『百年杉』の専門会社 加藤木材

偉そうにコラムなど記しているが
筆者は「杉バカ男」である。

具体的には
木(杉)無き人間が、身近に木(杉)がきてからのリアクション。
ヒトの何がどう変わっていくのか…という
人間という生き物の生物活性としての3か月後…3年後…などについては
おそらく全人類78億人のうちナンバーワンの経験を有している自信がある。

がしかし、ほかのことではまったくの素人です。はい。
「杉バカ男」ですが、他の分野では、ほんとうの「バカ加藤」なのだ。

例えば野菜選びなんかでは、まったくの素人である。

八百屋さんに行けば
わたしは消費者=お客で素人であって、八百屋の店員さんはプロなのである。
わたしは野菜を買おうとするのだが
プロの店員さんから
「あんな見栄えだけの野菜じゃなくて…
こっちのほうがぜんぜんイイからこっちにしなさい!」って教えもらって買うのである。

そして、その店員さんが「住まいづくり」の相談にわたしのところに来れば
わたしは
「そんな見栄えばっか気にしてどうすんの?
自宅にいる時間なんて半分以上寝てるんだよ。寝れない家建ててどうすんのよ。」
となって

やはりいつの場合でも
依頼人=消費者=お金を払うヒトは能力が足らない(レスタンク)な人間であり
プロ=供給者=お金をもらうヒトは能力が優秀(フルタンク)なのである。

世の中いつでも「お金払う側が能力が足りずに、もらう側が賢いのである。」

じつはこの構図を理解できないことは大きな問題である。

依頼人(レス)がプロ(フル)とコンタクトをとった際に…

「あぁ、なるほど。そうなのか!」というように
依頼人のレスのタンクに
プロの解説によって、徐々に知見を注がれていって…
フルタンクの方向性になっていく機会となれば
言わば賢い市民=消費者=有権者=依頼人が増えていくことに
つながっていくことになるはずである。

これぞSDGsの実現の唯一の方法ではないだろうか。

例えば哲学を有する魚屋があったとします。

「あぁ、ホンマグロをいただきたいけど高いわね~
もうちょっとお安くならないのかしら~。」

「おいおい、あんたたちのそういうなんでも安くって無茶苦茶な欲求が
6月ころの対馬あたりしか産卵場が無いようなこの太平洋で
地元の漁師さんたちも産卵期だから漁をしないのに…
太平洋じゅうから集まってきたお母さんマグロを
大資本のどでかい船が網で一網打尽に捕獲したりしてきたから
太平洋のホンマグロが絶滅危惧種になってるのを知ってて!
そんなこと言ってるのかい?!

そりゃあ安い方がイイのはわかるけど
そういうあんたたちの根拠の無い欲望…自己満足以外の根拠のない要求に…
それに応えてお金にしようとする大企業の行動を生みだして
生態系を破壊してるんだよ。いいかい!地球に優しくじゃないんだよ!

あんたたちの欲求のために、ようはこれから生まれるもっと後のバトンランナーの人間の食べる分や魚がいる海を奪っているのがわからないのかい?!
地球だけじゃなくヒトからも奪ってるんだよ!

なんでお魚の“いのち”をもっと感じて食えないもんかなぁ。」

「はい。すいませんでした。とても勉強になりました。」

量販店ではありえない光景だろうが
魚屋という専門店ならあるかもしれないでしょ(笑顔)。

魚と生態系に関する知識に関してレスな顧客が
その情報がフルなプロと出会うことによって
顧客の知見のタンクの針はレス→フルに振れたわけですよね。確実にね。

しかし今はもっと厄介なことが起きていて
効率的な経営という、いわゆるコンサルタントによる指導は
わかりやすく言ってしまえば

「バカはバカのまま、サクサクと売ってしまいなさい…契約してしまいなさい。
なんで無償でバカを賢くしてるんですか?弁護士さんだって塾だって有償で教えてるでしょ。そんなことやってるから売り上げが増えないんですよ。」

という感じで
「効率化」とはなんとも寂しいものなのである。

そう考えてみると、効率化とは「お金化」みたいなものだから
やはり「非効率」に生き続けたいものである。

安易にリターンを求めず、育み…待つという
まるで親のような「非効率」なスタイルを
最も短い言葉で言えば「愛」になるはず。

哲学を有する愛こそがすべてではないだろうか。

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