子育てには百年杉の赤身(集中連載21)

ちょっと前になりますが

互いにイベント出展中に、おもちゃ美術館の多田館長と話していたら…

 

「赤ちゃんはプラスティックのおもちゃは、ほぼ口に含みませんね。

木のおもちゃは口に入れるのに、プラスティックのおもちゃは舐めない。

わかっているんですね。」

 

という話になり

 

はは、なるほどなぁ…。

 

と思う事がありました。

 

ぼくらは五感なる感覚を有していますが

それらのアンテナをもって

安全なモノ…用心すべきモノ…を無意識のうちに選択しています。

 

赤ちゃんはママのお腹の中でのぬるま湯状態の

とても心地良い感覚を「安全でgood」な状態…の物差しの基本にしていて

この世に生を受けてからも…おそらく比較して生きています。

 

胎内において得たママの触感を安全・安心な触感の基本とし

この世に生を受けた後は、その触感との比較にて

安心・安全を予見していくのでしょうね。

 

 

カンナで仕上がった杉に指で触れます。

 

(いつまでも永遠に指が滑り続けるのは「木」や木からできる紙などだけです)
(いつまでも永遠に指が滑り続けるのは「木」や木からできる紙などだけです)

 

「シュシュ」っと…指を杉の木の上に触れ続けたまま滑らせます。

 

永久的に指は滑り続けます。

一見平らに見えても、年輪の木目は微細に出っ張っています。

その凸部はおよそ1/1000mm。

 

私たちの指先は1/1000mmという

もはや、ほぼ細胞といってもよい

微細な凹凸さえもわかる能力を有しています。

 

それらを感じながら皮膚はその「心地よさ」を脳に伝えます。

1/1000mmの凹凸を識別できるという

我々の鋭利な好感度の指先のセンサーは「あやふやな…なんとなく」の心地よさではなく

「きっちりとした確度の高い好適な感覚」を脳に伝えます。

 

脳は「心地よい好適な現在の状況」を自律神経を通して

全身に伝え、各所の内臓は「異常なし!順調です!!」とばかりに

安定して動き続けます。

 

それに対して

一見ツルツルに見えても

ビニル…ガラス…プラスティックなどの素材に指を置き

指をつけたまま滑らせても…

 

指は私達自らが指先より発する「湿気」によって…

指先と素材との間にベチャベチャとした沼地のような状態を作り出してしまい

指は動かなくなります。

 

杉の板は私たちの指先よりの湿気を

瞬時に吸い取ってくれますから

永遠に心地よい動きは続くのに…

 

ケミカルな素材…呼吸しない素材は

どんなにツルツルであっても

指の動きは不快に止まるのです。

 

指先は「ベチャベチャ」とした不快な感覚を

やはり鋭利で敏感なセンサーである皮膚でとらえて

「極めて不快な触感を持ちます。安全・安心ではない素材だと予見します。」…のような事を

おそらく明確に脳に伝えています。

 

そして脳はその状況を共有すべく全身に伝えています。

 

自律神経は「要!注意!!情報」を聞いて

過緊張状態になるでしょうし

各種の臓器も用心しながら動くでしょう。

 

赤ちゃんはおそらく

こうやって安全な素材と…

ただちに健康に影響は無いが、あまりよろしくないモノ…の選択をしています。

 

後述いたしますが、床材のハイハイとなると木の床とビニルやウレタンの床では

大きな触感の差が脳に伝わりますし、さらに全身の臓器にも伝わる事でしょう。

 

多田館長は「first toy」運動をされていて

「赤ちゃんの最初のおもちゃは木にしましょうよ!」を提唱されていますが

それはまったく正しいのですが

「できるのならALL TOY」が木であることがあるべき姿だと

ぼくは考えています。

 

さらに私があえて加筆する事が許されるのであれば…

「一生で一度の、最も大切な土台作りの時期の

知育の玩具は木製が最も望ましく、更には樹種で言えば

杉が最も望ましい。」というのが本当の事であろう。

 

あぁまた杉かよこいつ…

と呆れられながらも、その推論の詳細は次回に記そう。

 

ただ結論だけを先に申し上げおくと…

 

最も我々の「肌」に近い木は杉であって…

さらに正確に言うなら「杉の赤身」であって

 もっと言うなら「高樹齢の杉の赤身」がもっとも我々が有する「肌」の触感に近いという事だと思う。

 

ですから…

もっともママの触感に近いと思われる「高樹齢の杉の赤身部」のおもちゃや床材というのは

赤ちゃんや子供たちが安全・安心の定規としてもっている触感と最も似た素材=子供をを育む最適な素材であると

 

ぼくは断言したい。