『百年杉』の専門会社 加藤木材

インフルエンザウイルスは多湿な環境に弱い。
だから冬に猛威を振るっているし
温度も関係ありますが、相対湿度が50%もあれば
ウイルスの生存率が3%くらいになるデータもある。
97%ものウイルスが死滅する環境であれば、感染のリスクも減ると考えるのは自然であろう。

しかし最近は夏にもインフルエンザウイルスが暴れているらしい。
これに関しては我が国の現代建築の木の無い…
過乾燥状態の「住まい」との関係はどうなのであろう。

気温が高くなれば空気中に内包可能な水蒸気量が増えるから
水蒸気量が増えない限り、暖房をかけて温度が上がれば
相対湿度が下がってウイルスにとって好適な環境になってしまいます。

空気中に有する水蒸気量が多過ぎれば、今度はカビ菌などの繁殖に適してしまう環境になってしまうし、少なくなれば、ウイルスがたくさん生存できる環境になってしまうのである。

それでは多くても少なくても不都合な空気中の水蒸気量をある程度一定に保つための具体策を考えてみよう。

多湿過ぎの状態の、余分な水蒸気を「空間」の中のどこかにいったん預けておいて
足りなくなった際には、また水蒸気を返してもらうなんてことは可能なのであろうか。

可能である。住まいにおける唯一の湿度の預け場所は木であり
その最も有効な樹種は杉であろう。

博物館の収蔵庫内の国宝をカビさせずに、しかも干からびずに保存されるような
一定の湿度を保つ環境=収蔵庫内の空間を作る為には、いまだわたしたちは木のお世話にならなくてはならないのである。

正倉院正倉
(正倉院の桧の校倉づくりばかりが有名で高樹齢杉の唐櫃(からびつ)を知らないヒトが多いのは、手柄をヒトに持っていきたい建築業界の意向と木材業界の怠慢の両方であろう)

1300年前の正倉院の宝物も100年~200年杉製の「唐櫃(からびつ)」という箱内に保存されていたから今に伝えられているのですし、現代美術館の収蔵庫の多くは杉板張り(場所によっては桧もある)の床壁天井である。数千万円規模の高価なエアコンは補助的に設置されているに過ぎない。杉が無ければ、国宝はすべて干からびるか、カビてしまうのである。

杉の唐櫃(からびつ)
高樹齢杉材による唐櫃(からびつ)が宝物を守ってきました。空間の湿度維持には【百年杉】なのです。

いかに空調や加湿器という機械が補助的であって
機種によっては気休めに過ぎないかがお分かりいただける話である。

今回の新型コロナウイルスもそうだとは断定しませんが
やはり湿度には弱いはず。

飛行機内、新幹線内、電車内、バス内、オフィス内や商業施設内の湿度は恐ろしく低い。
口の中がカラカラになるでしょ。その「空間の環境」がウイルスの土俵ということ。

飛行機内なんて20%もあるまい。
そして前述のそれらの空間内の人口密度も高い。
まさにウイルスが元気に活動して生息する状態がそろっているんですよね。

わたしは自分の車でも車内は寒いくらいの感じで走っています。
なぜなら暖房によって湿度を下げたくないからです。
寒けりゃ重ね着すればいいだけのことだ。
Tシャツを3枚に長袖を1枚が厳冬期のわたしのスタイルである。
TシャツとTシャツの間には空気=高断熱材が存在することになるからね。
それをたった1枚のダウンジャケットとかマフラーのみで
寒さをしのごうとするから、微調整が困難になるから寒くなって風邪をひく。

そういえば新型コロナウイルスの猛威が報道されているが
いわゆる一般のフツーの風邪もコロナウイルスのはずである。
普通にいままでも…そしてこれからもコロナウイルスによってわれわれは健康を脅かされ続けるであろうし、SARS~MERS~今回と約10年周期でやっかいな新型が表れているのである。

話を空間内の湿度に戻そう。
湿度維持にもっとも効果的なのは木なのである。
「木が無い空間」にて温度のみを上げようとするから
相対湿度は下がって、ウイルスが死なない状態になるのである。

木はその内部に湿気を保持し続けて湿度環境によって
湿気の出し入れをし続けるのだ。とくに軽い木はその内部にたくさんの空気を内包するということでもあるので「湿度の貯金(貯湿)」が多い。
そう、弊社【百年杉】体感ルームでは、厳冬期でも湿度40%以下にはなりませんよ。

(冬季【百年杉】体感ルーム湿度計)

エアコンや空調のみで適度な湿度を維持しようとする発想が間違っているのである。
そしてそういう空間こそウイルスの思った通りの展開なのである。

テクノロジーとやらで、まかなえるのであるならば
この国の博物館の収蔵庫の杉(桧)板張りを撤去して
ビニルクロスに張り替えて、エアコンの空調のみで国宝を管理してみるがいい。
すべての文化財や国宝は干からびて
文化庁長官のクビが飛ぶくらいでは済まされないくらいのことになるであろう。

湿度維持のために
空調や加湿器などの効果の低い「気休め電気製品」を使って
いたずらにCO2を浪費するのではなく
CO2を体内に保持し続けて成長した【百年杉】がお部屋にあれば
電気代もかからずにウイルスが嫌がる湿度環境の維持につながるのである。

また同じ木でも広葉樹などの重い木はこれらの効果は薄いと言わざるを得ない。
杉は環境による体積変化や「割れ」や「反り」を指摘して嫌う建築人も多いのだが

それらの現象は、余分な水蒸気を胸いっぱいに吸い込んで体を膨張させて
カビ菌が元気にならない湿度に保ってくれて…
カラカラな乾燥期にも、体内に保有する水蒸気を絞り切って放出し続けて
自らの身体が「割れる」まで、放出し続けてくれて…
ウイルスの生存率を下げてくれている杉の全力の行為なのである。

広葉樹はそこまで頑張ってくれない=だから形状変化が少ない=杉に比較して空気浄化能力も湿度調整能力も低い。

もともと多湿な環境の国であって
だからウイルスの好き放題にさせてこなかった
「木の国にっぽん」だったのに、住まいに木が無くなって
ウイルスが元気になっていて、その猛威が広がっているという構図は
だいたいいい線の話であろう。

建築人のみに「住まい」を任せていては
国も森も本当に滅びますよ。

こういう空間内の環境要因による大きな違いをしっかりと伝えるのは
いったい誰のお仕事であって、だれがその責務をさぼっているのであろうか?

医者?学者?設計士?工務店?メディア?…それとも全員がさぼっているのであろうか。

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