『百年杉』の専門会社 加藤木材

眠れる森のSUGIシリーズとは

「売れるベッド」と「眠れるベッド」

世の中には売れる製品と優れた製品があると思います。
売れる製品が必ずしも優れた製品とは限りませんし、優れた製品が売れる製品とも限りません。

「売れる杉のベッド」を作るための企画を考えたとします。

まず…売りやすい価格帯を先に決めて…
次にキャッチーな売り文句で
杉が持つ空気浄化作用と香りの鎮静効果をアピールしつつも…
実際には、安価で香りの薄い若い杉材を少しだけ使って価格を抑えます。
はい。「売れる杉のベッド」の出来上がりです。

わたしたちは【百年杉】のストロングポイントを約10年に渡って専門的に探求してきましたし、これからも、し続けていきます。
ここまでやれば【百年杉】の恩恵が得られるというところを
経験を通して認識している唯一の会社なのです。

弊社の【百年杉】ベッドを中心とした「眠れる森のSUGI」シリーズは、「効果」が望めるところまで考え込んだデザインと製造をおこなっています。

もちろん、価格が高価になれば、購入に慎重になることは理解しています。
けれども、ようやく「効果」を出すためのコツともいうべき製造デザインがわかってきたのに…安価にするための「恩恵の少ない杉ベッド」を作りたくないのです。

そんな考え方はわたしたちの基軸にはそぐわないですし、わたしたち以外には「効果が望める眠れる杉ベッド」は製造できまい!との気持ちでございます。

たくさんの方々のお世話になりながら、わたしたちの身体の仕組み…睡眠…脳…と【百年杉】の香りと豊富な精油分の関係を探求し続けてきた濃密な10年間…

「売れるベッド」を目指す会社と
「眠れるベッド」を創り続ける弊社との違いがおわかりいただけたでしょうか。

杉以外のベッドはあり得ない

10年前のわたしたちは
「売れる製品開発」でもなく
「優れた製品開発」でもなく
ただただ、杉のストロングポイントを探求し続けていました。
時に脈拍や血圧の測定をしたり…医療従事者の方々の尊い力をお借りしながらも…
ただただ、高樹齢杉材である【百年杉】の素晴らしさを探求し続けてきました。

それは…まるで厄介者扱いの杉が見直されれば
ほぼ全国に存在する杉の山は宝の山になって…産業となって…
森林の再生がかなう…との共通した願いからでした。
お医者さんも主婦も会社員も関係なく…
その一点の「願い」のみでつながって、皆でさまざまな実験をしていました。

そしてその結果、「睡眠」には杉という結論に達しました。
各種リフォーム工事をさせていただいたお客様の半年後…数年後の…
ありがたい「個人の感想」を頂戴し続けて…そこからベッドの製品開発が始まりました。

木が持つ屋内空気浄化能力は、樹種別に比較しますと、杉はダントツのトップです。
浄化能力は木材の「呼吸」時におこなわれますから、「呼吸」をあまりしない=材が重い=チーク・ケヤキなどの広葉樹の能力が低いのはもちろんですが…

軽い材(=内部に空気が大量に存在)であって
空気が入れ替わる量が大きく、調湿作用も大きいキリのNO2浄化能力がケヤキの半分…ブナの1/4程度しかないということは(NO2は喘息などの主因とされている化学物質です)
ベッド選びの樹種に重要なサイエンスのデータです。

そして杉は、浄化能力2位グループの桧の約6倍!
調湿能力が杉以上に高いはずのキリとの比較では、実に17倍!ものNO2浄化能力があるのです。(2011年1月11日 川井秀一京都大学大学院総合生存学館学館長 日本の杉セミナー資料より)

720年に記された日本書紀の中で「浮宝(ウキタカラ=船)の為に杉の種をまきなさい」と記されていた杉なのですが、今や世界トップレベルの…実に5人に1人が睡眠障害であると診断されている(診察を受けていない人を含めると実数はその何倍か?!)現代社会のわが国においては、「深く眠る為に寝室に杉を使いなさい」とスサノオノミコトもおっしゃるのではないでしょうか…。

寝室…ベッドに有効な空気浄化能力を有している樹種は1位が杉、2位グループがブナ・桧というのが、サイエンスのデータを用いた一定の結論と言えるのではないでしょうか。
残念ながらキリはここで脱落です※。

※キリも代わりのない、素晴らしい個性をもった樹種です。衣類保存用の収納や、難燃性を生かした燃やしたくないモノの保存収納に使えば得難い恩恵をいただけます。適材適所なのです。

キリは軽く…樹内の空気量が多いので抜群の調湿力なのですが
保有する「木ぢから」である抽出成分が少ないので、空気浄化能力が低くなります。
樹種別の空気浄化能力は精油分に比例すると考えていますから
わたしたちの五感の中の「嗅覚」を使った“香り”の違い(濃淡)で比較できます。
キリや広葉樹は香りがあまりしませんので、空気浄化能力が高くないという目安になります。

木の香りは“木ぢから”の大きな目安となり
杉の“木ぢから”は「睡眠」に最適なのです。

杉と桧 月と太陽

前項で、桧はNO2浄化能力が第2位グループとお話しましたが
桧の香りには「覚醒効果」が含まれていると言われています。
それに対して杉には、睡眠にうってつけの鎮静効果があることがわかっています。

杉の香りのマウス実験によると、杉の香りの吸引によって副交感神経の弛緩と交感神経の抑制をもたらしたという実験結果があります。

副交感神経の実験では、香りの吸引から5分後には2.5倍もの弛緩作用がみられ、香りを止めて5分後には約6割程度まで副交感神経が低下したそうです。
また、香りの吸引から5分くらいで交感神経が約2倍程度抑制されて、香りを止めて5分も経つと吸引する前の値に戻ったということです(「樹木香気成分の吸入による神経・生理に及ぼす効果」岐阜大学応用生物学部光永徹教授2015年4月4日日本の杉セミナー杉を科学する資料より)。

「睡眠」とは興奮を抑えじっくりと内臓が機能する…交感神経の抑制と副交感神経の弛緩が望ましい状況なのですが、まさに杉の香りはそれにうってつけであることが、サイエンスによって証明されたのです。

どれが良いという訳ではなく、木はそれぞれの持ち味があり「適材適所」ということです。

前述の日本書紀において、桧は瑞宮(ミツノミヤ=宮殿というより神社か…)の為に大事にしなさい…というような記述があります。
桧は突き抜けた項目もないかわりに欠点が極めて少なく、5段階評価でオール4のような素晴らしい樹種ですので(バランスという項目では5でしょうか)、神様を祭るお社を造る側としては、欠点が無い木を使う…ということは最上級の“気持ち”の表れとなります。

経験的に大工さんは桧が好きです。
それは、適度な硬度と適度な精油分が大きな要因でしょうね。
職人さんは「やりやすい作業」を望みます。
なぜなら「やりやすさ」は綺麗な仕上がりにつながりますからね。

けれども杉のように柔らかすぎる樹種だと、手間をかけて刃物を研いでも研いでも…
すぐに切れなくなって…仕上がりが劣ってしまう…。
これでは綺麗に仕上げたい職業の方には人気が出ません。

桧はみなに人気の…まるで「太陽」のような木です。
みなに必要とされて、好かれて、みなが気づかないうちにそちらに顔が向いています。
ただし交感神経も優位になるという点は、ベッドの素材としてはマイナス要因ともいえます。

例えば血圧。これは高くても低くてもよくありませんよね。
絶えず血液の量は変化し続けるのですが、そのたびに「血管」は拡張と収縮を繰り返してくれるのです。

「血管」にそんなスーパーな働きをしてもらうためにも、充分な休息が必要ですよね。
それはいつ?なのでしょう。もちろん睡眠時です。

睡眠時は、交感神経を抑制して副交感神経が優位に弛緩し続けるという
きわめてフラットな状況が、「血管」だけでなく
体内全ての臓器・部位の休息にも必要なのです。
そう考えますと、やはり桧の香りの覚醒効果は「睡眠」に関してはマイナスポイントです。

桧が「太陽」なら、杉はまるで「月」のようです。
太陽ほど目立たないのですが“いのち”の誕生や天に召される時期に関して
地球上の生き物は「太陽」以上に「月」の影響を大きく受けています。

地球は太陽の周りを1年かけて1周しますが
月は地球の周りを1か月で1周しますからね。
“いのち”への「影響」は「太陽」より「月」の方が大きいのです。

現代社会における「眠れない大国にっぽん」を解消するためには、
やはり学名【クリプトメリア・ジャポニカ】=和訳【隠された日本の財産】である
杉がもっとも適材適所なのです。

効果の高い高樹齢杉と効果の低い若年杉

これまで記してきたように

「つくづく睡眠には杉の香りなのです。脳が好むのは杉の香りなのです。だからたくさんの酸素が体内に取り込める睡眠につながるのです。」

そして
「香りの“質”は樹齢なのです。」

香りのほぼ無いような樹種は、害の無い素材ではあります。
「眠れなくなる要因」は無いのですが、「眠れる要因」もあまり無いのです。

そして、香りに「睡眠」へのありがたい恩恵があると考えた場合、
その香りの濃厚さとその効果は比例する事が予測されます。
香りの濃淡には様々な要因がありますが、その中でも極めて大きな要因が「樹齢」なのです。だから【百年杉】。

より具体的な樹齢で言えば、杉は80年くらいで香りが1ランクアップ!の黒帯になるような印象がありますので、それ未満の杉では睡眠への効果も限定的だと考えています。

ですから間伐材のような「若い杉」では香りも少なく…
(経験から)目安としては、ベッドなら最低限樹齢80年。
スペシャルな恩恵のある「眠れる杉」は、濃厚な香りを有する高樹齢杉材ということになります。

そしてそんなありがたい樹齢80年以上の杉でも
精油分(=鎮静効果物質)や抽出成分(=空気浄化能力)の沸点は50℃弱ですので
乾燥させる工程でそれ以上の温度の人工乾燥措置に入れてしまうと
肝心な精油分や抽出成分が揮発してしまいます…
そうすると「眠れる効果」の少ない杉になってしまいます。

人工乾燥装置は高温~中温という言い方をしますが、精油分と抽出成分の沸点から考えれば、たとえそれが中温であっても50℃を超えてしまっては、あまり意味のないことに思えます。また「燻煙(くんえん)乾燥」も“植物毒”の影響が考えられます。先人が語っていたように…炭焼き小屋の煙があることによって、里山の昆虫類の大発生を抑制させていたのであれば、殺虫では無いものの…生き物の忌避効果があるのであれば、わたしたちにとっても生理的に良い活性を得る香りではないはずです。実際に化学物質過敏症の方々のほとんどが「燻煙乾燥杉材」の香りはNGだとおっしゃいます。

このように、「木の目利き」でない人が「ベッドの素材の為の木の選択」としてできること。
それは、樹種は杉。さらには「濃厚な心地よい香り」で選んで高樹齢の杉にすることが、正解に近い選択であるということになります。是非お役立てください。

眠れる杉の効果の比較としては、「杉の香りの濃厚さ」を嗅ぎ比べて下さい…ということになると思います。

そして、そういう木は…わたしたちが【百年杉】としてカテゴライズさせていただいている…「樹齢80年~120年くらいの高樹齢杉材を自然乾燥~低温乾燥させたもの」であり…

さらには、最高品質の【200年杉】としてカテゴライズさせていただいている…「樹齢150年~250年の江戸時代に生を受けた“購入できる限界樹齢”の杉を自然乾燥~低温乾燥させたもの」であると考えています。

部位による「効果」の違い

同じ高樹齢杉材の部位による香りの違いを記していきます。

木が大地にあって、大地と天に向いた場所=【こぐち】は、通常の板目材と比較して6倍の空気浄化能力(NO2浄化能力比較)、100倍の反応速度で「呼吸」します。
【百年杉】の「呼吸」とは、屋内空気浄化機能と鎮静効果物質の放出です。

高樹齢杉材の部位

たとえば…
夏季の夕刻に「夕立」が降ったとします。湿度が急上昇しますよね。
「板目」部は空気中の“湿気”を吸おうとします。
「さて…ボチボチ…吸おうかなぁ…」(「板目」部談)
「夕立」は30分で止みました。今度は湿度が急降下します。
「板目」部は“湿気”を吸おうとしたのですが、吸う前に、今度は雨が止んで急激に湿度が下がったものですから、結局湿気を吸わずに…吐くこともなかった…なんてこともありそうなのです。
まるで巨舵を当ててから「利く」までに間がある巨大な船舶のようですよね。

それに対して【こぐち】部は「板目」部の100倍の反応速度ですから、「夕立」が降って“湿度”が上昇するとすぐに、空気中に増えた“湿気”を吸い込み始めます。

木は“湿気”を吸い込んだ際に…
その吸い込んだ空気と樹内に保有する水分と抽出成分を結び付けて、“ぜんそく”などの主因であるNO2などの呼吸器系有害物質を他の物質に変えてしまいます。水分の場合もH2Oを…吸引した有害物質に結び付けて有害物質を他の安定した物質に変えて樹内に貯えます。これが「木がもつ空気浄化能力」です。

そして、ありがたい杉の抽出成分の多くは赤身部に含まれていますし、香りの素であるセドロールなどの鎮静効果物質も赤身部にあります。
ですから「眠れる森のSUGI」の大切な床面は、全て赤身部の板か【百年杉】~【200年杉】の「こぐち」部となっています(【200年杉】の「赤板」はその希少性のため、わずかに白太部が混在する場合がございます。ご容赦ください)。

順を追ってご説明してきましたが「眠れるベッド」とは…

  1. 樹種を問わず空気浄化能力を有する「木」がふんだんに使用されているベッドであり
  2. 樹種はその空気浄化能力と芳香内に有する鎮静効果物質により「杉」が最も適していて
  3. 同じ杉でも樹齢の若い杉は香りも薄く、その「効果」は少ない。ベッドや寝室に適しているのは単なる杉ではなく「高樹齢杉材」=【百年杉】である。もっと詳しく記すなら、樹齢80年以上の杉が望ましい。
  4. そして空気浄化能力と鎮静効果物質の“肝(きも)”は赤身部。いくら高樹齢の杉であっても「赤身」部が「床面」にふんだんかつ有効に使われていないと効果はあまり望めない。
  5. さらには、空気浄化(吸引時)と鎮静効果物質の放出(放出時)を板目材の100倍の反応速度で繰り返す【こぐち】の活用さえも意図したデザインの方が、早く効果を感じやすい。

以上が寝室…「眠れるベッド」に適した素材の話です。
わたしたちは以上の理由から【百年杉】を使って、最も効果の高いと思われるデザインと製造方法を用いています。

わたしたちは、「睡眠の質」が上がり「睡眠」を変えるという狙いを持って、「効果」を最大限引き出すという意図でベッドをデザインしています。
「優れた製品」というとおこがましいのですが、【百年杉】という高樹齢杉材の素晴らしい恩恵を徹底的に分析し、その効能を最大限に生かす製造方法をしているという自負はございます。

有限会社 加藤木材
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