち続けなければ得られないのである。

「ゆっくりと考えなさい。待っててあげるから。」なのではないでしょうか。

お子さんが生まれたら【百年杉】。
お子さんが生まれる前に【百年杉】。

心地よい環境の持続によって
お子さんがじっくりと、自らで考えて
手足を動かしていくことによって器用になっていって
その先の様々な発達と成長へ。

お子さまに【百年杉】をご検討くださいませ。

百年杉ジャングルジム

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