『百年杉』の専門会社 加藤木材

マレーシアのロックダウンでラワン合板が入ってこないからか…
ベニヤが極端に品薄な状態になっています。

北米材製品もロシア材も同じような状況。

そうなるとトイレットペーパーが無くなるように…
「買い」が入るから品物はもっと無くなります。
アホらしい。

建築業界の流通に関する効率化は物凄く…
「発注して2週間以上かかる建築資材なんて、もはやないよ!」
(弊社【百年杉】床材は4週間が基本)
との暴言を流通業界から聞いたのは15年前くらいか…。

たとえ3,000万円の住宅であっても
工務店は一切の在庫もせずに
そのすべてが受注後の発注になっているはずです。
「早く安く」というファストフードのようなセリフしか言わない業界…。
「金で買えないものは無い!」という恥知らずな人たち…。

だから今回のような「ウッドショック」時には大わらわ。

これを単なる「ウッドショック」ではなく
「効率化ショック」と,とらえられるヒトが業界に1人でもいるだろうか。

だいたい「効率化」を辞書で引くとわたしの辞書には…
「効率化:厄介かつ困難なことを他者に押し付けて自分だけが身軽になろうとする行為。恥知らずな人間がすること。絶対にそう言う考え方をしてはいけない考え方。」
と書いてある。

その「早く安く」という考えが途上国の環境を破壊し、人権を蹂躙し
日本人にさえ不当な値引きやダンピングを要求し続けている。

「早く安く」は永遠にヒトやEarthを傷つけ殺し続けるのである。

「早く安く」の裏に透けて見える累々と転がる死体の山が
なぜ、わが国民には見えないのであろう。

あなたの家が「早く安く」できるために
いったいどれくらいの人が苦しんで…死んで…
土壌や海洋が汚染されたことでしょう。

地方に行けば違うのでしょうが
首都圏ではもはや
多くの工務店さんは木を加工する機械や
それを置いておく工場を持っていない。
ようは「良い仕事」をするためにお金をかけていないのである。

一点集中!すべては受注のためにお金をかけている印象を持ちます。

ホームページ…SNS…ショールーム機能…ニュースレター…雑誌掲載依頼…

お金をかけるのは「受注」のためのみであって
「受注したお仕事」のクオリティを上げるための機械や工場や人材には
ほぼ投資をしません。

得たお金で、また受注のための行為にお金をかけていく…の繰り返し。
そう、受注しても材料が入手不可能になったり
作業してくれる技能者がいなくなれば
終わりのお仕事。

それが効率的な工務店経営である。

大工さんはほぼ100%が社員さんでは無いはずです。
たとえば大工さんが新築1棟のお仕事を200万円で請け負ったとします。
200日かかったら日/1万円。100日で終わったら日/2万円になりますよね。
だから大工さんは職人として技量を積み上げていって
早く美しく仕上がるようになっていって、収入を上げることが目的ですので
サラリーマンには絶対にならない。

だから工務店にとっては大工さんですら
受注してからの発注者であり、暇な際には不要な業種なのである。

弊社の【百年杉】は受注前から板を買っておくという
現代ビジネスではあり得ないような
「非効率な資金繰りが苦しくなる在庫持ちかつ自社製造ビジネス」である。

ちなみに【200年杉】の板が、ほぼ無くなりました。
次回入荷は月末くらいになりそうだから
製品出荷は1か月待ちでもキビシくなりそうである。

それでも200年待ちじゃない分、ぜんぜんマシであると思うものである。
こういう正常な木(植物)の人間としての感覚は持ち続けていきたいものである。

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