さて【百年杉】の香りの吸引によって
「いびきの消失や軽減」の多数の感想はなぜなのだろう?
大脳皮質を発達させた「考える生き物」である
われわれはひょっとしたら
この「人間脳」に振り回され過ぎているのではないだろうか。
たとえば「いびきの消失や軽減」が事実であれば
鼻の穴の奥が
「ふさがり気味=狭窄(きょうさく)状態であったのが開いた」
ということであるはずだ。
しかし大脳皮質が活動している昼間でも
鼻孔の奥の「上咽頭(じょういんとう)の開閉」など
わたしたちには不可能な芸当である。
それができれば副鼻腔炎などという症状は存在しないはずである。
そう…「人間脳」ではできない制御ができるのは…
そう…「爬虫類脳」が司る各種活動であるそのひとつが「代謝性呼吸」である。
恒常性維持機能(ホメオスタシス)を
ご存じでしょうか。
それを司るのは脳幹部にある視床下部である。
夏季にオーバーヒートしないように…
冬季に凍えて死なないように…
体温調節をする行為がわかりやすいでしょうか。
これらの指令をわたしたちは「人間脳」からは出せない。
それどころか
わたしたちは「爬虫類脳」から各所に発せられた電気信号さえも
感じることもできないのである。
そう…「爬虫類脳」の判断や
判断した結果の各所への電気信号による指令も
わたしたちはまったく関与できないし
気づくことさえ不可能なのである。
この私自身の身体をコントロールしているのは
本当に「人間脳」を有するわたしなのであろうか?
さて理由はさておき
「生きぬく選択のみに徹する爬虫類脳」は
杉の香り入りの空気を感じると上咽頭を大きく開く指示を出していて
その結果、「いびきの消失や軽減」につながり
それらは当然、「大量の酸素の吸引と大量の使用済みCO2の放出」という
呼吸の代謝活動の活発化=呼吸の深い睡眠や日常につながっているとしたらどうであろう。
現在の学問では
コントロール可能なのは「随意呼吸」と
トレーニングをもってしても
哺乳類時代の「情動性呼吸」の一部までいう考え方なのですが
現在はまったくコントロール不能であるという考えの
「爬虫類脳」が制御する
「代謝性呼吸」であり「睡眠時の呼吸」を含む呼吸なのですが…
理由は不明も「爬虫類脳」が杉の香りが「お好み」であって
「開かれて呼吸が深くなる」のであれば
話は変わってくるのである。
話をファンタジーに振ってみよう。
爬虫類脳は
樹上の爬虫類たる生き物時代に身に着けた脳である。
その樹上の植物の香り入りの空気を「安全な空気の指標」として
人類はプログラミングされているとしたらどうであろう。
実際にわたしの右鼻は実は「結んで開いて」なのである(笑顔)。
【百年杉】体感ルームや【百年杉】ベッドの上では
「開いて」なのですが
電車や新幹線内…商業施設内などの「空気の悪い場所」では
「結んで=閉じる」のである。
それ以外にも百年桧を加工している際にも
右鼻の「開いて」の体験は何度もありますので
爬虫類脳が「お好き」なのは杉に限らずに桧も「お好き」なようなのですが
その香りの吸引後の体内の反応としての
「鎮静の杉と覚醒の桧」になるのである。
だから寝室やベッドを桧で作るというのは
「深い呼吸」という点では良いのですが
リアクション効果としては覚醒効果なのですから
「惜しい」と言わざるを得ません。
また欧州材のような「害の無い素材としての木」は
ほぼ香りがありませんので
呼吸が深くなる効果さえもキビシイ。
やはり木(杉)に関して
わたしたちの90%~99%減の熱量と知識の方々にのみ
相談しての「寝室づくり」ではね…。
この国は世界一の「植物の質量の国」なのにね。
あぁ、もったいない。
世界有数の漁場の漁港に観光にやってきたのに
ランチに「唐揚げ定食」を食べてる感じでしょうか(笑)。
日本の寝室にわが国の固有種である杉を使わずに唐揚げ定食。
第2話にて
理由は不明も世界中で共有認識されている
人類共通のプログラミングに関する話をしましたが
この「爬虫類脳」は
植物の香り入りの空気を安全な空気の指標として感じているのでは…
という話も
あと100年もすれば
この国の共有の経験学問になるのでしょうかね。
でもあなた自身は100年も待たずに
すぐに眠れる寝室にした方がいいと思うな。
“いのち”は「睡眠」によって伸び縮みするようなものだからね。
(つづく)