4/22(土)~23(日)に三重県の尾鷲におきまして
「百年杉の加藤木材+畦地製材所」主催にて
OB・OGのお客様をお招きしてのイベントを開催させていただきました。
(杉の巨木に駆け寄る…触れる…感じる…江戸時代の人が手で植えた杉に手で触る)
最少年は岡山県よりお越しの2歳のお嬢様。
遠方のお生まれはイングランド生まれの紳士のご参集を賜り
実に森のような多様で幅広いお客様の総勢16名のご参加をいただきました。
ありがとうございました。
速水林業さんのお世話になって
「森のお話…森林認証のお話」
「巨木探訪…美しい人工林歩き」
下草の生えていない森…生き物いない森との違い。
「これからは健康な森とそうでない森がわかるようになりました(笑顔)。」とは東京からお越しのご婦人のお言葉でした。
林銘木さんにお世話になって
「伐採現場の見学」
価値ある桧のそのポテンシャルを生かすために
山で玉切りせずに、苦労しながら、長い丸太のまま山から降ろすというお仕事を
拝見いたしました。
その表土はわずか30センチ。
その下は岩盤になっている「やせ地」であるこの地域の特色が
成鳥の遅い高品質な杉・桧の生産につながっていることを地層を見て改めて理解しました。
翌日は畦地製材所さんにおいて
「百年杉…120年杉…200年杉の丸太とその特徴」
「200年杉の製品の取り方」
「200年杉~100年杉の出荷直前の製品の比較」(その際のお写真は後日改めて…)
雄々しく立つ巨木を見て触れて…伐らせていただいた丸太を見て触れて…製品となった最高品質の森の恵みに触れて…
自分たちでプロデュースしておいて手前味噌なのですが…
なかなか濃厚な体験だったように思います。
私自身も得るものとても大きかったです。
日本最古の「山の畑」たる人工林である
この紀伊半島ってやっぱ凄いね。人も木も森も…
なんだか時間軸が違う。
そんなことをご報告させていただきながら
タイトルにも一切触れずに…
懇親会での出来事をここでサラッと書き記したいと思います。
ここまで読んでくださる方は「百年杉ファン」だけでしょうからね。
だから今回は写真をたくさん掲載して
偽装?しています。ほとんどの人は最後まで読むまい。昔からの「百年杉ファン」の方々にのみお伝えしましょう。
岐阜よりお越しのご婦人なのですが…
「加藤さん、このたびはお招きありがとうございます。末永いお付き合いをさせていただければと思っています。」
「こちろこそありがとうございます。恐縮です。よろしくお願い致します。
今日は1時間ほどの山歩き…”完歩 完走”を拝見いたしました。
お疲れ様でした。」
「加藤さん、実はね。私、透析をしていたのですが寝室を“百年杉”にしてから、それがいらなくなったの…。」
「!!!~!」
「それでもね。お医者さんが来なさい来なさいって、しつこく電話がかかってきて大変なんですよ。」
いや実際にその話を聞いていた参加者全員がビックリ!!仰天でした。
もう1回言いますね。あまり騒動にならないように
ちゃんといつも最後まで拙話を読んでくださっている方々にのみ
伝わるような感じで…記しています。
古くなったからキレイにするリフォームではなく
睡眠を変える事を狙って床~壁の全面を“百年杉”にしたのがちょうど1年前。
もちろん「杉の大手柄」を証明する由も無いのですが
ご本人はそうおっしゃるのです。
私は現代住宅の環境下において
脳の恒常性維持活動への判断によって
慢性的な酸素不足がおきていて
あらゆる臓器の作動力を含めた「自分力」が数割減の状態ではないだろうか。
という推論を持っていますが
腎機能が10%~15%にまで低下すると透析でしょうから
それが少なくとも現在のご婦人はそれ以上の機能にあるということでしょうか。
う~ん。凄い。なんともうなるばかりなり。
マジか?「百年杉」!!
まぁいずれにせよ「衣食住」の中より「住」を考えますと
我々、現代人はどうやら大きな間違いを犯しているようですね。
屋内の空気の質の違い…睡眠の質の違い…実際にはえらい事になってるようである。
そして「杉は素晴らしい!」は正解なのですが
「杉の質による違いによる効果・効能…結果の大きな差異」という所に関しましては
ほぼ全ての建築人の方々に考えていただけていませんので
残る手段としましては、そこを通り越して、消費者さま=市民の方々にそれを
粘り強く発信し続けることを改めて深く胸に刻むことのできた旅でした。
あるお客様のお言葉です。
「最高の車、衣服、お野菜、料理…みなその評価を得ているのですから
“最高の杉”だって絶対に認められますよ。(笑顔)
やれますよ!やりましょう!!加藤さん!!」
お客様に励まされてる私。
朝食会場で泣きそうでした。
ありがとうございます。
よっしゃ!やったる!!
「杉は質で選んで百年杉!」