『百年杉』の専門会社 加藤木材

全国組織の生命保険会社の不正販売が話題になっている。

まったく残念なことですが
ぼくが営業担当者だったら辞めていると思う。

もちろん「辞めない」ヒトがダメだと言うつもりは毛頭ありません。
家庭だったり…守るものの為に「とどまる」ことはまったく理解できます。

ぼくはお客さんを不幸にして
お金を得ても、バチが当たると思っていますから
家族にバチが当たって欲しくないし…ここらへんは考え方の相違であって
どちらが良いという訳ではない。大切なモノの守り方の違いなだけであろう。

だいぶ前の話。リフォーム屋の下請けで家具・建具の仕事をしていたとき
リフォーム屋の営業さんが収納内の古ぼけたラワンベニヤを指さして

「これだって(ビニル)クロスを貼ってキレイにすることだってできますよ~。」

とか言ってるのを聞いて、ぶったまげた事がある。
ベニヤだってその表面の木が呼吸して「調湿」しているのに
ビニルクロスにしちゃったら、湿気の置き場所が無くなってヒドイことになる…

リフォーム屋の営業さんは歩合制がほとんどだから
技術としての「良いお仕事」にはほとんど興味が無かった。
「受注」すれば、ほぼ終わり。はい次って感じ。

そのかわり「話し方教室」、「高感度アップの身なり」、「ハンコをついてもらう方法」…
のような自己啓発には自費で研鑽を積んでいて
年収1000万円超えの営業さんもいて、そんな実像を知る機会となって勉強になりましたが
そんな仕事をするのは嫌だったから、そういう仕事はしなくなっていきました。
そう、ぼくだって「やめた」けど、ヒトが不幸になることを傍観してきたクチである。

さて、そんなことはあり得ないのですが
床は【百年杉】で壁は紙が貼ってあるお家を
「床をオレフィンシート張りの床にして、壁はビニルクロスに張り替えましょう。
その方がお得ですよ。」と勧める担当者がいたとして…

その人間が無知なのか悪意を持った行動なのかというのは
実は「住まいの素材の選択の違い」による20年後のご家族の心身には
まったく影響を与えない。
無知の勧めも不誠実な勧めも、不都合な結果は同じはずである。

やはり「自分で考え抜く習慣をもたない人間」の幸せの到達点は高くならないと思うのである。
人を信じるなとか…その手の話ではなく、なんでもちゃんと諦めずに考え続ける習慣が重要では…ということである。

食べるものも着るものも住むところも「ただちに健康に影響は無い」ラベルは貼ってあっても
20年間食べ続けたり住み続けちゃうととどうなっちゃうのだろう?…
というモノは残念ながらこれだけたくさん流通しているから
その人間が無知か悪意持ちなのかの議論は他者に委ねることにして
そういったモノを薦める人間は実に多数いるというのは事実であるはずだ。

60歳代のリフォームで
時間をかけて添加物である可塑剤もほとんど揮発して抜けた古いビニルクロスを
また揮発性化学物質が20年分満タンの新品ビニルクロスへの張り替えをおこなえば

ふたたび空気の質は悪化し、呼吸は浅くなり、吸引酸素量は減って
酸素が主食の脳の維持には
かなりに逆風だと思うのだが、それらを無知によって勧めようが
悪意を持って勧めようが、どちらにせよ傷害罪にはならない。

詳しくは「【百年杉】の10年の検証」の項をお読みください。

https://woody-katoh.com/10year-validation/

「安心だと思って任せっきりだったのに…。」とは善人の台詞だとは理解できるのですが
賢者のコメントではないはずである。
「任せていいのだが、数少ない…任せられるくらいの人間とつながる為の学習」が重要だと思うのだ。

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