『百年杉』の専門会社 加藤木材

ウッドデッキ考察

『百年杉』の専門会社 加藤木材

デッキ下部の大引材の一部の腐食の所は腐食した部分を完全に除去。
移染していくので完全にというか少し余計に除去します。
ダメになってしまったところをは切って「接ぎ木」
ダメになった部分のみほじくりかえして切除して
そこに【百年杉】の黒芯材で埋め木処理をしました。

(腐食した場所だけを切除する為にノコ目を入れてここからは手作業)

 

そういえば先日修業時代の同期の友人が東京に来たからと言って
弊社に遊びに来て
デッキ材の話をしていったけど…

 

「人工木材」は夏季に熱くなっちゃって、とてもじゃないけど、幼稚園とかのこどもが触れないんだよ。」

 

そりゃそうだよね。
木の粉を熱電度率の高い接着剤でくっつけたモノですものね。
木が「あちち!」とならないのは内部に空気を大量に含んでいるから
熱伝導率が低いからでしょ。

まぁ木に明るくない設計士の先生方によくもまぁ売り込んだもんである。
「腐りづらい」とかね…。
だいたい「人工木材」という名前からしてあり得ない気がします。
あれは「人工」だけど「木材」ではない。「樹脂」かな。
「人工樹脂」。「木」を名乗らないでいただきたい。

「腐りづらい人工木材」とか言っていますが
そのプラスティックや樹脂などの分解しづらさが深刻な海洋汚染になっているわけですし

木のデッキを欲する人はメンテナンスをしながら手をかけることによって…
長持ちする…大切にする気持ちに気づく…木のお陰で「気づく」訳であって

「メンテナンスしたくないし腐るのも嫌。」

ではねぇ…本当はそういう傲慢(ごうまん)なヒトが木のお陰で「気づく」きっかけなのにね。

 

「あと熱帯雨林の広葉樹は丈夫なんだけど
トゲが細くて…子どもたちが触って刺さっちゃうんだけど…」

 

髪の毛より細くて抜くのが困難というか…子どもが泣いてても大人がトゲを見つけることも困難って感じなんだろ。

 

「そうそう、やっぱ詳しいなぁ、お前は」

 

それはもう我が社の初代HPで警鐘を鳴らしていました。
もう15年くらい前だろうか。もっと経つかも。
まだ【百年杉】を専門的に扱う前の話。

遠く熱帯雨林から連れてこられて
こどもを傷つけるとか…悪口言われる外国の木たち。

 

たぶん日本人には遺伝子レベルで継承されていますよ。
木があれば触って撫でて…手に取れる木であれば香りを嗅ぐ。
これが日本人の所作。柔らかく香る木がたくさんある国の所作。

それが証拠に香る木が無い欧州の人は板の香りを嗅がないでしょ。みんな。
そしてそういう髪の毛よりも細いようなトゲが刺さりやすい木が多い国の人たちは
日本人みたいに木を撫でない習性になってるんでしょうからね。

ヒトの木の触れ方ひとつとっても、育った風土の遺伝子が表れています。
だてにイベントの最前線でヒトを見続けていませんよ。わたしは(笑顔)。

 

なんというか木の触れ方ひとつで

その人の雰囲気はわかります。冷たさ…温かさ…。…木が決して好きってわけじゃじゃない人。

 

熱帯雨林のデッキ材には罪はないけど

わが国は柔らかく香る木多いので

わたしたち日本人はおそらく…木に触れて愛でる所作がしたくなる遺伝子を有していますから

熱帯雨林のデッキ材はまったく不向き。危ない。

そう考えると柔らかくスベスベの精油分入りの対候性の高い木…となって

杉・桧・ヒバとかになってくると思うんですけどね。

そういう木とわたしたちのかかわりあい…文化みたいな感じをもうちょっと考えないと

結局、依頼人もhappyになれないと思うんですよね。

 

「メンテナンス不要で腐らないウッドデッキを作って欲しい?しかも木で??

ははは、うちじゃ無理だわ。ほかをあたってくださいな。

木に手をかけてできるだけ長持ちさせて、そういう体感を子どもと一緒にするとか

役目を終えた木の木灰を新たな植物の”いのち”に使うとか…

うちはそういうヒトとしか仕事しないもので、ごめんなさいね。」

 

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