『百年杉』の専門会社 加藤木材

未だ半分も読んでいないのだが
凄い本である。
安くない価格なのだが中身もズッシリである。
宮台真司恐るべしである。

タイトル冒頭の
「経営リーダーのための」というところは、どうでもよい。
「親になる意思を有するすべての方々のための」でも
良いのではないだろうか。

だいぶ、キリが晴れていく感覚がある。

日々の行動を通して、いつもスッキリしなかったのは
「木」とか「住まい」が
世界平和につながっていないからなんだろうな。

「農」は土に触れる行為を通して
人間性の回復であるとか…
世界平和につながるような「人づくり」への行動をとっている。
「農」は1人の哲学で自己完結していく。うらやましい。

「木」や「住」は実に長い年月や多数の登場人物になるので
どうしても、哲学無き人間の関与も混じってしまう。

だから「日本の木をもっと使うべきだ」という
正しいことを、それが理解できる限られた数少ない同じ人間を対象に
年中リピート再生し続けているだけだ。
実際にその正しいことが実現することに汗をかいているわけではない。
自分は正しいアピールをお仕事にしているだけの話。

建築も自己の「論」の正当性に終始しているだけ。

文中に「精神障害と性格障害は違うという理解が必要。」とあって

「はっ!」と息が止まりました。

もちろん「性格」とは
後天的に環境と経験によって形成されていく。
年齢で言えば産まれて10年程度であろうか。
そしてそこから上塗りされていって…
「自我」のような「変わらざる性(しょう)」のようなものが出来上がる。

また「ナナメの関係性無いままに大人になっていく子どもたち」との記述は
「小2の男の子との尾鷲の旅の話」で
わたしも書いた通りで
まさに「わが意を得たり」である。

もうこの国の大人たちは
自分の子どもにしか関与しない人間ばかりである。
だから、こどもたちは「垂直方向の親+先生」と
「水平方向の姉妹兄弟+友人」にのみ触れて
大人になって親になっていく。

「親しみのある一芸に秀でた変なおじさんやおばさん」という
ナナメの人間と出会う機会も無いままに親になる。

わたしは輪ゴム鉄砲ワークショップを10年以上やってきて
8,000丁以上もやってきて
面前の子どもたちのタイトな状況を感じ続けてきました。

このままではマズイ!

「じゃあどこから変えてく?」の質問に対する
多様な分野の賢者の答えは
誰に聞いても「親から」だった気がする。

「親」という生きものは、いきなりには出現しない。
親以前には「大人」であって
そうなる前は皆、「子ども」だったはずである。

やはり具体的に「子どもを育む」につながる行動のみが
わたしたち個々ができる世界平和への唯一の道である。

個々のお仕事を含む汗のすべてを
「社会の中において子どもを育む」につなげていく習慣を
わたしたちが持つこと。

「一見よさげなこと言ってるけど、子どもにつながってないよね。」

おっ!使えるフィルターかも。

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