今、安易に流布してはいけないこととして
「このような状況下で、11月を迎えてしまうとかなりキビシイよね。」
ということがあるのではないだろうか。
ウイルスに限らず、環境要因の変化とはどんな生き物でもキツイ状況であり
地球上において、もっとも環境の変化の振れ幅の大きい地域であろう
赤道直下の熱帯雨林においては、実に多様な種類の動植物や昆虫が生息するが
どの生き物も個体数は少ない。多種少量の“いのち”である。
“いのち”を増やすには、安定した環境が必要なのである。
紫外線、豪雨、風、…波状攻撃のように目まぐるしく変化する環境要因でも
生き抜けるような、しぶとい“いのち”のみが熱帯雨林には生き残るから
実に多種であるが1種の個体数は少ない。
だから熱帯雨林での不法伐採において、あっ!という間に数十種の動植物が絶滅する。
毎回、ウイルスに酷い目に合う欧州は安定した気候であるから
ウイルスも安定的に変異を続けて勢力を増すのであろう。
欧州で森を伐採しても
1種の生き物も絶滅しない。
安定した気候下による“いのち”は品種は少ないが、1種の個体数が多くなる。
南シナ海とオホーツク海の魚の種類と量を数えても同じことだ。
北の海は種類は少ないが、ニシン、サケ…個体数が多い。
高温であればいいというより環境要因の変化であろう。
雨季~乾季という極端な安定的気候下でもジカ熱は猛威をふるったし
デイリーで考えれば、温度より湿度の方が変化が激しいので
やはり多雨と強烈な紫外線のランダムのある夏季はウイルスを含むすべての“いのち”にとって「身体にこたえる季節」であるはずだ。
さて日本のこれからの多雨と気温上昇の夏季における
激しい環境要因の変化は、やはりしぶとい“いのち“が生き残るための
”ふるい“のようなモノであるはずである。
また、わたしたちの体温も上がってくるので免疫力もあがる。
(もちろん、それによって急速にウイルスが消滅するとは言っていない)
しかし、これからはわれわれにとっての言わばホームゲームが続くのだが
11月から4月中旬までは、それとは真逆のアウェイゲームであるはずだ。
安定した乾燥した環境要因の変化に乏しい状況下ではウイルスは長生きする傾向がある。
プラスティックの上で3日間も生きるが、紙という「呼吸する物質」であるという環境変化をもたらす素材の上では24時間で死滅することが新型コロナウイルスでもわかっている。
10月末あたりでも今のような状況になると
なかなかキビシイと考えざるを得ない。
そこまでに私たち自身をパワーアップしておかなくてはならない。
ステイホームと言っても
特殊シート張り(≒プラスティック)の床にビニルクロスの壁のホームでは
人間は、すぐに死にはしないが、深いチャージの睡眠も充電も
心身のメンテナンスも難しい。
「おれは大丈夫だけどね。神経質だなぁ」
いびきをかいているような睡眠では吸引する酸素が少ないはずである。
肺による造血機能の可能性が見えてきた現在
「呼吸の浅さ」は決定的なネガティブ要因ではないだろうか。
経験的には「呼吸の浅さにつながる」印象を持つ
ガラパゴス的独自の発展を遂げてきたかのような…
わが国の住宅の9割を占める
プラスティック床+塩化ビニル壁=ビニルハウスでのステイホームはきびしい。
人生の1/3に及ぶ睡眠時に無呼吸症候群ではね。
大きないびきをかいているヒトたちも
おそらく外で…できれば森の中で眠れば
いびきは消失…軽減されるであろう。
なぜならわたしたちの祖先は700万年前までは樹上の生き物であり
森の民であったのだから…。
「水を得た魚」の言葉があるが
「水の質の違い」によって、魚のコンディションも大きく変わるであろうことは
誰にでも想像に難くないはずである。カルキ入りの水では魚は死んでしまう。
では「空気の質」は?
塩化ビニルの壁にプラスティックの床。
たしかにすぐに死にはしないのだが、そこに20年住み続けることによる「結果」は
科学ごときでは立証できない。
こどもたちも
持って生まれた才能を開花できずに苦しむことのなるし
わたしたちも能力の発揮と維持に問題を抱えてしまう。
もし、森の空気でなければ
わたしたちは全能力を発揮できないのであれば
住まいに「森の恵み」をスペックインさせるしか方法はあるまい。
「具体的には6月~10月までに
自宅をより森の空気に近いコンディションにして
本来可能な睡眠であり呼吸の深さを取り戻すしかない。
今回は実にタイトなスケジュールになる。
「移動できる」ようになったら
すぐに床を【百年杉】にするから待っててね。」
【百年杉】床敷きリフォーム工事が延期になったお客様には
とりあえず【百年杉】床材だけは送ってあります。
「どうでもいいから、床に並べて生活してて…
そこで寝てて!移動できるようになったら俺が行ってちゃんと工事するから!
床が動こうが、ぜんぜんこっちのほうが眠れるから!」
今年の夏季は“いのち”の大きさに関して
大きな差がつく夏になりそうである。