『百年杉』の専門会社 加藤木材

「東洋と西洋④」

実際に西洋の学問は
自然界をコントロールしようとする思考が深くあるように思う。
自然界はGODの創造物に過ぎないのであるから
自然界もGODによる建築物のような考えに近いのであろうか。

農薬、除草剤、遺伝子組み換え…

これらの製品の製造には、そういう哲学が垣間見える。
害虫駆除という西洋の思考は
それによる作用と反作用というような考え方であろうが
実際には土壌や人々の心身への影響は長期間かつ多岐にわたるように思う。

反作用×1万倍である。

弱くおとなしい自然界の人類は
とにかく自然界に干渉し続けて“人間の叡智”にのみ価値を見出し続ける。

細菌類に対する考え方もそうである。
ペニシリンは1928年に発見された世界初の抗生物質である。
この20世紀最大の発明は実際に多くの
人間の“いのち”を救ったノーベル賞なのであるが
細菌を殺すという戦法は、それに耐えうる“耐性菌”という
もともと存在しなかった新たな厄介な存在を産みだすのである。

これは人類にとっては実に大きな問題で
あともう1回、ペニシリン級の抗生物質が発明~投与されれば
それを経た耐性菌によって人類滅亡の口火の警鐘を鳴らされる先生方は多い。
ウイルスは自己増殖できないのだが、細菌類は可能ですしね。
あぁ恐ろしい。

それなのにウイルスには効かない抗生物質を
風邪の際に「用心のために…」といって未だに処方し続ける
この国に未だ多数存在するエビデンスに欠けた
バカげた対症医療機関はもっと恐ろしい。
ウイルスには効かないのに体内に必要な常在菌を殺し続ける抗生物質ですからね。

核もそうであろう…
火薬もダイナマトも物凄い発明であるが
そこからもたらされる火災や延焼は水を持って消火が可能であるはずだ。
しかし核はコントロール不能である。
消せないのである。

西洋のこの“過ぎた思想であり思考”はどこまでも続いていく。

心身の不都合な症状に名前をつけては
「どのようにして病気になったのか?」のみにコミットして
「病気になりづらいライフスタイル」には無関心の
西洋の対症一辺倒医療の根底には

こういう欧州人の害がないから木…のような
わたしから見れば「驕(おご)り」のような思考があるように思うものである。

安定した力弱い自然界は人間に負荷のかからない状況の継続になるので
だから自然界に畏敬の念を欠く思考につながって
人間と同じような容姿を持つGODが大自然を創造したかのような
価値観を持ってしまう。

ここに西洋文明の決定的なおごりの根源があるのではないだろうか。

“いのち”を救ってくれたのが“薬草”であれば
東洋のように自然界への畏敬の念が
多様な神のような信仰になっていくのであろうが
“いのち”を救うのはいつでも人間であり
“人間の叡智”のみに価値を見出していくのが西洋である。

東洋では薬草が“薬”になっていったのであるが
西洋では“クスリ”という人造物であり化学物質なのである。

アロマオイルがわかりやすい。

「住まい」の木々はどれも香りは無いし
花はすぐに枯れてしまう…。

しかし「木の香」へのプログラミングをされた人類の渇望からか
西洋人は50℃弱の温度での植物精油の揮発に気づき
それを逆手にとって植物精油を液化する手法を編み出しました。

しかし、その濃縮~抽出という発想は
“薬草”無き地域の人造化学物質としてのクスリの製造法へとつながっていく。

濃縮されたオロマオイルは自然素材なのではあるが…
もともとはこの地球上に存在しない濃縮~抽出された物質である。

それを長期間利用し続けてきた人類も
まだ数百年しか経過していないから
その心身への長期の影響はわからないはずだ。

濃縮されたアロマオイル製造の発想と思考は
濃縮~抽出されて製造された核製造にまで続いていくのはご存じのとおりだ。

化石燃料をボウボウ燃やして杉のアロマオイルを製造するのは
実に愚かなことである。
なぜなら「住まい」に杉があれば
一切のエネルギーを使わずに
その鎮静効果の香りは、わたしたちが死しても継続するのである。
欧州には「香る木」が無かったからこその“人間の叡智”である。
日本にはあるのだから
自宅に使って「鎮静効果物質の香り」を毎日ふるまってもらえればいい。

西洋の発想の…
原則的に濃縮~抽出はダメなのである。
また新たな厄介ごとが現れてしまうのである。
あくまでも自然界に存在するパッケージで
その恵みをいただくことに腐心することこそ
唯一の持続可能な社会なのである。

ちなみにわたしも継続してきた自負がある
「住まいの木と健康」のような研究は
西洋では、まったく実行されていないが
わが国では主流とまではいかないが継続され続けている。

ここまでお読みの方にはお分かりいただけるだろうが
これはそのまま“薬草”のある地域と無い地域の差異が現れたものである。

木も同じで
杉のような“薬木”のようなありがたい木のある日本と
“薬木”無きただ「害のない素材としての木」しかない
西洋の当然の結果なのである。

しかし、カーボンニュートラルや持続可能な社会を考えた際には
「杉を使って、医療費を使わない元気な住まいに住む。」
というのは、まさに時代が求めている方向性であるので
学問のための学問ではなく
ここは立証のための学問として
更なる奮起をきたいしたいところである。

立証しちゃえば仕事がなくなるわけでもあるまい。

(つづく)

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