『百年杉』の専門会社 加藤木材

気候変動に関するグレタさんの国連スピーチについて
その強烈な物言いに関して、異論をはさむヒトも多いと聞く。
まぁたしかにこの国では「ウケない」よね。

この国では、言葉はたった2種に分けられ続けていて

「ネガティブな表現はやめた方がいい~ポジティブな表現にした方がいい。」

それが正しいとされているからね。

そりゃ、ポジティブな表現や発信は素晴らしいよ。
けれどそんな発信なんて、100のうち5つ有るか無いかでしょ。

この国では
会話や発信に関しては、ネガティブを避けることを常に優先事項の1位にしているから
ポジティブ無き…
いわゆる「どーでもいいような議論にもならない発信」をし続けて
会議をただただ長く続けて
石炭をボウボウ燃やして…大気を汚しCO2を排出し続けているように思う。
ヒトの摩耗と電力の無駄遣いと野放しのCO2排出だね。

「表現の不自由展」もそう…
明らかに個として、不快を感ずる芸術を目の前にした際に
「議論」として、「わたしは違うと考える!」と…
ケンカや脅しではなく、自分の判断を語れる資質を有する人間になるには
ネガティブを含めた多様な議論を
やはり多様な人材と、かわしてきた人間にしかなれないと
ぼくは思うのだが、いかがであろう。

気に食わないから怒鳴る…脅す。では
「買ってくれないから寝転がって泣く幼児」(最近見なくなったなぁ…)
以下であろう。賢き知性無き人間である。

こういった賢い資質は
ネガティブ排除の考えのもと、極少量のポジティブと
95%の「どーでもいい」話に、「たしかに~×2」と…
その場しのぎの「相づち」ばかりを打ってきた国民には
あと300年生き続けたって、得られない資質なのではないか。

そりゃぁ、続けられるのであれば、ポジティブ野郎は凄いと思うけど
ぼくには「どーでもいい野郎」ばかりの民のように見えるのだ。

もちろん、ネガティブ推奨ではない。

けれど、この世は好天のお昼間だけではなく、夜も嵐もやってくるのである。
そこを避け続けて、見て見ぬふりをし続けて
「皆が嫌な気持ちにならないこと」ばかりを語って、発信し続けながらの人生じゃ
とても大切な…身につくものも見につかずに、役に立たない老人になって産業廃棄物のように捨てられるだけではないだろうか。

乱暴に言ってしまえば、米国の現大統領のような考えは
「今(だけ)、金(のみ)、自分(さえ)」のような考え方である。
それに対して、グレタさんは
「未来(を見据えて)、幸せ(の為に)、みんな(で得よう)」であるはずだ。

こういった対比をしても、ほぼ意味がないのは
この両者の議論が成り立たないからである。

いくらグレタさんが熱弁をふるっても
「今、金、自分」のヒトは黙ったままであって、「沈黙は金」なのである。

だって
「今さえ良ければイイでしょ!お金が一番欲しいでしょ!!
自分のことが一番かわいいでしょ!!!」
で熱弁をふるうのはカッコ悪過ぎですものね(苦笑)。
「今、金、自分」のヒトは黙り続けるのである。

グレタさんが熱弁をふるうのは自分が正しいと考えるからであって
大統領は、自分でも正しいとは思っていないだろうけど
それでも大事なのは「今、金、自分」だから黙っているのである。
これが世界中で「分断」という形で広がっている。
「議論」にならないから「分断」である。

だから、グレタさんと米国現大統領の対比をしても意味のないことは
すでに申し上げたが

大きな問題は、わたしたち自身に内包するグレタさんのような気持ちと米国現大統領のような気持ちへの考えではないだろうか?

両者の比較ではなく、わたしたち自身の中に「未来、幸せ、みんな」の気持ちと「今、金、自分」の両方の考えが存在しているはずである。

そこを考えながら…考え抜いて…悩み…苦しみながら…それでも、もがき苦しみながらも考え抜くことをあきらめずに自問自答し続けるヒトのみが冒頭に記したような、自分の判断をちゃんとヒトに伝える能力を得た賢く素敵な人間になれるはずである。

「まぁ、そう堅い事言わずに…」で考え抜くことを放棄して
「きれいさっぱり水に流して…」で恥部、陰部に蓋をし続けて改革の眼を摘み続けて
「女房と畳は新しい方が…」で差別を持ち続けて、新しいモノに飛びつく男社会。

この国ではこればっかでしょ。
これができなきゃ出世しないし
零細企業であっても仕事が来ないのですからね。

スマホやググって解決じゃなく
グレタさんがくれたこういう機会に
自分事として、もがいて考えぬいてみたいと考えるのだが
みなさんはいかがであろう。

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