「プラスティックで72時間。段ボールだと24時間。」
はて?何のことだと思いますか?
これは米国立衛生研究所などのグループが3月に発表した
新型コロナウイルスの感染力を有する生存率の数字です。
ウイルスは環境の変化に比較的弱い感じがしますよね。
そうもっと具体的に言うなら…湿度(しつど)変化。
温度が1日で20℃も変わりませんが、我が国の相対湿度はそれくらい平気で上昇します。
段ボールは紙であって、もともとは木ですから「呼吸」しています。
どうやらそういう環境を新型コロナウイルスも苦手にしているようである。
博物館の収蔵庫は杉か桧の板が張り巡らされていることは
何回か記しました。いくら科学が発展したといっても
いまだに人類は恒湿(こうしつ=年間を通して湿度が一定の状態)な部屋を
杉や桧の力を借りなければ作れません。
外気に比較して
収蔵庫内の湿度(しつど)が低かったり高かったりして、常に一定ということは
木が常に湿気を「吸っているか吐いているか」を実行し続けているということで
木の表層は常に「湿気」の気流が渦巻く状況ということである。
そんな環境はウイルスにとっては、あまり好適ではないのであろう。
プラスティックだと72時間=3日間も生きているのに
段ボールだと24時間=1日しか生きていられないのだからね。

スマホのタッチパネルにウイルスが付着したら3日間も生きてるんですよ。
それなのに常にタッチパネルに触れ続けてるでしょ。多くのスマホ依存者さんは…。
そしてその手でほっぺや鼻を触るでしょ。
スマホ禁止にしてスマホに触れなきゃ、すごく感染減るでしょうにね…。
これが杉であれば、段ボールとは桁違いの調湿能力だからどれくらいになるのでしょうね。
10時間を切るような数字がでても、全然不思議ではありません。
林野庁をはじめとする関係機関の方々には時間がかかってもいいので
是非、研究をお願いしたい。
そしてたとえば土である。
表土の中にはそれこそ無数の菌やウイルスも存在するのですが
人間を宿主とするウイルスや菌さえも、いまだ発見されていないはずです。
ということは…
住まいの床が土であれば、インフルエンザウイルスも新型コロナウイルスも
その生存の継続は困難なのである。
かといって「住まい」の床を土にすることは現実にはむずかしい。
だからやはり木の床…そして多湿な森の恵みである杉の床のはずである。
ウイルスが苦手な床であり、かつわたしたちが心地よく感じ続けることによって
自己免疫力の存分の発揮が可能な木(杉)の床という「自己ベストの維持の考え方」と
プラスティックのような特殊シート張り床材にして、なにしろいったんウイルスが付着しちゃうと3日間も生存可能だから、毎日毎日消毒するという「殺して逃げ続ける考え方」
いくらなんでも前者の方が、賢者の選択であろう。
安価と高価とは自動車など、同じような移動時間の「結果」が出る品物に関して
安全対策であったり、ゆとりや装備によっての価格差を指すのでしょうが
ウイルスが平気で3日間も生存できて
わたしたちも接触時に「不快」に感じますから
自己免疫力の存分な発揮に疑問があるような床と
【百年杉】の床の比較に関しての「高い安い」の議論じたいが
まったく的外れなのである。
実はこういう時だからこそなのか…
複数の床の【百年杉】化の話が進行中である。
新築~賃貸…その内容は様々なのですが
共通するのは施主=消費者=お客様が自分の意志で自分の幸せのために
床を【百年杉】にする意思をお持ちな点であります。
「建築人任せ」ではないのである。
設計士は設計をしたいお仕事であり、工務店は施工という工務をしたい人が働いています。「どうしても木!」では無いのである。最初は希望に燃えて、「お客様の幸せ」のために、お仕事をしていたのでしょうが、「早く安く」という依頼人ばかりじゃ、そんなワカランポンチンは、ほっといて、「自分のための仕事」になっていきます。【百年杉】の床の価値を理解できない人に理解してもらうためのコスト負担なんて、無償でワカランポンチンなヒトを多少マシなヒトにするような行為でもありますから、「効率化の経営」という考え方では無駄な作業ということになります。
「建築人任せ」では、もはや「賢い床の選択」は不可能なのかもしれません。
常に触れ続けている住まいの床を土にしなさい。
それが無理なら土に近い素材にしなさい。
それが「呼吸」して空気を内包する素材である木であり
同じ木でも「軽く柔らかい木」こそが湿度調節量が多いのであるから
そうなると杉である。さらにその香りが自律神経を整えることが分かってきている現在。
香りの濃厚さは樹齢に比例して、かつ香りは赤身部のみであるから
弊社の床材は【百年杉】の赤身部のみである。
偶然ではない。
わたしたちは「思考し続けて」商品を開発しているのである。
ワカランポンチンが飛びつくような
フェイクな安価な商品を開発宣伝しているのではないのである。
何号か前に記したが、全体の5%くらいのヒトたちには理解できる話であろう。
住まいの「床が変わる」ということは
例えるならば、お野菜栽培の農薬の使用や調理時の添加物使用に匹敵する
身近な「品質の大きな差異」だと確信するものである。