『百年杉』の専門会社 加藤木材

百年杉の床材=『尾鷲香杉』基本スペック

百年杉の床材と壁材=「尾鷲香杉」です

弊社のすべての【百年杉】製品の生産地は三重県の尾鷲市。
生産者は畦地製材所さんです。

わが国はこの地球上随一の※「奇跡の植物の島」なのですが
その中でも世界で最も高度な木造都市「京都」の方々の
プライドを有する高い要望の木材の提供に応え続けてきた林産地は
旧紀州藩(現在の和歌山県・三重県の一部)です。

これらの地域は「山の畑」としての、情熱と技術の継承という意味でも
世界最古かつ世界一の品質の林産地でしょう。

畦地製材所さんは、それらの周囲の豊富な高品質高樹齢杉材の中から
さらに高品質な【百年杉】という名にふさわしい丸太のみをセレクトして入手~製材。
弊社に12年間も提供し続けてくださっています。
ですから、これ以上に「香る杉」を見つけるのは困難なはずです。

いわゆる「地域材」のような…

「木は害が無いから使うに過ぎないのだから、どこの木でもいっしょ。
それなら“地産地消”が最も環境に負荷がかからない。」

という考え方では
世界一の木造都市“京都”が千年間求め続けて来たような高品質の杉は供給できません。
産地を限定した「地域材」の品質とは、とうてい比較にならない
超高品質材を畦地製材所さんは12年間も生産~供給し続けてくださっています。

右が【百年杉】。左は樹齢50年~60年程度70℃程度の乾燥装置経由材。ともに「赤身部」のみ。色艶の違いは明確。

杉は学名「クリプトメリア=ジャポニカ」
その語意は「隠された日本の財産」と呼ばれる
「一属一種のわが国が誇る固有種」ですから
弊社の【百年杉】は、畦地製材所さんの継続的な提供を受け続ける限りは
「世界一香る杉」と言ってもよいクオリティのはずです。

それらの最高峰の豊富な精油分を有する
多湿の森が存在する地域(旧紀州藩=三重県・和歌山県)の高樹齢杉をいただき
精油分保持の自然乾燥と低温乾燥を併用して製造~加工していますので

弊社の【百年杉】を凌ぐ品質の杉製品を探すのは困難なはずです。

ヒトという生き物にとって、最も大事な住まいのパーツ…それは「床」

耐震、断熱…「住まい」には様々な重要な項目があるのですが
ヒトという生き物にとって最も重要なパーツは「床」だと考えています。
断言できます。

2番手は遥か後方に見えないくらいに「床」は最重要です。
なぜなら唯一、「住まい」において直接触れ続ける場所であるからです。

触れ続ける影響をわたしたちは受け続ける生き物であるはずです。

真夏や真冬の屋外にて裸足で鉄板と木の上を歩くご自分の姿を想像してみてください。
さすがにそれは極端な想像なのですが
「床」という直接触れ続ける部材の違いによる未来の「結果」の違いが
分かりやすい例えだと思います。

「設計」であり「建築」という学問から考えますと
「床」なんて、単なる1パーツの部材に過ぎないのでしょうが…

ヒトという「五感」を有する生き物の
環境要因の違いによる、未来の幸せの到達点を考えた場合には
直接触れ続ける「床の違い」という環境要因はもの凄く大きいと考えています。

「床を【百年杉】に!」⇔(選択)⇔「天井を【百年杉】に!

上記のように同じ面積で同じコストを掛けたリフォームをしても
その両者には実に大きな差異が生じると思われます。

床材・「色ぞろえ・黒芯・肌目」マンションの和室→【百年杉】は効果が抜群。詳しくはお問い合わせください

もちろん、天井に【百年杉】が無駄と言っているわけではありません。

しかし【百年杉】に直接触れ続ける日常であるかどうか?は
極めて大きな未来の幸せの到達点としての差異につながるとわたしたちは考えています。

ユーザーさまへの直接販売をしています

前項でお話したように、「建築」という学問から考えますと
「床」は単なる1パーツに過ぎないのですが

そこに数十年間という長期にわたって
「住み続ける~成長し続ける~能力を発揮していく~維持していく」
生き物=人間としては
「触れ続ける床との関係性」の影響はとてつもなく大きいと考えることは自然なはずです。

しかし「設計」や「建築」という学問の分野の側からみると
「床材」はぜんぜん重要な素材ではないのです。
なぜなら「建築」は建物を建てるための学問であって

人間という生き物が「触れ続けて~求め続ける」床とは?…
そこから影響を受け続ける結果は?…という観点が欠落しているからです。

弊社はこの部分に関する建築業界の方々へのご理解をがんばってきたつもりなのですが
現在では原則的に建築業界への「卸売り」はせずに
お客様への直接販売を原則とさせていただいています。

ですから弊社は

「床の違いは重要~同じ木でも樹種の違いは重要~杉は杉でも品質はピンキリ!」

ということを発信し続けながら

「お家を建てる~直す~お家を買ってすぐに直す~賃貸だけど敷く。」
そういう機会での、事前に弊社にお問い合わせいただいての
直接購入をお願いしています。

赤ちゃんが好感触に感じる素材

どんなにカッコイイ高価な蛇口であっても、出てくる“水”は一緒です。
どんなに高価でスタイリッシュなレバーハンドルでも安価なレバーハンドルでも
ドアを開けた向こうのお部屋は一緒なはずです。

けれどもわたしたちは
「床を変えれば人生が変わる!」を経て
「床が変えなければ人生は変わるまい!」と考えはじめています。

【百年杉】床材=「尾鷲香杉」をご検討いただければありがたいです。

【百年杉】床材≒「人肌」好感触を科学する その1「吸湿性」

わたしたちが触れて最も「心地よい」と感じる素材は何だろうか?
に関しては実に真剣に検証を続けてきたのですが…

それはやはり「人肌(ひとはだ)」ではないでしょうか。

さらにひとくちに「人」と言っても千差万別ですが
求める「人肌」は老齢の肌というよりは、おそらくは…
「赤ちゃんのホッペ」のような艶やかなしっとりとした柔らかさの触り心地が
人類が最も「心地よい」と感じる感触なのではないでしょうか。
真面目な話としてわたしたちは
そういう考えに行きつきましたので、以降はそうであると仮定して話を進めていきます。

「住まい」における唯一の接触部材であり続ける床材が
「人肌(ひとはだ)」のような「心地よい」感触であれば
わたしたちは常に「心地よさ」を感じ続けることができて
「じっくりとした各種能力の成長や維持」につながりそうな気がしてきます。

わたしたちはそんな床材こそ【百年杉】に他ならないと考えています。

わたしたちの身体は…

「不感蒸散(ふかんじょうさん)」といって
無自覚なのですが、常に身体から湿気を放出続けている生き物です。
そう、“いのち”ある限り、湿気を放出し続ける生き物なのです。

わたしたちの身体は、そんな特性がありますから…
この放出される湿気を吸収してくれる素材でなくては
放出された湿気が露になってベタベタとした不快な感触になります。

受け入れて包み込む素材

身の回りの素材で言えばタッチパネルに触れた際の気持ち悪さですとか
クリアファイルやガラスなどもそうです。一見ツルツルなのですが
わたしたちの指先から放出される湿気が露となってツルツル面に付着しますから
ベタベタして不快に感じてしまうのです。

好感触NO.1=「人肌」説を考えていきますが、まずその1として…

◆床材その1 吸湿性を持つ床材でないと気持ち悪い◆

この吸湿性という観点から言えば、たとえば「握手」や
それこそ愛し合うことが「不快」ではないのは
わたしたちの「人肌」が湿気を放出しながらも
その湿気をたがいに吸収しあっているからです。

もし?わたしたちの肌が他者の湿気を吸収しない仕組みであれば
不快が理由で密接なコミュニケーションを避け続けて
あっさり人類は滅亡しかねないように思います。

「人肌(ひとはだ)」の吸湿性は
それくらい大きな要因であるとわたしたちは考えてます。

そう考えますと「吸湿性の床材」は
「木、土」くらいのものしかありませんからね。

わが国でも、1000年前までは「土」の床に住んでいましたが
現代社会における床材に関しては
「木」しかないということがお分かりいただけると思います。

まず床は「木」でないと、不快の連続になることは必須なのです。
最低限、木でない床はあり得ない選択だと考えるのは当然のことなのです。

【百年杉】床材≒「人肌」好感触を科学する その2「軽い~やわらかい木」

じゅあ、木の床であればなんでも心地よいかと言えば、実はそうでもありません。
それこそ「適材適所」です。

平熱は高い方が免疫力も高いと考えられていますが
わたしたちの「肌」は36℃~37℃程度の「温かさ」を有しています。
ですから最も気持ちよいと感じる「人肌」と同じような
「温かい木の床」が好ましいということになります。
木の温かさは木の軽さと柔らかさに比例します。

「温かい木=軽い木=柔らかい木」

「軽い木」というのは、「樹内にたくさんの空気を内包する」ということです。
身近な素材で抜群の断熱・防音性能を発揮する素材は空気です。

ですから空気が樹内に豊富に存在する
「軽い木、かつ柔らかい木=「人肌」のように温かい木」ということになります。

下記の表は比重といって、木の重さを表した表なのですが
その数字が小さければ小さいほど
「温まりづらく冷めづらい木=温かい木」であって
その数字が高い木ほど「温まりやすく冷めやすい木=冷たい木」ということになります。

(数字が小さいほど内包する空気の量が多いので温かい。同じ木でも大きく違う。)

表には記しませんでしたが
熱伝導率で比較すると鉄だと木の800倍くらい。アルミニウムだと2000倍くらい
「熱しやすく冷めやすい素材=冬は冷たく夏は熱い素材」ということになります。

話を樹種による温かさの違いに戻します。
体感としては上から4番目のヒノキの床でさえ
冬季はずいぶんと冷たく感じますから、桧あたりがギリギリの許容範囲のように思えます。

裸足歩行の日常が可能な「人肌」のように温かい床材は
たった4種しかないのです。

その下のアカマツはいわゆる外国産材であればパインという名前の木と同等です。
これくらいになりますと、冬季の素足歩行は困難になってきて…

ミズナラ(外国産だとオーク)のような木になりますと
冬季の素足歩行はとてもきびしい。
オークになりますと
欧州のように靴を履いて屋内を歩き回る文化の床材です。

清潔な靴を脱いだ素足歩行生活をするのであれば
ヒノキより上の樹種が科学的な数値として必須であるように考えます。

【百年杉】床材≒「人肌」好感触を科学する その3「しっとり感」

さいごに「人肌」の持つ…
「しっとり感=うるおい感」です。
それこそ化学物質クリーム塗布ではなく
赤ちゃんのホッペのような素肌の床材が持つ「うるおい感」です。

これは樹内に保有する植物精油(エッセンシャルオイル)の豊富さしかありません。

軽さ=柔らかさ=温かさでは杉以上の桐(キリ)なのですが
桐という木は製品化する前に材の変色を防ぐために「あく(=精油)抜き」を狙って
雨ざらしと紫外線にて精油分を飛ばしてから製品化します。
桐は材としての精油分のシットリ感は感じづらくパサパサした感触です。

桐の床は「人肌(ひとはだ)」が持つ「しっとり感=うるおい感」の面では脱落です。

しかし桐は、家具材としては世界に誇る樹種です。
樹内に精油も少なく、空気は大量にありますから表面の炭化は進んでも
延焼が内部に進まないから、桐の家具内の大切なモノは極めて燃え尽きづらい。
床には「しっとり感」が無くてもうひとつですが
桐と言う木は、実に素晴らしい家具用材でありましょう。

こうやって考えてきましたが
前項の比重の最も軽いバルサは
温かいのですがあまりにも「やわらかさに過ぎて」いますから脱落。

そうなるとわが国古来より使われてきた実績のある
杉と桧という2種しか人間が求め続けている好感触の床は無いことが
数字上でもおわかりいただけると思います。
(表にはありませんが、サワラもいいですね)

そしてさらに「人肌」のような温かさというと
桧では冷た過ぎて
杉がもっとも近くなるのですが…

杉は杉でも
樹齢に比例する豊富な「しっとり感」の精油分を有する杉は
最低限樹齢80年くらいは必要であり
白太(しらた)部は香りも「しっとり感」も無いので

【百年杉】の赤身部が持つ
「しっとり感=うるおい感」が最も「人肌(ひとはだ)」に似た感触の床材ということになるはずです。

不思議に思うかもしれませんが、同じ【百年杉】でも白太(しらた)部には
「しっとり感=うるおい感」はありませんし、香りさえも有しません。

冒頭の記述どおり、「人肌(ひとはだ)」のような感触の再現性が
【百年杉】の床材の製造開発のコンセプトですので

弊社の【百年杉】床材は赤身部のみで構成されています。
白太部は節も少なく、見た目の個体差も少ないので
素人受けはいいのですが、床材としての効能はほぼゼロでしょう。

上の写真は杉の同一丸太どころか、同じ木片でも白太と赤身でこんなに違うのか?…
という実験結果の木片です。
まったくカビも無く!虫に食われない赤身(あかみ)部に対して
カビだらけの虫食い状態の白太(しらた)部がお分かりいただけるように思います。
同じ樹種~同一丸太でも、こんなにポテンシャルは違うのです。

交感神経の抑制と副交感神経優位の「睡眠に最適な杉の香り」ということが
最新の科学によってわかってきましたが、白太(しらた)部は香りもしませんしね。

白太部は床材使用に関する限りは「害の無い素材=紙のようなモノ」の域を出ないと判断。

【百年杉】床材=「尾鷲香杉」床材に関しましては
白太部を除く赤身部のみの使用という、こだわりを持っています。
(白太部が使えないわけではありません。赤身部に比較して湿度調整能力は大きい。洗面室壁面など一時的に多湿になる場合が多いが水がかからない場所の壁材などに杉の白太部の使用はより良い結果をもたらす適材適所ではないでしょうか)

床を【百年杉】=「尾鷲香杉」に変えて人生を変える「嗅覚」

これまでに何度も記してきた【百年杉】の樹内に内包する豊富な植物精油は
安定した乾燥期の冬季はチョボチョボと控えめに放出…
湿度変化の大きなお彼岸~お彼岸の期間(春~秋)は
多めに樹内より放出されて上方に揮発されて漂います。
それをわたしたちは「香り」と感じますが、さらにその香りからの反応として
「脳⇔各所」に様々な働きかけがされて、いろいろなリアクションがとられ続けて
結果として、「睡眠」などに効果があがっているようにわたしたちは考えています。

これが薬理的な効果であれば、もっと遅いと思うのですが
極めて迅速なリアクションとして様々なhappyな感想を聞き続けてきましたからね。
鼻水・鼻づまりなどの花粉症の症状などですと
1時間以内に収まるケースも珍しくありません(驚)。

裸足の素足での生活

ですからわたしたちは【百年杉】とわたしたちとの素敵な関係性は
薬理的な関係性ではなく

脳を中心とした恒常性維持機能に近い…
その環境下における最適化に向けたテキパキとしたリアクションではないかと考え続けています。
このあたりの推察に関しましては、その方向性だけでもよいので
できるだけ早期の科学の進歩に期待したいところです。

1階の床を【百年杉】にしますと
2階に居てもその「香り」が伝わるとの話をよくうかがいます。
【百年杉】の香りはそれくらい濃厚です。

【百年杉】の香りとわたしたちとの関係性については
「【百年杉】の12年間の検証」
にて詳しく掘り下げますので、ここはサラリと触れておきます。

いびきの消失や軽減。副鼻腔炎を含む鼻呼吸に難のある方々の症状の消失を含む
改善
の多くの「個人の感想」をいただき続けてきました。

【百年杉】の香りが、わたしたちに恩恵をもたらすのであれば
シンプルに【百年杉】はわたしたちの呼吸器官=鼻
(わたしたちの身体の仕組みとして呼吸器は鼻であって口ではありません)
より下部にあるほうがイイに決まっています。

なぜなら、植物精油は上に向かって揮発していくのですからね。
やはり恩恵の源である【百年杉】がわたしたちの足元という近くで
直接触れられる関係性がイイに決まっています。

もう一度繰り返します。
「住まい」の相談のすべてを建築業界に委ねてしまっては
床材なんてたいしたインパクトもない、名もない役者さんなのですが
わたしたちのように「住まいの素材の変化による人間という生き物のリアクションの違い」
という観点から考えれば、「床材」は最も人生を左右する「住まいの素材」なのです。

ご自分の「住まい」を建てるにあたって
「建築」という学問の方々の意見のみを聞きながら実行していては
(もちろん不要とは思っていません。頼りにすべき方々です)
わたしたちのような、※「植物と人間との素敵な関係性」という方面よりの思考には到達できませんので
バランス感を欠いた判断につながるというようなことはないでしょうか。
「分業・効率化され過ぎた」現代社会の仕組みは、なんともヒトを幸せにしづらい感覚を持ちます。

【百年杉】床材のご使用のご検討をお願い申し上げます。

強制床暖房はだいじょうぶなのでしょうか

長く書き記してきました、人類という生き物にとって
その能力の開花と維持に必要な「住環境」という考え方による
【百年杉】の床材=「尾鷲香杉」なのですが
残念ながら現状のわが国の床材の多くは特殊シート張り床材≒プラスティック床材です。

なぜ?そういう床材が大量に使われているのか?は…
◆安い(選択決定してもらえる機会が増える)という=建築業界の利益。
◆「呼吸しない床材」ですから、マニュアル化が楽で安価な施工=建築業界の利益。
◆生物資源ではないのでメンテナンス行為も楽=建築業界の利益。
…ではないでしょうか。

「住み続けるお客さまの利益=心身のコンディション」という発想は、ほぼありません。

そして、このような「冷たい化学物質製床材」となりますと
冬季はとてもじゃないけど素足で歩けたものじゃありませんから
強制床暖房といって、電気なり温水なりで強制的に温めた床材にしたくなります。

しかし、夏季のエアコンがわかりやすいのですが
涼しいにとどまらず人造の温度調整装置であるエアコンは
必ず「過ぎて」寒く感じるようになります。

それと同じように…
もし?強制床暖房という自然界にはあり得ない「過ぎた温かさ」を
身体内のセンサーが「過ぎた熱さ」と感じてしまえば
恒常性維持機能の一環として
脳の視床下部が(平熱)体温を下げる指令を出し続けはしないでしようか。

「そんなの考えすぎだよ。科学でも立証されていないしね。」

たしかに考え過ぎであればいいのですが…

現代人に増えていると言われている平熱の低体温化と
(100年間で0.5℃程度下がったとの報告もあります)
「住まいの環境要因」としての強制床暖房の普及との関連性に関しましては
これからの科学の進歩と探求に期待するにしても…
もし?そういう方向性であった際のリスクが大き過ぎないでしょうか。

「強制床暖房」とは、30万年間の人類の歴史の中で
人類が経験したことのないような…
自然界には存在しなかった、エネルギーを集約した「強烈な熱さの床」に
触れ続ける「住環境」であることは間違いありませんので
やはり、そのリアクションについても考察をし続けて
「住」の素材の選択は“超保守的”に考えることも重要ではないでしょうか。

平熱体温の高さと免疫力は比例すると…多くの先生方がおっしゃっていますし
具体的に現代のこどもたちの平熱の低温化傾向に
警鐘を鳴らされている専門家の先生も多いですよね。

また「ハイハイ省略」にて生後半年くらいで
「立ってしまう赤ちゃん」の多さについても
その後の心身への悪影響について、多くの先生方がその危惧を懸念されています。

それらと「不快な感触の床」と「脳が熱く感じているかもしれない床」との
因果関係の立証は簡単ではないのは承知していますが

「住まい」を35年ローンで支払うとするなら
「住まいの部材選定」は食材の35年間分の事前発注のようなものですので
極めて慎重に進めることを強烈にお勧めいたします。

「食」は途中から変えられますが「住」は困難です。
また「食」と「住」は幸せの領域が違いますので
どちらか一方のみの留意では、補えるはずもありません。
「住」の失点は「住」で補うしか方法は無いはずです。

基本的な仕様と部位の説明

基本的な考え方は「精油分に応じた価格」です。
「杉のオイル売り」とでも申し上げましょうか。
【百年杉】の恩恵の源のほとんどは精油分ですので
その保有量に応じたグレードになっています。
杉は個体差が激しい樹種ですが、さらに同じ丸太でも、その部位によって保有する精油分はずいぶんと変わってくるのです。

赤身部の色が濃いほど香りも濃厚なのですが、杉はこんなに色に差があります
部位による違い

白太と赤身

ゆで卵に例えますと、白身の部分を「白太(しらた)」、黄身の部分を「赤身(あかみ)」と言います。

「肌目(はだめ)」

白太はもともとの水分保有量が多く、その水分を乾燥させてから製品化しますので、貯えられる湿度である「貯湿力」が豊富です。白太は多湿な夏季のあるわが国では、壁材や天井材にとても向いています。

また丸太は、その樹皮の外周部に枝跡である「節(ふし)」が無くても、内側に入れば入るほど節が多くある=「バウムクーヘンほしぶどう入り」のような状況です。丸太の外側の方の白太部で、節が無い板や少ない板を製造する事はそうは難しくないという特徴があります。

節とは活発に光合成をしていた枝跡ですから、生命力を感じます。実際に見た目におきましても、壁や天井の板に大きな節が多数ありますと、「勢い」に押されて「落ち着き」は感じづらくなります。エキサイティングな見た目も楽しみたい店舗などでは節も使いようで面白いのですが、ご自宅ではやはり「落ち着き」のあるルックスが良いようです。節の少ない板の製造がそう難しくはない白太部は、壁・天井材での使用が適材適所のようです。

赤身部は精油分豊富な部位です。白太は香りがしませんが、赤身は濃厚な香りがします。白太部は貯湿量も多いのですが、まるでスポンジのような柔らかさですので床材には適していません。白太の床材使用は適材適所ではないのです。ところが「安ければいい」という論理からなのか…適材適所を考えずに…杉の白太部を使った床材は多数流通しています。わたしたちは適材適所にこだわった考え方から、「尾鷲香杉」の床材は赤身部のみとしています。※

※弊社も厚みが30ミリ程度ある床材の場合では白太部が混入していても良いと考えていますが、15ミリ程度の薄い床材では白太部が混入しないことが適材適所と考えています。

杉木材の部位

そして同じ丸太の赤身部でも、その赤身の外周寄りの部位は最も精油分豊富であり、節も現れづらい部位です。(部位別写真の3.4.17.18あたり)この部位はマグロに例えると「大トロ」の部分でしょう。「杉のオイル売り」の最も価値ある部位です。

赤身部はその内側である樹芯部に向かうにしたがって精油分も少なくなっていきますので
【百年杉】床材=「尾鷲香杉」では「大トロ」の部位に近い赤身部の外周寄りより樹芯部に近づくにつれて

「黒芯(くろしん)」
黒芯

「肌目(はだ)」→「小枝(こえだ)」→「枝目(えだめ)」
というグレード構成になっています。
「肌目」が最も精油分が豊富で、「枝目」が最も少なくなります。
見た目では節の多さや小ささなのですが、本意としましては「保有する精油分量」によるグレード構成となっています。

赤芯と黒芯

「赤芯(あかしん)」
赤芯

同じ赤身部でも保有する精油分の質と量は「色の濃さ」に比例します。
ピンク色の赤身部よりも血液のような赤色の赤身部の方が精油分は豊富で香りも濃厚です。

【百年杉】の床・壁材である【尾鷲香杉】は単なる高樹齢材ではなく、さらにセレクトして製造されていますから、色の薄い赤身部は少ないのですが、大別するなら…
もともと黒い赤身が乾燥の過程で赤黒くなった板と、黒い赤身部がそのまま黒い板になったモノと2種ります。
前者を「赤芯(あかしん)」、後者を「黒芯(くろしん)」と表記しています。※

※「黒心(くろしん)」と表記されるのが一般的ですが、弊社はあえて品質が違う製品という意味で「黒芯」と表記しています。

黒芯は赤芯とは明らかに質の違う精油分を持っている印象がございます。
現代社会においては、それらの「強烈な自然界の化学物質」を受け入れる地力(じりき)をお持ちでない方
も増えていますので、ご購入前にはサンプルなどを使ってしっかりと体感チェックをしてください。

源平(※壁・天井材のみ)

「源平(げんぺい)」
源平


白太部と赤身部の混在する板を源氏と平家の旗の色になぞらえてか…「源平(げんぺい)」と言います。赤身と白太の両方の良さが含まれているともいえますし、こだわりのないスタンダードな部位とも言えます。

グレード設定

これまでご説明してきたように、同じ杉でもその部位によって細かく呼び名が異なって
さらにそれらの適材適所が考えられているのです。
以降、【尾鷲香杉】の保有精油分の量による各種のグレードをご紹介いたします。

TOP(トップ)「肌目(はだめ)」


同じ百年杉の赤身・黒芯部でも、その外周寄りのアウトコース部は最も精油分豊富な場所で、マグロで言うところの大トロになります。「尾鷲香杉」の最高品質製品です。それが証拠に同じ赤身部でも最も色が濃くなっています。この辺の部位は百年杉ともなると節はほぼございません。この節がほとんどない最も精油分豊富な部位が「肌目(はだめ)」になります。(※上部写真における大体の位置:3・4・17・18)

MIDDLE(ミドル)「小枝(こえだ)」

小節(こぶし)と呼ばれる小さな枝跡のみの「木あじ」です。「肌目」よりもう1~2枚内側の赤身部より製造しています。精油分は「肌目」には劣りますが【百年杉】が持つ上品な木目を楽しめる製品です。やがて抜け落ちてしまう節をあえてくり抜いて他の木の丈夫な節を最初から移植して埋める=「埋め木処理」が施してある製品です。(※上部写真における大体の位置:5・6・15・16)

BOTTOM(ボトム)「枝目(えだめ)」


さらに赤身部を内側に入っていきますと、かつての枝跡である節がたくさん出てきます。そんな枝跡が多くある「木あじ」です。精油分としては前述の各種のグレードには劣りますが、それでも【百年杉】ですので、他の杉製品とは一線を画す香りと色艶です。「小枝」同様、「埋木処理」が施してあります。
(※上部写真における大体の位置:7・8・12・13)

プロ施工用【百年杉】床材=「尾鷲香杉」

長さ1820㎜×幅130㎜×厚み15㎜(12㎜対応可能です)
14枚入(3.31㎡)=畳2畳分=約1坪

※時期によっては「幅150製品×12枚入=畳2畳分」の場合もございます。

※木造住宅に多い厚み30㎜の対応も可能です。あらゆる特注に応じます。「尾鷲香杉」で対応不可能であれば、どんな杉でも対応不可能です。

無塗装品/本実(ほんざね)加工・エンドマッチ加工品
ダンボール梱包品=マンションエレベーター荷上げ/現場到着可能な製品です。

スギの床板

床材は全て赤身部のみ

床材は全て赤身部のみで構成されています。
その色を「赤っぽい」と「黒っぽい」の2種に大別して

  • 「色問わず」→安価な「赤芯・黒芯込み」グレード
  • 「色ぞろえ」→「赤芯」か「黒芯」を指定→上級グレード

とさせていただいています。
この2つをまずお選びください。

(例):様々な症状をお持ちの方が来る治療院の床には、自然界の強烈な化学物質である「黒芯」を受け入れる地力(じりき)が無い方の来院も考えられますので、「赤芯」のみのグレードにした。(※ このように様々なケースに関しましてわたしたちは多様な経験を有していますので、ご遠慮なくお問い合わせください。)

グレード (赤身部のみも)色問わず 色ぞろえ
※ 赤芯か黒芯かをご指定下さい
肌目 91,200円 109,400円
小枝 60,400円 73,000円
枝目 40,800円 49,200円
木なり 67,100円 80,700円

 

(価格は送料込/税別)

セルフビルド用【百年杉】床材=「どこでも【百年杉】」

●製品寸法は 長さ910ミリ×幅130ミリ×厚み15ミリ(エンドマッチ加工無し)
※幅が152ミリになる場合もございます

…の1種類のみです。

「どこでも【百年杉】」3種の【百年杉】床材よりお選びください。

【百年杉】床材のグレードは、精油分の含有量にあわせて3種類ご用意しました。
3種のグレードと設置のお部屋の広さに応じた目安になる金額は以下になります。

●「置くだけ【百年杉】」BOTTOM(ボトム)「枝目(えだめ)」
質感:節大きくて多い 精油含有量少量(=【百年杉】の中では少ないが…他社製品に比較すれば特大)。

↓↓下記写真は含有精油分の大小が写真にてわかるように板の一部を切って撮影(実際の商品ではありません)

●「置くだけ【百年杉】」MIDDLE(ミドル)「小枝(こえだ)」
質感:節小さく少ない 精油含有量中級。【百年杉】の中でもかなりの逸品。

MIDDLE(ミドル)「小枝」~BOTTOM(ボトム)「枝目」混合施工例

↓↓下記写真は含有精油分の大小が写真にてわかるように板の一部を切って撮影(実際の商品ではありません)

(写真には節がありませんが「小枝」には小さめの節があります)

●「置くだけ【百年杉】」TOP(トップ)「肌目(はだめ)」
質感:節無く、赤身部外周よりの大トロの豊富な精油分。まさに至高たるTOP OF TOPの【百年杉】床材の逸品。

↓↓下記写真は含有精油分の大小が写真にてわかるように板の一部を切って撮影(実際の商品ではありません)

TOP(トップ)「肌目」(はだめ)施工例
(同じ【百年杉】の赤身部でも、その部位によって精油含有量に差異があります)

壁材

尾鷲香杉 施工例 壁 黒芯肌目
厚み:12㎜/長さ:1,900㎜、2,700㎜、3,640㎜の3種類
無塗装品/エンドマッチ加工なし/本実目透かし加工品

※「横張り」にする場合など本実加工にも対応いたします。

床材と違って、壁や天井材に白太部の使用は適材適所ですので、「白太」や「源平」を含んだ製品構成になっています。

スギの壁板

(上記写真の右側にある“横張り”の建具は他社の製造した製品です。樹齢も150年以上はありそうです。左側の“縦張り”は【百年杉】の壁板である「尾鷲香杉」です。写真をみても色艶の輝きの違い精油の違いがおわかりいただけると思います。樹齢に劣っていてもこれだけ輝きが違うのです。)

【源平・白太込み】

グレード 長:1900㎜×幅:114㎜  (16入)3.47㎡ 長:2700㎜×幅:114㎜  (10入)3.08㎡ 長:3640㎜×幅:114㎜  (8入)3.32㎡
肌目 43,000円 47,500円 54,400円
小枝 35,000円 38,500円 44,000円
枝目 27,000円 30,500円 34,400円

(価格は送料込/税別)※この製品の「肌目」には、針節・は節と呼ばれる小さな節跡が含まれます

【赤身(赤芯・黒芯)】

※ 色ぞろえは赤芯か黒芯かをご指定ください。

グレード 長:1900㎜×幅:114㎜  (16入)3.47㎡ 長:2700㎜×幅:114㎜  (10入)3.08㎡ 長:3640㎜×幅:114㎜  (8入)3.32㎡
肌目 色問わず 79,800円
色ぞろえ 95,800円
肌目+小枝
色問わず 73,500円
色ぞろえ 87,500円
肌目+小枝
色問わず 82,400円
色ぞろえ 98,400円
小枝 色問わず 51,000円
色ぞろえ 62,200円
枝目 色問わず 36,600円
色ぞろえ 44,600円
色問わず 40,500円
色ぞろえ 48,500円
色問わず 46,400円
色ぞろえ 55,200円

(価格は送料込/税別)

傷は劣化ではないという考え

杉は柔らかく、モノを落とした時など傷つきやすい樹種です。
しかし、「木材の風化の速さも条件や樹種によってかなり差はありますが、通常は風雨にさらされても100年で表面から3㎜程度とされ、量的には100年で1.8%程度という調査もありますから半分が無くなるのに実に2700年もかかることになります。」(上村武著「木づくりの常識非常識」より)と言われていますから、杉の床の傷→ 劣化…性能低下…崩壊の序曲ではないのです。「木あじ」、「風格」、「生活の歴史」と考えていただければと思います。
また、傷つきやすいという事は修復もしやすいということでもあります。
下の写真は「尾鷲香杉」の床板にあえて傷をつけて(写真①)…その上にビチョビチョに濡らしたティッシュを置いて(写真②)…傷ついた部分を膨らませた(写真③)実験です。アイロンと濡れ雑巾を使って強制的に膨らませば早く効果は表れますが、この方法でもかなりリカバリーできます。

写真①キズついた床板(○印内)
写真①キズついた床板(○印内)
写真②濡らしたティッシュを置いて15分ほど放置
写真②濡らしたティッシュを置いて15分ほど放置
左の写真③ティッシュを外してしばらく放置
左の写真③ティッシュを外してしばらく放置。
右側の浅い凹みはほぼ修復。
真ん中と左側もよく見なければ分からない程度に修復されました。

※ 汚い水や濡れたティッシュを長時間放置すると水染みになる場合がございます。

有限会社 加藤木材
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