前回は「メンテナンスフリーな住まい」を望む落とし穴を記したが
今日も似たようなお話である。
今日考えていくのは「効率的」である。
効率的を求める思考の愚かさを非効率に記していきたい。
やはり知性を有する生き物らしく
カタチの無い大切なモノにかぶせてみる。
効率的な恋人関係…夫婦関係…友情。
効率的な子育て…親子関係。
効率的な愛…。
まったく
ろくでもない話である。
前回も記したが
形の無いモノにこそ
知性を有するホモサピエンスとしての真価があるはずである。
しかし形の無い大切なモノのどれに当てはめても
ろくでもないのである。
形があるモノでも
大切なモノに当てはめても
ろくでもないのである。
効率的なSEX…。
過ぎた効率的なお仕事を指導するコンサルや
経営者の欲求じたいが
濁りに濁っているのがわかるはずである。
効率的か？非効率的か？に迷ったら
迷わず非効率的な行動を選択すべきである。
効率的な手法とは
お金のみ…SEXのみ…名誉のみ…当選のみ…のように
「見えやすくわかりやすい状況」のみを求める
恥知らずな行為である。
「効率的な愛」
いや違う。
効率至上な思考には「愛」じたいが無いのである。
欠けているのではない。
無。無いのである。
人類が持つ高度な知性を
効率的な思考と行動によって
「見えやすい状況」のゲットのみに使うことは
まるで詐欺師のような「悪」であろう。
バカに詐欺師はできまい。
知能を有する知恵者にしか詐欺師のミッションは完遂できまい。
わたしは「海釣り」が好きなのですが
お魚は月の満ち干の影響を受けているから
エサの捕食時間帯は限定的である。
だからエサがあっても「食わない」時間帯があるのである。
だから「釣り」をしている分には
漁業資源は枯渇しないはずである。
しかし、そこに口を使わないが
魚がいるのだから
「効率的」に捕獲すればいいじゃないか！…
となって網で一網打尽なので
漁業資源は減少をたどるのである。
また「釣った魚」は美味しいのですが
「網でとった魚」は魚体が網の中でつぶれて…美味しくないから
たくさん捕らなきゃ安くて食ってけねぇよ！
となって乱獲が進んで漁業資源は枯渇するのである。
効率的な行動は持続不可能なのである。
未来から奪う行為なのである。
「効率的」な行動とは
大脳が発達したホモサピエンスのみが思考するものであって
地球の循環からは
まったく逸脱した行為である。
学校や会社に行くのが辛ければ
行かなくてもいいし…
非効率に生きていくからこそ
両目が開くようなこともあるように思うものである。
早さを求め続けて権利を主張しあう仕事なんて
まっぴらごめんなのである。
遅くゆっくりと待ち続ける人生の方が
豊かなように思うものである。