『百年杉』の専門会社 加藤木材

2000年に入ったあたりから
世界中で「皮膚の驚きの能力」の研究結果が
次々に明らかになっています。
皮膚は「見えて~聞こえて~嗅いでいて~味がわかる」ことが
科学的に証明されてきているのです。
(みんな知らないよね~)

それらの研究のトップランナーの一人として
傳田光弘博士がいらっしゃりますので
詳しくは傳田博士の複数の著作をお読みいただくことをお勧めいたします。
わたしはもちろん7冊すべてを読んで
要旨をまとめて頭に叩き込みました。

前話までに触れてきた…
わたしたちが日々使っている
大脳皮質の「人間脳」では指示不可能な
「生き抜く」ための「爬虫類脳」の身体中への指示(電気信号)なのですが
その指示のもとになっている「生き抜くための爬虫類脳による決断」は
いったいどこからの情報によるものなのでしょう。

おそらくそのほとんどは「皮膚」からの情報でしょう。

皮膚は「見えて~聞こえて~嗅いでいて~味がわかる」と書きましたが

さらに極めつけにて…
海外の研究では「皮膚の表皮ケラチノサイトは空気中の酸素濃度を察知していて、その変化によって、赤血球の生産量を調整するシグナルを出している」【Boutin A.ei.al.(2008)Cell.133:223/234】「サバイバルする皮膚 傳田光弘著 河出新書より」

そう…皮膚は周辺の「空気の質」さえも測定できるのです(驚)。
そしてそれをおそらく「爬虫類脳」に「伝えて」いるのでしょう。

そんな「もの凄い皮膚」を持つホモサピエンスの住まいに
結構強烈な揮発性化学物質である
フタル酸エステルが数十年体位で出てくる
ビニルクロスなんて使ってたら…
そりゃあいろんな不都合があるのは当たり前じゃん!…
で終わってもいいのですが、続けていきましょう。

例をあげて考えてみましょう。

「田舎から都会に出てきたら鼻毛が伸びるのが早くなった」
とはよく聞く話ですよね。

これも排気ガスに含まれる
喘息の主因たるNO2の量が
田舎よりも新たな環境の都会では数倍も多い(=空気が悪い)
ということを「皮膚」が察知。

それを「爬虫類脳」に報告して
爬虫類脳は空気中のよろしくない化学物質の影響を抑えるために
「フィルター増産!」の指令の電気信号をだして
鼻毛の伸び方が早くなるのでは…ということ。

さらには「美味しんぼ騒動」として
記憶されている方もいらっしゃると思いますが
福島原発事故後の
現地作業員のコメントとして
「鼻毛と耳毛の伸び方がわたしだけじゃなくみんな尋常じゃないんだよね。」の
大手新聞記事が
たしか2014年に載ったことがありましたが…

あれも原発施設内のそこらじゅうに存在するセシウム137を
「セシウム137」とまでの特定は無理だとしても
「皮膚」が持っている伝承~継承~プログラミング刻印された
「空気中の物質リスト」には無い…
新たな未確認化学物質が大量に存在することを「皮膚」は察知。

それを「爬虫類脳」に伝えたのであれば
話の筋道は通ってくるように思うものである。

ちなみに皮膚は
目や耳が見えない領域の光や音を認識している
としか考えられないような研究結果が出ていますので

日本語としておかしいのだが
「皮膚は目より目が良くて耳より耳が良い」のである。
そう「顔面周辺感覚器(五感)」を超えた
センサー能力があるのである。

しかし驚くのはそこだけでは無いのである。
そこで驚いて終わっていては
せっかくの皮膚の研究結果を自分の未来の幸せのために生かせまい。

前述の事例を考えてみても
皮膚は「触れる~見る~聞く~嗅ぐ~味わう」という五感全てにおいて
その「人類生き残りのための環境基準値」のようなものが
継承~プログラミング刻印されているのではないか?!ということである。

ようは…皮膚はレーダーのような優れたセンサーだけでなく
まるで理化学研究所や気象庁のような
数値の分析なども含めた
ある意味、大脳皮質さえも超えた
データ+解析能力というキャパシティを有する組織なのではないのだろうか…
ということです。

どうにも大脳皮質の「人間脳」で考えてわたしが書いて…
みんな「人間脳」を発揮して読んでいるからもどかしいのである。
「爬虫類脳」で読み書きできないものであろうか。

生き抜くための根源的な細かい行動の判断は
「常に」=「365日×24時間」=「生涯」
ほぼすべて「爬虫類脳」でおこなわれていて
そこにわたしたち主(あるじ)の大脳皮質では関与不可能。
お手上げであることはすでに話しました。

そしてなんてったって
「爬虫類脳」はその決断のための
主(あるじ)の周辺の環境状況の全てを
「皮膚」からの情報に頼っていることがみえてきたのである。

だって「目よりも目が良い…耳より耳が良い…皮膚」なんだからね。
「爬虫類脳」だってそれを信じるしかないよね。
体内で最も高感度なセンサーなんだからね。

爬虫類時代から人類に至るまでの数億年の進化の過程の中で
70億人の人類には
共通の安全安心な周辺の環境の指標たる
「人類生き残りのための環境基準値」のようなモノが
皮膚には継承~プログラミング刻印されているのでは…
とわたしは考えています。

そう考えれば「鼻毛ばなし」も説明可能になってきますからね。

全身の全感覚器の中でも
もっとも高度で優秀な感覚器たる「皮膚」には
人類の数億年の進化の過程によって得てきた
「人類生き残りのための主(あるじ)の周辺環境基準値」を
継承~プログラミング刻印されているという考え方である。

だからこそ「爬虫類脳」は
「皮膚」の言うことに全幅の信頼をしているのかもしれないよね。

ひょっとしたら
「爬虫類脳の判断」というよりは
「皮膚の判断」という方が近くて
それらを追認して
「各所への生き残りのための指示」を出しているに
「爬虫類脳」は過ぎないのかもしれない。

そう考えると、ますます「皮膚」が心地よく感じ続けて
そういう能力を錆びつかせずにすむ素材に
触れ続けることって重要な気がしてきませんか。
【百年杉】に可能性を感じませんか。

さて前述の「鼻毛ばなし」のとおり
「外気の空気の悪さ」で
これだけのリアクションを「皮膚→爬虫類脳」はするのですからね。
わたしたちがその生涯の9割を過ごす屋内では
もっと気合の入った「生き残るための判断」をしそうな気がしてきますよね。

そこで「いびきの消失や軽減」の話に戻りましょう。

「いったいなぜ?いびきをかいていたのだろう?」

という疑問の答えが
おぼろげながら見えてきませんか。

欧州では禁止されている
ビニルクロスのフタル酸エステルのような
すぐには死ななくても長期の影響が心配される化学物質。
(わが国の90%超えの壁紙がビニルクロス。ドイツだとたしか5%くらいだったかな)

わが国特有の野放しのような
数十年かけて揮発し続ける揮発性化学物質の存在を
「皮膚」は屋外の空気のケースよりも
さらに危険と判断。もっと重篤なリスクだと
「爬虫類脳」に伝えているとしたら

爬虫類脳としては
鼻毛の増産を超えたリアクションとなれば
鼻の穴の奥の上咽頭(じょういんとう)を狭める指令になって…

鼻の奥は上咽頭(じょういんとう)という場所になります。

そんな指令が常態化すれば
「いびきの増大」やそれこそ副鼻腔炎や…
それこそ歯科医師がよく言う…
「最近の子どもは鼻呼吸できない子が多くて
治療がやり辛くてかなわん。」にまでつながっているとしたら…

そう考えるのは妄想なのでしょうか。

たしかに立証は困難ですが
【百年杉】のベッドや床によって
「副鼻腔炎の解消や鼻呼吸可能になりました!」の
個人の感想も多数いただいています。

「何すれば眠れるの?」のような…

思考の継続をあきらめて
この国の教育の弊害である
依存性の強い「正解知りたい」願望の方々の思考は
自己の情報処理能力を磨く機会が無いに等しいので
化学物質ビジネスの思うがままではないだろうか。

「病気になったら医者とクスリで治してもらえばいい」
という考えを正解と考える人間と
「病気にならないための“衣食住の質”を考えつづける」
人間との違いはとても大きい。

同じ日本語なのに相互理解は困難であろう。
ワクチン接種を例にとれば
前者は8割。後者は2割程度というのが推定値になろう。

「どうすればいいの?教えて!」ではなく
「そこをあきらめずに考えつづけるのが人間じゃい!」なのである。

「睡眠」ひとつの理解を考えてみても
これだけ多様な学問や科学や事例や経験が
必要になってくるのだからね。

このようにわが国特有の
ビニルハウスのような…
ペットボトルのような寝室の改善において

香りもしない「害の無い木」や
その香りが鎮静効果を生まない木では
その改善は極めて困難。

唯一の解決策は杉の赤身部の活用なのである
(同じ杉でも白太部は香りがしない)
そして香りの濃厚さは樹齢に比例するから【百年杉】。

(同じ【百年杉】の赤身部でも、その部位によって精油含有量に差異があります)

また「香り」の源であるエッセンシャル(精油)は
50℃くらいの環境下で揮発消失してしまいますので
「中温乾燥」を名乗る
70℃くらいの乾燥装置を経由してしまっては台無し。

しかし残念ながら
現在の杉床製品のほとんどは
樹齢に若く、もともと精油が少ない白太まじりの杉を
中温乾燥にて製造していますからね。
香りの薄い…しない杉製品ばかり(悲)。

なぜ?そんな「杉殺し」製品ばかりなの?を考えれば
「在庫もしないし…早く!安く!」の
まるでファストフード業界のような
建築業界の要望に木材業界が応え続けているからでしょう(傷心)。

ほんと建築業界って邪魔くさい~
(イイ人もいるけど)

眠れる寝室と眠れない寝室との差異は
「皮膚と爬虫類脳が常に能力を発揮できる住環境」と
「皮膚の驚くべき能力を閉ざして、錆びさせて…人間脳が化学物質まみれの空気の住まいの中でもなんとか慣れて~我慢して呼吸も浅くなって、ようやく生きていく住環境」
ということだろうね。

こうなるとやはり善悪というより
繰り返されていることは
無知な思考停止のユーザーが
「病気になるような食べ物や住まい」を
食べ続けて住み続けている図式であって
無知が生み出す被害のすべては
残念ながら子どもにいくことになりますよね。

(つづく)

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