『百年杉』の専門会社 加藤木材

現在のこの国のエビデンスという科学的な根拠とは
「Aという物質が体内のBという細胞に対してどう作用しているのか?…」
に終始している感を持ちます。

もちろん、それらも重要です。
しかし、この30年ほどで【皮膚】は顔面周辺の五感を超えるようなスキルを有する
この地球上の哺乳類の中で最も高感度なセンサー
(例えば耳では聞こえない超高周波の音をキャッチしたり、可視光線外の赤外線や紫外線さえも皮膚は認識していることや匂いも味覚さえも皮膚はキャッチしていることがわかっています)であることがわかっています。

そしてそれだけでなく
まるで脳のように「思考すること」や体内の細胞に直接「指示・命令をだす」ことが
可能な臓器のような存在であることもわかっています。

脳だけでなく…いや脳よりも
むしろ皮膚がわたしたちの未来を左右していることがわかりつつあるのが
「科学」の現在地点なのです。

ご存知ない方が多いので身体の中での思考作業が可能な
「脳~(常在)菌~皮膚」という3つの存在と役割を整理します。

変化し続ける外部の環境要因によって、すぐに死なないように…
恒常性維持機能(ホメオスタシス)の実現と維持のために
わたしたちの爬虫類脳は絶えずテキパキとわたしたちという個体が死なないように
体内各所の細胞に命令や指示を与え続けていると考えられてきました。
たとえばわたしたちの体温が一定なのは
爬虫類脳からの「24時間×一生」の体内各所の細胞への実に細かい指示・命令の継続の結果なのです。

そして爬虫類脳は頭蓋骨の真ん中に位置していますので
体内各所~身体周辺でおこっている各種の問題点や周辺環境要因に関する情報を
自ら得ることができません。命令はできるのですが
命令の判断のための「情報」を爬虫類脳は独自では得られないのです。

そしてそれらの「体内情報」はおそらく腸内細菌に代表される
「脳腸相関(のうちょうそうかん)」のように…
実に体内の9割を占める常在菌からの情報を得て爬虫類脳は…
わたしたちの個体の生き残りの可能性を引き上げるための指令を
体内各所の細胞に出し続けているのでしょう。
これらに関しては完全に明らかになっているわけではありませんが
体内の遺伝子由来の細胞は身体の1割程度に過ぎないのですから
体内の常在菌からの情報をまったく得られない状況では
体内の正確な情報とは言い難いですからね。
おそらく身体の内部に存在する「他の生き物」である常在菌よりの「情報」を
(爬虫類)脳が信用して行動していると考える事は
その全てまでは明らかになっていないものの
(爬虫類脳⇔腸内細菌などは徐々に明らかになってきています)
極めて自然な道理であると考えても問題は無いはずです。

そして身体の周辺の外部の情報…
こちらはそのすべてが【皮膚】からもたらされていることは、もはや間違いの無い事実です。
その情報のどの程度が爬虫類脳を介して指示を出されていて
どの程度が皮膚から直接細胞にむけて指令が出されているのという割合がわかっていないだけなのです。

外部の環境要因に対応~連動する体内のリアクションに関しては
【皮膚】がそのすべての発端の情報伝達を受け持つだけでなく
思考や選択さえも添えて直接、細胞に命令が伝えられていることは
もはや世界中の皮膚の研究者によって共有されている事実なのです。

話を整理します。
爬虫類脳は司令塔なのですが、身体の内外の「今の情報」を得ることができません。
それらの「情報」の体内の情報に関しては遺伝子由来の細胞だけでなく
(腸内)細菌からも得ていることが予想されて…外部情報に関しては【皮膚】よりの情報が頼りです。

また、爬虫類脳からの体内各所への細胞への指令とは
「生死」に関わる重要な事でもありますので、体内各所の細胞さんたちは
爬虫類脳の指令に関しては絶対服従するという特徴があります。
指令に対する「さじ加減」としての修正動議なんてまったく存在しない絶対命令なのです。
(おそらく【皮膚】からの命令も同様でしょう)
そこに民主主義は存在しません。絶対帝国主義なのです。

そして(腸内)細菌は、脳からの指令に頼らずとも独立して活動できる
独自の神経ネットワークを有するものの
遺伝子由来の存在ではない「他の生き物」ですので
体内の細胞たちに直接命令はできない存在なのです。
しかし、おそらく体内のあらゆる情報に最も精通している生き物です。
だから「食」は重要。

そして最後に【皮膚】!
この…「脳~(腸内)細菌~皮膚」という3つのうち
唯一、身体の周辺のあらゆる「情報」を
この地球上の哺乳類の中で最も進化したスキルフルな能力を生かして
高感度にキャッチするだけでなく
言わば解説付きの情報として直接、体内の各所に命令できる唯一の存在なのです。

わたしたちは高度な知能を有するがゆえに
大脳皮質(人間脳)のみによって未来を選択していると
錯覚をしがちな生き物なのですが…
脳よりも【皮膚】がわたしたちの未来を決めているかのような…
「身体のめぐり」に関する仕組みがわかってきているのです。

「命令はできるけど情報を得られない(爬虫類)脳」
「情報は得られるけど命令できない(腸内)細菌」
そして【皮膚】のみが唯一
「自ら情報を得る能力を有し…かつ、その情報をもとに生き残りの可能性を引き上げるための命令を体内各所の細胞に実行できる唯一の存在」
なのです。

皮膚がわたしたちの未来を決めているのです。

ここ30年ほどで世界中の研究結果によって明らかになってきた…
これらの「【皮膚】の驚きの能力」
有益にわたしたちのライフスタイルに役立てるとなると
医学書だけでなく…
あらゆる教科書の根本的な書き換えが必要になってくるように思うのですが
わたしたちはそれを実行できるのでしょうか。
いったい何年かければできるのでしょうか?…50年?…100年?…。

学問に限らず…この国の組織の全てであるピラミッド構造は
新たな発見や事実を極めて受け入れづらい構造ですからね。
だってピラミッドが崩壊してしまうもん。

また前述のドイツ建築家の話でもそうですが
自らが産み出した科学の特性を理解しながら、科学と付き合い続ける民族ならまだしも…
わたしたちは、たった150年前までは科学不要な
多様なコンテンツ=八百万の神々(植物)に恵まれ続けたゆえに
「科学的な思考の継続」の習慣の無い国民性ですからね。

この国の構造的な「科学との付き合い下手」は
もはや「科学に支配されている」感を持ちますので
「科学に支配されているゆえの新たな科学の事実を取り入れられない国民性」
というあたりがこの国の現在地点ではないでしょうか。

「A物質が体内のB細胞に対してどう作用しているのか?」
という思考に終始しているこの国の大人たちに
新たな知見を自らのライフスタイルに取り入れ続けていく…
という行動ができるのでしょうか。

くしゃみ、鼻水…咳や発熱さえも免疫行動であるはずなのに
それらを抑えるクスリを望むようなわたしたちに…
【皮膚】がわたしたちの未来を左右しているかのような事実がわかってきたのに
それらの貴重な研究結果を生かすことができるのでしょうか。

(つづく)